広々とした 27帖のLDKが魅力の平屋の住まい「長閑(のどか)な暮らし」
マイホームと聞くと、庭付き・2階建ての一軒家を想像する方も多いのではないでしょうか。そんなイメージを覆すように、近年人気を集めているのがフラットな「平屋」の住まい。開放感があり、自由なレイアウトが多くのファミリーを惹きつけています。「長閑(のどか)な暮らし」は、スムーズな動線と広々としたLDKが魅力の平屋の住まい。パブリックスペースとプライベート空間を緩やかにゾーニングした構成によって、ゲストとの時間も家族との時間も心地よく過ごせる平屋の住宅です。
ソーラーパネルを持つ片流れの屋根が特徴の外観
「長閑な暮らし」は、愛知県の住宅街に建てられた、敷地が64坪、建物が32坪の平屋の4人家族の住まい。太陽光パネルを載せたいとのオーナーの希望から、南方向に屋根を流しています。
外壁には透湿性と耐候性に優れている塗り壁材「STO」を使用。汚れにくく、メンテナンスも楽なのが魅力です。外壁の一部には屋根続きのガルバリウム鋼板を取り入れることで、無機質なグレーの塗り壁にスタイリッシュなアクセントをプラスしています。
正面に設けられた目隠し壁にはアイカ工業の塗り壁材「ジョリパット」を用いることで、同じカラートーンに異なる質感を加え、アクセントにしています。
玄関の左側には外部倉庫を設置。中はOSBボードを貼っているため釘を打ちつけたりと簡易的なDIYが楽しめる空間に。造作扉は檜で仕上げており、すっきりとした質感が印象的です。左手側にさらに進むと中庭につながります。
水回りを一直線にまとめて家事効率をアップ
玄関扉を開けると中には2帖の玄関スペース、そしてシューズクロークが並びます。シューズクローク内は稼働棚なので家族の好みに合わせてアレンジ可能。パイプハンガーもあるためアウターも掛けられます。
さらに中へと進むとファミリークローゼットが現れます。
4帖の大きな収納には姿見も用意。周囲にパイプハンガーを巡らせているので収納力は抜群です。
クローゼットに隣接する形で洗面スペースを配置。洗面ボウルはサンワカンパニーの「オルロノフ」を採用。
ふちも極限までスリムにする事でスタイリッシュなデザインに仕上げています。洗面台は横に長いため二人並んでも余裕の広さに。隅には奥様用の化粧鏡も身長に合わせて設置しています。洗面台の下部には収納棚を設け、ボックスを並べてタオルなどをしまうことも可能です。
横に続く脱衣兼ランドリースペースには、洗濯機、乾燥機置き場、そしてパイプハンガーを設置。造作収納には引き出しを設け、下着やタオルをしまうことができるので入浴後の着替えにも便利です。
洗面室の横にはトイレを配置。グレーで統一したシンプルでスタイリッシュな空間です。洗面室、脱衣スペース、ファミリークローゼットが並ぶように配されることで、無駄な移動をカット。家事導線としても魅力の配置です。
LDKにも拡張できる落ち着きのある和室
ダイニング横には和室を用意。開放時には扉が全て収まるのでリビングと一体しての使用も可能です。
もちろん、扉を閉めてゲストルームなどの個室として使うこともできます。和室は3帖+1帖の収納の広さ。収納の下を開けることで視線が広がり、広々と感じさせています。下部に設けられた間接照明が落ち着いた雰囲気を演出します。
27帖の広々としたL字型LDK
キッチンはL字型を採用。
作業スペースが広く、コンセントも二箇所用意されているので、調理器具を複数同時に稼働させたり、出来上がった食事を並べたりと、使い勝手の良いキッチンカウンターです。ダイニングテーブルはキッチンに沿うようなカウンター形式に。
キッチンとダイニングスペースをまとめることで、食事スペースとリビングスペースをしっかりと分けています。
テレビボードはキッチン横に設置。ムラ感の強いペイント材を用いることでアクセントをプラスしています。
ダイニングからリビングへの動線にはスタディスペースを用意。
集中できるような閉鎖感を出すため、150cm程度の目隠し壁を設けています。
壁は収納にもなり、勉強道具やダイニングの掃除道具などの小物をしまうことができます。
リビングはダイニングキッチンを含めて27帖の広々とした空間に。
勾配天井は高めに設定され、開放感のある広々としたスペースです。
間接照明で明かりを取り入れることで落ち着きのある雰囲気を演出しています。
リビング中央の柱は構造の主要な部分となっており、円柱にして丸みを持たせることで耐震性を保ちつつ空間の統一感にも配慮しています。
エアコンは見えないように格子でカバー。
中庭へはリビングと一体で繋がっているため、お子さんが中庭で遊ぶ様子をリビングから眺められたり、勉強中も中庭が見れてリフレッシュにも。暮らしの中に中庭が溶け込みます。
入口付近にパブリックスペースをまとめてプライバシーを確保
平屋はプライベートとパブリックスペースが近くなりがちなのがデメリットですが、入口の手前側にLDKを並べ、奥側にプライベートルームを配置することで緩やかにゾーニングを行なっています。子ども部屋は7.5帖のスペースを2部屋として区切れるように構成しています。普段はリビングで過ごし、勉強もスタディスペースで行うようにすることで、個室はコンパクトにまとめつつ、共有部分を広くとっています。
広々としたLDKとコンパクトな家事導線が暮らしを豊かにする
ダイニングとリビングスペースを緩やかに分けたL字型の広々LDKが魅力の「長閑な暮らし」。水回りも一箇所にまとめられており、家事導線も抜群です。家族の暮らしを支える工夫が詰まった、心地の良い平屋の住まいです。