隈研吾が手がける日本初のゼロエネルギーホテル「ITOMACHI HOTEL 0(ゼロ)」がオープン!

グローバルでの半導体関連機器製造を中心に、近年は再生エネルギーや地方創生・まちづくり事業も展開する株式会社アドバンテックと、「SORANO HOTEL」「白井屋ホテル」「GOOD NATURE HOTEL KYOTO」など国内外で話題のホテルを多数手掛けてきた株式会社GOODTIMEが主導する、日本初のゼロエネルギーホテル「ITOMACHI HOTEL 0(ゼロ)」が建築設計を隈研吾が担当で、愛媛県西条市に2023年5月27日(土)開業。

日本初ゼロエネルギーホテルが加速させる脱炭素社会への取組

建物用途別のエネルギー消費量においてホテルは飲食店に次いで床面積あたりの電力使用量が多く、これを実質ゼロにすることは脱炭素社会を加速させる大きな可能性を秘めています。ITOMACHI HOTEL 0(ゼロ)は、ホテル運営において、実質的に電力エネルギーを消費しない「ゼロエネルギーホテル」です。

日本のホテルで初めて環境省が定める「ZEB」の認証(※)を取得し、自然環境に負荷をかけることなく、たのしみを創り出す、これからの時代の持続可能な観光及び宿泊体験を多くの人に届けることができます。

ゼロエネルギーの仕組みが一目で理解できるインフォグラフィックス

ITOMACHI HOTEL 0(ゼロ)に訪れた方はゼロエネルギーの仕組みが一目で理解できるインフォグラフィックスやエネルギー循環を学べる体験ツアーなどを通じて、知的好奇心を刺激しながら、日々の暮らしを支えるエネルギーへの新たな気づきを得ることができます。

西条の自然のめぐりを感じ、くつろぎのひとときを得られる客室

ITOMACHI HOTEL 0(ゼロ)では日々当たり前のように使用するエネルギーと向き合うきっかけを提供しながら、滞在を通して、ここにしかない「愛媛のたのしみ」を感じられる仕掛けが施されています。

館内のインテリアとランドスケープデザインはDugout Architectsが手がけ、愛媛県西条市でみられる自噴井「うちぬき」や、約2億年前に海底に堆積した岩が日本列島のできる地殻変動の際に隆起し地表に現れた「伊予青石」の美しい色合いをモチーフにデザインされています。

客室は趣の異なる2つのタイプがあり、伊予青石本来の色味を基調に、ビジネスから家族・グループでのご旅行まで多様なニーズに合わせた「いとまち」での滞在を気軽にたのしめるHOTELタイプ。旅館を現代的に解釈した上質なプライベート空間で温泉と共に贅沢ないとまち滞在を大切な方と楽しめる全室露天風呂付きのVILLAタイプ。

また、森林から供給される木質由来の再生可能な非可食バイオマスを使用したTarkett社の再生塩ビシートやジーンズの端切れを活用したSTELAPOP社の天板、再生ガラスを活用したベンチなど、館内の様々な場所に素材の循環を感じる工夫を施しました。

管理栄養士監修による、愛媛の豊かさを五感で楽しみ健康につながる体験を

ITOMACHI HOTEL 0(ゼロ)内にあるRECEPTION CAFEでは、地元愛媛の産地から仕入れた旬の野菜や果物をたっぷり使った食事をデリカテッセンスタイル提供。

さらに管理栄養士監修の元、全粒粉・はだか麦・玄米など、栄養価が高く食物繊維豊富な食材をふんだんに活用し、厚生労働省が定める日本人の栄養摂取基準から、健康を促進する抗酸化作用等のある栄養素が+10%、カロリーは-10%になるよう基準を設けています。

監修に、MAISON CINQUANTECINQなど代々木上原を中心に数々の人気レストランを手掛けるシェルシュ代表兼エグゼクティブシェフの丸山智博を起用し、好きなものを選んで食べても健康につながる食体験を提供します。

自然や地域のめぐりを意識したこだわりのアメニティ

日本初のゼロエネルギーホテルとして、自然のめぐりや地域の循環のなかで生まれる、愛媛、そして西条ならではのアメニティが用意されています。

  • 国の伝統工芸品に指定される砥部焼の窯元「遠藤窯」によるホテルオリジナル湯呑・急須(一部客室のみ設置)
  • 愛媛県松山市で豆からこだわった一杯を提供する「ICOI COFFEE」によるオリジナルドリップパック
  • 愛媛県で90年以上も愛される西条発の銘菓「たぬきまんじゅう」(HOTELタイプのみ)
  • 西条産のお米を使った懐かしくも新しい美味しさのある「ひなのやのポン菓子」(VILLAタイプのみ)
  • 根も、葉も、茎も。植物まるごとの生命力を活かしたオーガニックコスメブランド「NEMOHAMO」のバスアメニティ
  • GOTS認証を取得した糸を今治の工場で丹念に織り、西条のうちぬき水を使って洗い上げる「Nokton」(VILLAタイプのみ設置)
  • 愛媛有数のお茶どころ新宮町にて、古くから栽培・製造・販売を一貫して行ってきた新宮茶のパイオニア「脇製茶」の緑茶
  • いとまち散策をより楽しくするホテルオリジナルのエコバッグとタンブラー

クリエイターと共に愛媛や西条の魅力を再発見

ITOMACHI HOTEL 0(ゼロ)では、愛媛にゆかりのあるクリエイターはもちろんのこと、国内外で活躍する様々なクリエイターと一緒に、愛媛や西条の魅力を再発見することができます。

  • 愛媛在住の和紙デザイナー佐藤友佳理がクリエイターをつとめる「りくう」による和紙アート
  • 西条の豊かな水の音をサンプリングした自動音楽構築システム「AISO」による館内音楽
  • 松山にある書店『本の轍』によるこだわりのブックセレクト
  • RECEPTION CAFE内のアートウォール

愛媛や西条の魅力を再発見する革新的なホテル「ITOMACHI HOTEL 0(ゼロ)」

日本では初めてのゼロエネルギーホテル「ITOMACHI HOTEL 0(ゼロ)」。環境に配慮しただけでなく、隈研吾が設計した上質の建築と空間、健康にも配慮した愛媛や西条ならではの食の体験など非常に注目されるホテルです。

ITOMACHI HOTEL 0 (いとまちホテルゼロ)

所在地 :〒793-0027 愛媛県⻄条市朔日市250−7
建物規模:地上2階(南棟)/地上1階(北棟/東棟) 延床面積:2,999㎡(907坪)
付帯施設:レセプションカフェ/キッチン付きコワーキングスペース /多目的スタジオ/ランドリー
客室数:57室(南棟50室/北棟7室)  カフェ席数:35席
事業主:株式会社アドバンテック
設計: 隈研吾建築都市設計事務所
企画&運営:株式会社GOODTIME
インテリア&ランドスケープデザイン:Dugout Architects
照明デザイン:spangle