japanarchitecture

家型が連なる外観が特徴的な隈研吾設計の十和田市市民交流プラザ「トワーレ」。

青森県十和田市には、日本の世界的な建築家の建築作品が集まっている。SANAAとしてプリツカー賞を受賞した西沢立衛による「十和田市現代美術館」や2015年にオープンした安藤忠雄による「十和田市教育プラザ」、そしてもう一つ、隈研吾の設計による十和田市市民交流プラザ「トワーレ」がある。

家型が連なる特徴的な外観

2014年にオープンした十和田市市民交流プラザ「トワーレ」は、切妻屋根の家型が連なる外観が特徴的。官庁街通りと交わる奥州街道沿いの通りからも、非常に印象的な建築として際立っている。建築自体の高さも周囲の建物と合わせて作られていて、家のような小さいスケール感でできている。

中央公民館、老人福祉センター、ふれあい会館、総合福祉センターなど、それまであった4つの既存施設を統合し、十和田市民の活動拠点や中心市街地活性化のために作られた施設だ。

また、ファサードは隈研吾の建築によくみられる木のルーバーで覆われ、柔らかく温かみのある印象になっている。この木は、地元青森県の間伐材を利用している。

十和田の街を延長した路地のような空間

内部は、十和田の中心街を延長した路地のような空間が続いていて、そのところどころに市民活動のための諸室が配置されている。自由に出入りできるホールから諸室の様子が伺え、非常にオープンな施設になっている。

広い場所や細くくびれた場所があり、空間に変化があるので、中を散歩するように楽しむことができる。切妻屋根も内部に入ると不定形な天井として効果的に作用している。

また、外観と同じような天井の木のルーバーやプリーツ状の布地の壁面、間接照明によって、内部空間も柔らかく居心地が良い空間になっている。

冬は非常に寒い十和田市の中で、子供の遊び場所として使われる、地形を作ったようなユニークなプレイルームもある。

 

十和田市市民交流プラザ「トワーレ」は、市民に開かれた非常にオープンな建築である。実際に市民に利用されるこの建築は、連続する家型や路地のような空間構成によって、巧みに実現されていた。いかにも隈研吾らしい建築作品である。

十和田市市民交流プラザ・トワーレ

開館時間:9:00~21:00
電話:0176-58-5670
URL : http://www.city.towada.lg.jp/docs/2015111800027/
住所:〒034-0011 青森県十和田市稲生町18 稲生町18-33

#casa 編集部

#casa 編集部

住まうこと、個性的で豊かな暮らし方の紹介、建築家や著名人へのインタビューなど毎日更新中!

「暮らしとデザイン」をテーマにしたWEBマガジン「#casa」(ハッシュ・カーサ)。

casa

建売でも注文住宅でもないもうひとつの可能性 casa シリーズ。

機能、デザイン、コスト削減などを徹底して追求した、

完成度の高い住宅。