土間と屋根裏収納で、「見せない収納」を実践し、清々しい空間を作り出すcasa sole
「僕は見せる収納も好きなんですが、妻は隠したいタイプなんです。家にいる時間は妻のほうが長いので、妻の希望を尊重して、収納をできるだけ多く確保した家に、と設計してもらいました。」というご主人の隆輔さん。
「一番の希望は大容量の収納」という佐藤家が大満足しているというcasa soleを見せてもらった。
散らかって見えないリビングの秘密は玄関横に作った土間
佐藤家には3歳になる息子の太郎くんがいる。このくらいの年齢の子どものいる家は、どうしても散らかりがちだが、佐藤家はじつにすっきりしている。
まず玄関のエントランスを通って左手のリビングは、大きな掃き出し窓があり、明るく広々としている。細々したものが置かれていない室内は清々しいが、これには玄関脇に作った土間が大きな役割を果たしている。
収納重視の家を希望していた佐藤さん夫婦の収納へのこだわりがいかんなく発揮されている玄関は、左手の壁一面が作り付けの靴箱。中には、靴好きの隆輔さんのコレクションが整然と並んでいる。右手には土間スペースがあり、ここは買い物を一時的に置く場所として活躍しているのだそうだ。
せっかく整理整頓した部屋も、買い物から帰ってきて、買ったものを持ち込んでしまえば、どうしても散らかってしまう。すぐに決まった場所に収納できれば問題ないが、いつもそういうわけにはいかないだろう。だとしたら、はじめから「持ち込まない」という手がある。すぐにかたづけられないものを、いわば一時預かりしてくれるこの土間の存在が、部屋を散らかさない役割を果たしているのだ。
2階との一体感があるリビングには明るい光が射し込む
奥さまの君枝さんは、「この家に住み始めて驚いたのは、マンションから一軒家に越したので、上がるだろうと覚悟していた光熱費がむしろ下がったことです。冬は寒いだろうと思っていたんですが、前のマンションよりも暖かいし、悩みの種だった結露もない。本当に快適な住環境だな、と実感しました。」という。
断熱性にすぐれた厚い壁のcasa soleは室内の温度を暖かく保ってくれるだけでなく、家族そろって食事をとるダイニングは側面の大きな窓のほか、吹き抜けになっている階段部分の窓からも光が射し込み、昼間なら灯かりを点ける必要がない。電気を使わずに明るさと暖かさを保てることが光熱費のダウンにつながっているのだ。
階下を見下ろせるスタディスペースから、収納の切り札「屋根裏」に
階段をのぼりきった左手には、カウンター式のデスクを備えたスタディスペースがある。今は、パソコンを置いて書斎として使っているが、いずれ太郎くんが大きくなったら、隣で宿題をしたりするようになるだろう。階下のダイニングとの一体感もあり、「ご飯よ」と声をかければ聞こえるこのスペースは、子どもの勉強スペースに最適だ。
使わないときは天井にしまっておけるはしごを使えば、このスタディスペースから屋根裏に上ることができる。
「この屋根裏部屋が本当に重宝しています。ワンフロア分の収納スペースがあって、ここは妻の理想だった見せない収納の切り札。決して片づけ上手ではないわが家ですが、この屋根裏のおかげでなんでもここに隠しておけます(笑)。息子の物もこれからどんどん増えていくでしょうが、これだけ収納があれば多分、大丈夫でしょう。」
かたづけきれない荷物を部屋に持ち込まないための土間。
そして、かたづけきれない物を隠しておける屋根裏。この2つが、佐藤家をすっきり整頓された状態にキープしてくれているのだ。
「あえての和室」を選択した寝室
2階には夫婦の寝室があるが、意外にも和室になっている。毎晩、3歳の太郎くんを真ん中にして川の字になって寝ているというが、「畳の香りに包まれて、とても落ち着いたいい気分で眠れます。」という君枝さん。
今では珍しい畳敷きの寝室だが、「川の字」で寝られるのは、小さな子どものいる時期ならではだ。子育て真っ最中のこの時期を大切にしたい、という佐藤さん夫婦の思いが、この寝室からも感じられる。
佐藤さん夫婦がこだわった「大容量の収納」には、部屋をすっきり美しく保てるだけでなく、子どものいる暮らしでも、部屋が散らかることを気にして子どもを叱る必要がなくなるという効果がある。
casa soleで手に入れた快適な住環境で、すくすく成長する太郎くんは、佐藤さん夫婦の暮しに彩りと張り合いをこれからも与えてくれるに違いない。