デザイン&アートの祭典「DESIGNART TOKYO 2020」分散回遊型イベントとしてスタート!
毎年秋に開催するデザイン&アートフェスティバル「DESIGNART TOKYO」。
世界屈指のミックスカルチャー都市である東京を舞台に、世界中からアート、インテリア、ファッション、テクノロジーなどさまざまなジャンルのモノやコトが集結し、都内各所で多彩な作品を発表しています。
オンラインコミュニケーションを強化した「DESIGNART TOKYO 2020」
今年は新型コロナウィルスの感染拡大防止を考慮し、バーチャル展示やデジタルガイドブック、プレゼンテーション動画の導入、オンラインカンファレンスの実施など、開催以来最大でオンラインコミュニケーションを強化。多くの人々の価値観やライフスタイルが変貌する昨今、デザインやアートがその答えやインスピレーション、そして本質的な豊かさを見つける新しいきっかけを目指します。
コロナ渦の影響をポジティブに捉える
晴天に恵まれたオープニングセレモニー当日。designart発起人である青木昭夫氏は、
「コロナ渦の影響を悲観的に見るのではなく、僕らにとっていい影響を与えてくれたと思う。」
と話し、デジタルカンファレンスを積極的に取り込んだことで昨年25万人だった来場者に比べより多い100万人にリーチできる可能性がある、と現在の状況での開催をポジティブに捉えている様子が伺えました。
会場構成を担当したのは建築家・神谷修平氏
会場構成を担当したのは建築家・神谷修平氏。今回のデザインのコンセプトは、住宅の原型であるモンゴルの“ゲル”。居心地の良い家具から最先端のAI機器まで、既成概念の変化を体現している今回の展覧会の中で、改めて住むこと、働くことの原点に帰る必要があると考えた結果、ゲルに行き着いたのだとか。
さらに円形にしたメリットについても触れ、四角で区切るより間口が広く他のブースが目に入らないうえ、周囲を回り続けられるので、気になったところを何度も見返すことが容易にできると話しました。
セレモニー会場であるワールド北青山ビルではNEW HOME OFFICE EXHIBITIONが行われており、5つのメーカーの最新のプロダクトをチェックできます。
デンマーク発の家具ブランド「Muuto」
デンマーク発の新たな北欧デザインの躍進を担うファニチャーブランドMuuto。
新型コロナウィルス発生以前から住宅で働くことを意識したプロダクト作りを行っており、住空間に馴染むデザイン性の高さと心地の良さが特徴です。会場では新商品である照明とソファ、ラウンジチェアを展示しています。
http://designart.jp/designarttokyo2020/exhibitor/muuto/
心地よい空間を提案するセレクトショップ「SEMPRE」
Vitraをはじめ心地よい空間を作り出すインテリアプロダクトを扱うセレクトショップSEMPRE。主力ブランドであるVitra、artekを中心に会場を構成し、これからのホームオフィス空間を提案しています。
来年の3月に販売されるコンスタンチン・グルチッチによる「シチズン」はプロダクトムービーで紹介。斬新なデザインと、スチール製のフレームに3点の細いケーブルで座面を吊るす事によって驚くべき座り心地を実現しており、現在先行予約を受け付けています。また、Vitra、artekのワークチェアも展示。ホームオフィスというテーマに合わせ自宅でも使いやすい椅子を目指し、機能性はもちろんデザイン性も高いシリーズを展開しています。
http://designart.jp/designarttokyo2020/exhibitor/sempre/
オフィス家具のグローバルメーカー「Steelcase」
オフィス家具のグローバルメーカーSteelcase。オンラインでのコミュニケーションが日常になる中で、機能的にも精神的にも心地の良いアイテムを提案しています。
こちらのデスクは上下昇降が可能であり、座ったりたり立ったりと、家での長時間の仕事にも動きを取り入れることでリフレッシュすることができます。
また、こちらは自立型のタブレット。自然ならではの温かみを感じる質感に加え、手書き文字でメッセージを送ることができ、無機質になりがちなオンラインでのコミュニケーションに人の温かみを感じられます。
http://designart.jp/designarttokyo2020/exhibitor/steelcase-workplace-solutions-inc/
イタリアのガーデンファニチャーブランド「emu」
新作家具でつくる新しいワークスタイル“オープンエア オフィス”を提案しています。ワークスペースに求められる機能性はもちろん、快適性に加え、遊び心ある空間を作り出しています。
プロダクトはパトリシアウルキオラ、ロドリフォドルドーニなど世界的トップデザイナーたちが手掛けており、デザイン性の高さが目立ちます。Emuならではの、テラスや庭などの屋外空間で、風や緑、光を感じながら心地よく仕事を行うことをテーマに、働く場所を選ばないこれからの家具を紹介しています。
家具を主体としたもの作りのコミュニティー・プラットフォーム「1518」
2020年に設立した家具を主体としたもの作りのコミュニティー・プラットフォーム1518。様々なデザイナーや職人と協働しながらプロダクトを作り出すのが特徴で、日本のものづくりをアップデートすることを目指しています。空間構成は関祐介氏が担当。緑のバッグはクロマキー合成が可能となっており、オフラインとオンラインとの間で仕掛けを加えることで、コミュニティへの関心を集めるきっかけを目指しています。パイプ椅子の新しい可能性に挑戦したカラフルで目をひくチェアや、家庭のオープンスペースに置けるコンパクトなデスクなど、社会のニーズに合ったものづくりを、その時々にベストなメンバーを集め提案しています。
http://designart.jp/designarttokyo2020/exhibitor/1518-real-style-aoyama/
Varier
ノルウェーの会社STOKKE(ストッケ)から2006 年に設立されたVarier。
人間工学と独自性、機能性に重点をおいたバランスチェアを製作しています。会場には様々なチェアが展示されており、まさにホームオフィスに必要とされる長時間の作業に適したアイテムを展開しています。Varierならではの動くことを前提とした独自のデザインのチェアの座り心地を是非会場で体感してください。
そのほか、各ブランドやショップでの新製品の展示やアーティストの作品発表に加え、REBOOTと称する合同展示会も開催。イタリアの建築デザイナー・アルドロッシ氏が設計したジャスマック青山の別世界のような空間で、勢いあふれる展示とともにデザイン&アートの文化を再起動します。
10/26放送のCross FM #casa にDESIGNART TOKYO代表、クリエイティブディレクターの青木昭夫さんが出演!
10/26放送予定のCross FM内の新しい暮らし方、心地いい生活を提案するライフスタイルメディア「#casa」では、DESIGNART TOKYO代表、クリエイティブディレクターの青木昭夫さんに本展の見どころをご紹介頂きました。DESIGNART TOKYO 2020での注目の展示やコロナ渦におけるインテリア業界の変化などをお話頂きました。