北国での暮らしに特化した断熱性に優れた住宅。それが「casa nord(カーサ・ノルド)」

凍てつく寒さに凍りつく町並み。北国の暮らしには、温暖な地域とは違った生活の知恵がつまった住宅が不可欠だ。そんな寒冷地の暮らしに特化した住宅が「casa nord(カーサ・ノルド)」だ。先人の知恵を現代のテクノロジーで再現した、まさに温故知新のアイデアにあふれた画期的な住宅になっている。暖かく暮らすために必要な、斬新ないくつもの仕掛けがほどこされている。

シンプルでモダンなデザイン

casa nordが採用する、バウハウスから続く幾何学的でシンプルなデザインはいつの時代にも普遍的な魅力を持っている。北国の暮らしに必要な断熱性を確保しながら、モダンなデザインにすることによって、飽きることなく生活をともにしていける魅力を与えている。そのうえ住宅には珍しく、まるで車や家具のように外壁の色を選ぶこともできる。自分にあったシャツを探すように、本当に欲しかった理想の住宅を自分で選び、作る事ができる。他にも、その特徴的な形の細長く縦に伸びた窓は、デザイン性の良さだけではなく、周囲に気を使うことなく空気や光を取り入れながら、気密性も保つことができる理にかなったものになっている。

自由なレイアウトができるフレキシブルな空間

casa nordは、そのレイアウトもまた、北国での快適な暮らしに必要な断熱性を確保しながら、フレキシブルに生活に合わせた形に変化する事ができる画期的な構造になっている。玄関には北国の建築物には欠かせない風除室をもうけてある。室内に入ると広々としたリビングを中心とした一階部分と、寝室や子供部屋などを自由に組み合わせることが可能な2階部分とで構成されている。さらに四角い建物の中央には明るいトップライトを持つ吹き抜けを配置し、煙突効果で緩やかに空気が室内全体を循環するような構造になっている。くわえて冷暖房効果を良くするため、室内の容積を最小限にする工夫として小屋裏をなくし、階高を下げることで室内の容積を減らしている。ほかにも梁をデザイン的に使うことで開放感を確保している。

-20℃でも快適でいられる理由とは

イタリア語で「北」を表す「nord」。casa nordのネーミングの由来にもなっている。北国で快適に暮らすための住宅に求められる性能には万国共通の特徴がある。それは断熱性の高い住宅だということだ。限られたエネルギーで快適な室温を保つためには断熱性の高さが必要だ。casa nordでは、casaオリジナルの「ウレタン断熱パネル」を使用することで高い断熱性能を与えている。高密度に圧縮されたウレタンを断熱材として使用し、外気をシャットアウトすることに成功している。さらに、構造的にも在来工法の真壁のような強度を得ることができる画期的な工法と言えよう。もちろん住宅の一番の敵である結露を防いだり、遮音性を高めるなどの効果も同時に得ている。

北国で快適に暮らしていく知恵

世界中の寒い地方には、その地方独特の建築物が各地に存在する。温暖な地域とは比べ物にならないくらいの寒さとどう付き合っていけば良いのか、長い年月をかけて先人たちが快適な暮らしを模索する中でさまざまな建築物を作ってきた。「casa nord(カーサ・ノルド)」はそうした先人の知恵を現代のテクノロジーで再現した画期的な住宅だ。まさに温故知新な住宅だと言えよう。