
フランク・ロイド・ライトの8つの建築作品が世界遺産登録決定!
2019年6月30日から7月10日までアゼルバイジャンの首都バクーで開催された国連教育科学文化機関(ユネスコ)の世界遺産委員会で、旧帝国ホテルなどを手掛け、日本ともゆかりの深い建築家、フランク・ロイド・ライトの8つの建築作品が「フランク・ロイド・ライトの20世紀建築作品群」として世界遺産に登録されることが決定した。フランク・ロイド・ライトは、ル・コルビュジエやミース・ファン・デル・ローエとともに近代建築の巨匠とされ、今年4月9日で没後60年となった。
アメリカ国内の8つの建築作品が対象

今回世界遺産(世界文化遺産)登録の対象となったのはアメリカ国内の8つの建築作品が対象となった。アメリカでの建築分野での登録は今回が初めてとなる。
8つの建築作品は以下の通り。()内は所在地。
- グッゲンハイム美術館(ニューヨーク州ニューヨーク)
- ユニティー・テンプル(イリノイ州オークパーク)
- フレデリック・C・ロビー邸(イリノイ州シカゴ)
- タリアセン(ウィスコンシン州スプリンググリーン)
- バーンズドール邸・ホリーホック邸(カリフォルニア州ロサンゼルス)
- 落水荘・カウフマン邸(ペンシルベニア州ミル・ラン)
- ハーバート・キャサリン・ジェイコブス邸(ウィスコンシン州マディソン)
- タリアセン・ウエスト(アリゾナ州スコッツデール)
周囲の環境と融合するようなデザインが特徴的

フランク・ロイド・ライトは、生涯一貫してより豊かな人間性の保証に寄与するり「有機的建築」の理想を追求し続け、四方に開ける新しい建築様式「プレーリースタイル(草原方式)」を確立。水平に伸び、自然と一体になった建築は、20世紀の建築デザインに多大な影響を及ぼし、現在もなお愛され続けている。
数々のスキャンダルで賑わせながらも1959年に死去するまで精力的に活動し、生涯に1191にのぼる作品を残し、その内460作品を実現させた。
参考記事:生誕150周年!近代建築の巨匠フランク・ロイド・ライトとは?
将来の追加登録候補に兵庫県の旧山邑家住宅

今回選出された8つの作品以外にも、具体的なことは一切決まっていないものの、将来的な追加登録候補に兵庫県芦屋市の旧山邑家住宅(ヨドコウ迎賓館)が挙げられた。
没後60年という記念すべき年に世界遺産登録となったフランク・ロイド・ライトの建築作品。日本では、愛知県犬山市に移設された「旧帝国ホテル正面玄関」や東京・池袋にある「自由学園明日館」を見ることができる。