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人間国宝や文化勲章受領者の作品も展示されている「茨城県陶芸美術館」

今回ご紹介するのは「茨城県陶芸美術館」。こちらは、笠間芸術の森公園内に位置する豊かな自然に囲まれた美術館。笠間市が掲げる「伝統工芸と新しい造形美術」を テーマに、「ときめく」、「識る」、「楽しむ」を3つのキーワードとして、2000年4月に開館しました。建物の建材には笠間市稲田の御影石が使用されるなど、陶芸の聖地にふさわしい地域に根付いた美術館です。

陶芸美術館の中でもトップクラス

陶芸にフォーカスした美術館は日本にいくつかあるものの、陶芸分野における人間国宝や文化勲章受領者全員の作品を鑑賞できる美術館は茨城県陶芸美術館ただひとつ。そして、県立の陶芸美術館として板谷波山氏や松井康成氏といった茨城県にゆかりのある作家の作品も収集、展示しています。

館内には近代陶芸の巨匠たちの作品を常時展示したコーナーや、企画展や陶器ができるまでの映像をロビーや多目的ホールで鑑賞することができ、製作や展示の裏側を観ることができます。

うつわはただの道具に限らず

訪れた当時に開催されていたのは、企画展「欲しいが見つかる・うつわ展-笠間と益子-」。美術館が立つ笠間市、そして益子町には、戦後やきもの需要が激減するなか、新しい生活様式に合ったやきものへの転換や陶芸家の養成に力を入れ危機を乗り越えた歴史があります。現在でも作家が自由に活動できる風土があり、伝統にとらわれない手法や材料を用いた、デザイン性の高い作品を生み出しています。

本展では、笠間と益子を拠点に活動する55名の作家と、全国の産地で活躍する7名の作家の約250件の作品により、作家の個性や現代の感覚が取り入れられた新しいタイプのうつわの魅力と共に、自由な作陶活動を育む陶芸産地、笠間と益子の魅力を紹介していました。

使うに限らず、飾りたい、贈り物にしたい、といった、いつもとは違った視点で欲しいうつわがみつかる展覧会。この展覧会のように、人間国宝などの作品や歴史が生み出す伝統にとらわれず、若手作家の作品もフラットに評価する視点が素敵な美術館ですね。

心身ともにリフレッシュ

美術館周辺は気持ちの良い緑豊かな公園が広がり、週末の小旅行にぴったり。展示はもちろん、充実した時間が過ごせるはずです。

茨城県陶芸美術館

開館時間:9:30~17:00(最終入館16:30)
休館日:毎週月曜日(月曜が祝日または振替休日の場合はその翌平日)、年末年始
観覧料金:常設展 一般310円(団体260円)、高校生・大学生260円(210円)、小学生・中学生150円(120円)、70歳以上150円(130円)
企画展 企画により異なる
URL:http://www.tougei.museum.ibk.ed.jp/
住所:〒309-1611 茨城県笠間市笠間2345

千春

横浜出身渋谷区在住のミレニアル世代の一人っ子。母方は佐渡島の系譜。趣味は料理とはしご酒。

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