【DESIGNART TOKYO 2022】ファッションとアートの融合を有名ブランドの旗艦店で楽しむ

今年で6回目となる、日本最大級のデザイン&アートフェスティバル「DESIGNARTTOKYO(デザイナート トーキョー)」が10月21日~10月30日の約1週間、今年も東京を舞台に都内各所にて開催されます。今回は「TOGETHER〜融合する好奇心〜」をテーマに、世界中からアート、デザイン、インテリア、ファッションなど多彩なジャンルをリードする才能が集結します。幅広い分野の展示のなかでも、例年人気を見せるFASHIONとARTのコラボレーション。プラダやエルメスなどのラグジュアリーな世界観と、アーティストの感性が織りなす作品を、ぜひ各ブランドの魅力が詰まった旗艦店で体感してください。

サイモン・フジワラ展覧会「Who the Bær」

プラダ青山店では、プラダ財団が後援するサイモン・フジワラによる展覧会「Who the Bær」を開催。

サイモン・フジワラは、イギリス生まれの現代美術家。史実とフィクションを融合させた独自の物語をもとにした表現が特徴で、作品の媒体はパフォーマンスや小説、彫刻、映像など多岐にわたります。

本展のメインとなる「Who the Bær」は、おとぎ話や空想文学、アニメ、テーマパークの世界観をインスピレーションに、サイモン・フジワラが2020年のコロナ禍での最初のロックダウン中で生み出したキャラクター。

しっかりとした人格や性格を持たず、特定のアイデンティティもジェンダーもセクシュアリティもなく、明確なデザインさえもないという、「Who the Bær」の成⻑の物語を通じて、気候危機から文化盗用、美容整形からポップアートまで、様々な分野にわたる数々のテーマを取り上げます。

「Who the Bær」は2021年、ミラノのプラダ財団での初の大型展示を皮切りに、これまでロッテルダムのヴィッテ・デ・ヴィット現代美術センターでも展示を開催しており、ニューヨーク、ロンドン、東京などの都市でのグローバルなビルボードキャンペーンにも登場しています。

本展は、ミラノのプラダ財団で初披露された展示を新しく構成したもので、新しいイラストやコラージュ、彫刻、アニメーションが登場し、「Who the Bær」 の永遠に続く自分らしさを探す旅が紹介されます。

サイモン・フジワラ「Who the Bær」
会期:2022年10月15日~2023年1月30日
開館時間 : 11:00〜20:00
料金:無料
会場:東京都港区南青山5-2-6 プラダ 青山店5階
TEL:0120-45-1913(プラダ クライアントサービス)

クリスチャン・ヒダカとタケシ・ムラタ二人展「訪問者」

銀座メゾンエルメスフォーラムでは、クリスチャン・ヒダカとタケシ・ムラタの二人展「訪問者」を開催。

劇場とその建築、西洋絵画史への参照を特徴とした絵画制作を続けるアーティスト、クリスチャン・ヒダカ。

なかでも、ルネサンスの思想と芸術の2つの側面、遠近法や幾何学的な空間記述といった科学的な側面と、異教的・魔術的な側面に大きな関心を持ち、近年は絵画と劇場の類似性に着目して、古今東西の多様な要素を共存させた作品世界を展開しています。

本展では、シンメトリカルな構造のなかに、パブロ・ピカソのアルルカン(道化師)、フラ・アンジェリコの作品の細部、そして20世紀ヴェネツィアの建築家カルロ・スカルパのフレームなどが反復する作品空間を繰り広げます。

一方のタケシ・ムラタは、主にデジタル・メディアを用いた映像作品や立体作品などで、独自のリアリズムを追求してきました。

現実を流動的な世界として捉えるムラタは、そこに分解、溶解、消滅、あるいはオーバーラップといった、CGI技術における「ディゾルブ」の技法を重ね、自身の作品として表現しています。

本展では、最新の技術であるWeb3.0やNFTがもたらすメタ世界への関心から、バスケットボールをする犬「ラリー」の映像作品を制作。

現実と虚構の狭間を問う制作を続ける二人のアーティストの世界を通じて、コンテンポラリー・アートの中に見るフィクショナルな構造を浮かび上がらせます。

「訪問者」クリスチャン・ヒダカ&タケシ・ムラタ展
会期:10月21日(金)~2023年1月31日(火)
開館時間 : 11:00~19:00(入場は18:30まで)※11月19日(土)臨時休館
※ギャラリーは基本、エルメス銀座店の営業に準じます。ただし、開館日と開館時間についての最新の情報はウェブサイトをご確認ください。
料金 : 無料
会場 : 東京都中央区銀座5-4-1  銀座メゾンエルメス フォーラム 8・9階
TEL : 03-3569-330

ラグジュアリーな空間で楽しむユニークな現代アート

ファッションが好きな方もそうでない方も、アーティストのユニークな視点・表現が楽しめるエキシビションです。展示は【DESIGNART TOKYO 2022】の会期終了も続いているので、休日やスキマ時間にぜひ訪れてみてください。

【DESIGNART TOKYO 2022】
会期:2021年10月21日(金)~ 10月30日(日)
WEB:https://designart.jp/designarttokyo2022/