室内でペットを飼っている人にオススメ!機能性・環境性に配慮した、卵の殻でつくられたエッグウォール

日本を代表する風土に「湿気」がある。湿気は不快なだけではなく、カビやダニといった健康被害の元にもなりやすい。家電製品などを使い湿気をコントロールするのもひとつ方法だが、家づくりの段階から湿気対策を施しておけば、電気などの大きなエネルギーに頼らず快適な住空間が生まれる。

その手段の一つに壁紙がある。壁紙自体に調湿機能があれば室内にもたらす効果は大きい。そこで今回は「casa sole」が取り入れている“卵の殻”でつくられた壁、エッグウォールをご紹介したい。

卵の殻でつくられた“ 調湿機能 ”エッグウォール!

「casa sole」では、「エッグウォール」という調湿機能を採用している。その名の通り、卵の殻というユニークな素材に着目してつくられた壁紙だ。

卵の成分は94%が炭酸カルシウム。殻の厚さは0.26〜0.38㎜。肉眼ではわからないが、その殻には気孔と呼ばれる穴が空いている。その数は卵1個につき、なんと7千〜1万7千。この気孔を通して、卵の中に酸素を取り入れたり、内部で発生する二酸化炭素を排出したりしている。

この呼吸するという特性を生かすべく生み出されたのがエッグウォールなのである。

エッグウォールは嫌な香りも取り除く“ 脱臭効果 ”のある建材。

エッグウォールは無垢材の床と同じように、湿気の多い梅雨から夏にかけては吸湿し、逆に乾燥しがちな冬には放湿し、一年を通して自然い調湿をおこなってくれるのだ。

エッグウォールの利点はそれでは終わらない。もう一つ大きな特徴として脱臭効果があるということ。気孔の働きが脱臭機能と結びついているので、部屋全体を脱臭してくれるエッグウォールは室内でペットを飼っている方にはお勧めしたい建材の一つ。壁紙なのでペットに汚されたり、傷をつけられても補修が容易。卵の殻を原料にしたチョークも用意されてる。

「パッシブハウス」に相応しい地球に優しいエッグウォール。

現在、加工食品などでは膨大な量の卵が使われている。その際に、排出される卵の殻の廃棄量は20万トンともいわれ、その80%は費用をかけて廃棄処分にまわされているとのこと。

 

膨大な卵の殻をリュースするエッグウォールは、経済面だけではなく、カビやダニといった健康被害から住まう人を守り、湿気や脱臭という機能性を取り入れた住宅の耐久性にも優れた建材。地球環境にも、人にも優しいこの建材は「パッシブハウス」に相応しい建材と呼べるだろう。