「家づくりはもっと自由でいい」と主張する建築家・内山里江が、住い手の理想の家を実現する!

一生に一度の住まいづくり。完成した住まいに後悔のないよう、家族のオーダーを取り入れつつ、長年の知見を活かしたプロならではの提案をしてくれる建築家に依頼したいですよね。今回ご紹介するのは注文住宅シリーズDesign casaでも人気の女性建築家・内山里江。オーナーの希望を深掘りし、言葉の深層にある理想の住まい方を反映させた家づくりは多くの支持を集め、これまで手掛けた住宅は2000軒以上にのぼります。従来の家づくりの常識にとらわれずに、住む人の暮らしを徹底的に考え生み出された空間は、まさに理想の住まいと呼べる大満足の一軒となるはずです。

建築家・内山里江

建築家・内山里江

1972年高知県出身。専門学校卒業後、住宅、店舗を中心とした建築設計業務に従事。一級建築士資格を取得後、2005年にコモドデザイン一級建築士事務所を設立。「家を単なる休む場所ではなく、遊べる場所に」をモットーに、付加価値を高める設計を提案し続けている。著書に「家は南向きじゃなくていい」(講談社、2024)。

「こんなはずじゃなかった」後悔に繋がる家づくりの罠

人生で一番大きな買い物でもあるマイホーム。こだわりの土地に信頼できる建築家・ハウスメーカーと建てた住まいなのに、「こんなはずじゃなかった」と、後悔する人がいるのも事実。人通りが気になってカーテンを閉め切った窓や使われない和室など、住んでみてから気づかされる現実は、実は誤った家づくりの常識にとらわれていたことが原因かもしれません。

内山の著書「家は南向きじゃなくていい」では、タイトルにもあるように、これまでの家づくりの在り方を見直し、「世界にひとつの理想の家」を目指せる家づくりの新常識を提案しています。そんな内山の視点やこだわりを、実例をもとに見ていきましょう。

立地環境にとらわれない

理想の住まいづくりに100点満点の土地は必要ないと語る内山。四方を道路や近隣住宅地で固められたこちらの土地では、LDKを2階に配置することでプライバシーと開放感を確保した住まいを提案。狭い立地環境やネガティブな要素を逆手に、土地の難を個性として捉え、住まいの魅力として昇華します。
参照 : 「デメリットの多い土地環境をフルに有効活用!2階アウトドアリビングのある家」

優先順位を決めて空間にメリハリを設ける

小さなお子さんのいるこちらの住宅では、コンパクトな敷地を有効活用すべく、ダイニングをキッチンカウンターに集約。その分直結するリビングの空間を広く設けることで、家族団欒の時をゆったりと過ごせる間取りに仕上げています。面積とコストを割く場所とそうでない場所を見極めることで、家族それぞれの理想の住まいが形になります。
参照 : 「建築家・内山里江が手掛けた家族の行動心理から間取りを考える『秘密基地』のある家」

心躍る家づくりを目指す

「せっかく面積を使うなら望むライフスタイルを叶えるスペースにしたい」。内山が目指すのは、早く家に帰りたくなるような心躍る遊び心のある住まい。ピアノを毎日弾きたいという奥様の夢を叶えるべく、前面道路が狭く斜線制限がある難しい立地条件の中で、スキップフロアを採用。斜線制限も相まって南の明かりが美しく差し込み、まるでスポットライトを浴びたステージのような空間に。気持ち良くピアノを弾く奥様の「特別な舞台」として完成しました。
参照 : 「建築家・内山里江が語る!ハウスオブザイヤーインエナジー2018にて優秀賞を獲得した住宅の裏側」

家づくりの新常識が一冊に!「家は南向きじゃなくていい」

建築家・内山里江の著書『家は南向きじゃなくていい』
建築家・内山里江の著書『家は南向きじゃなくていい

立地環境や予算に縛られずに理想の暮らしを追求する内山が提案する、家づくりの新常識が詰まった話題の著書「家は南向きじゃなくていい」。「廊下をなくせば部屋が広くなる」、「直射日光より『明かりだまり』」など、住まいの構成要素をはじめ、テラスやガレージなどのライフスタイルに合わせたオプションまで、実例とともに後悔のない住まいづくりのコツを紹介しています。これからマイホームを考える人には必見の一冊です!

理想の住まいづくりは、信頼できる建築家と共に

理想の住まいづくりには、従来の常識や流行りにとらわれずに、家族の理想の暮らし方を追求することが大切です。多数の建築実績から導き出された独自の理論を持つ内山と共に、世界にひとつの自慢の住まいを目指してみるのはいかがでしょうか。