10年目の「casa cube(カーサ・キューブ)」の外壁がStoで新築のような際立つ白さに

ちょうど10年前、2人目となる長女の陽茉莉さんが生まれたのをきっかけに、石橋さん一家は東京のマンションを離れて「casa cube」を建てた。夫婦で気に入って集めた北欧インテリアがマッチする真っ白な家。理想の空間で2人の子どもたちもすくすくと成長して、この家での家族の思い出も数えきれないくらいに増えた。

casa cubeの外壁のメンテナンス

長い時間を経ても、初めて「casa cube」に出会ったときの「この家にしよう!」という思いは変わることなく、無駄を削ぎ落したシンプルなデザインにも愛着を持って住んでいる。

そんな石橋さん夫妻だが“真っ白な箱”というインパクトに魅かれて建てた家だからこそ、最近気になってきたのが外壁に表れるようになった汚れだという。「緑の藻のようなものが外壁にたくさん付くようになりました。白い壁だから余計に気になって。どこかのタイミングで、新築の頃のように外壁を真っ白にしたいなと思っていました」とご主人の一興さん。これからも「casa cube」に長く大切に住み続けるために、石橋家では外壁のメンテナンスを行うことになった。

撥水効果が高く、汚れにくく、美しい外壁を実現してくれる「Sto」

今回の外壁メンテナンスに使用したのは、ドイツで開発された「Sto」という外壁材だ。「ドイツ漆喰に樹脂を混ぜたもので、割れにくいことと、汚れにくい ことが最大の特長です。樹脂というのはロータサンという塗料で、蓮の葉の撥水効果を模して開発されたもの。撥水効果が高く、汚れにくく、美しい外壁を実現してくれます」。メンテナンスを手がけた、株式会社匠屋の宮澤さんは語ってくれた。

ハスの葉の上で玉のように転がる水滴を見たことがあるだろうか。これは、ハスの葉の表面が細かい毛で覆われていることから、表面張力で水が水銀のような球状になるのだという。汚れの粒子を取り込みながら表面を転がる現象は「ロータス効果」と呼ばれていて、それを外壁塗装に応用したのが「Sto」だ。「Stoを塗布した壁は、樹脂のおかげで表面が毛羽立つようになります。そこを水が走るしくみになっているので、撥水効果が非常に高く、この毛羽がある限りは汚れがしみこんだり、こびりついたりしにくくなります」と宮澤さんは語る。

真っ白に生まれ変わったcasa cube

今回は特別に石橋さん一家もメンテナンスに参加した。「塗料の、とくに二回目を塗るときには、もう手が疲れて疲れて……」と奥さま の理世さん。「端から見ていると、職人さんたちはなんなくこなして いるように見える作業ですが、本当にすごい技術なのだと感じました」と一興さん。

外壁メンテナンスを終えた石橋家は、まるで新築のように、真っ白に生まれ変わった。「車で仕事から帰ってきたら足場が外れていたんです。見た瞬間、『うわ、めちゃくちゃ白い!』って叫んだくらい(笑)」と理世さん。「真っ白で眩しいくらい。本当に感激しています」と感慨深い表情の一興さん。「水をはじいて汚れづらい外壁材だから、汚れが気になったときは自分たちで軽く水で流すだけでも、壁の持ちがだいぶ違うと職人さんから教わりました。「

 

「これからは自分たちでも手をかけて、大切に住み続けていきたいですね」とご満悦の表情。新築のような際立つ白さに生まれ変わったcasa dubeは、より愛着が湧いて大切に住まい続けるに違いない。