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エアコンに頼らない家「casa sole(カーサ・ソーレ)」パッシブハウスの考え方とは

四季ある日本は、夏はジメジメとした暑さに見舞われ、冬は凍えるような寒さが続く。少しでも室内の気温を調整しようとエアコンなどの機器を使う人も多いのではないだろうか。

しかしそうなると、気になってくるのが光熱費。電気代を気にしながらエアコンを使い、夏や冬の終わりに明細を見て愕然とする……そんな経験を、したことがある人もいるだろう。特に近年は夏の猛暑が例年に見ないほど続いており、健康状態にも被害を与えている。

そんな中で、パッシブハウスの思想から生まれた「エアコンに頼らない」家が注目を集めている。

パッシブハウスとは

パッシブとは、「無抵抗な」「受動的な」を意味する言葉。それとは違ったニュアンスで「ことを荒立たせることがない」というニュアンスも含まれるようだ。

ドイツなど環境先進国では、このパッシブの考え方を取り入れた「パッシブハウス」が増えている。ドイツでは2002年、新築住宅に新たな省エネ基準が設けられ、その最前線を走っているのだ。

ドイツのパッシブハウス研究所が定める「パッシブハウス」の条件(基準値)とは、

・断熱性能が0.15W/㎡K以下
・年間一次エネルギー消費量が120kWh/㎡以下
・気密性能は50パスカルの加圧・減圧時の漏気回数が気積0.6回以下、換気は熱交換換気とし、熱回収率は75%以上

など。この他にも細かい数値で定められている。日本の住宅はこの考え方から遅れているとされており、気温や環境の変化に住宅が対応できず、住みにくい住宅になっているのだ。

キーワードは「断熱」「気密」「換気」

パッシブハウスについて、細かい数値や難しい言葉で定義されているが、わかりやすく言い換えると

・住む人に快適な住宅
・CO2削減などによる”地球環境への配慮”がなされた住宅
・コストパフォーマンスに優れた住宅

と言えそうだ。そして、ここから読み取れるキーワードは「断熱」「気密」「換気」。断熱性においては日本の四季に合わせた工夫が必要で、「夏涼しい」だけではなく「冬暖かい」といった二面性が求められる。

「壁」から断熱性を考える

必要となるのが壁の厚さ。casa soleには断熱層と遮熱層を持っているため、普通の住宅の1.5倍の厚みがある。遮熱構造は北海道を基準に考えられているため、その性能の高さは間違いない。

もちろん夏場の暑さのことも考え、断熱層の外側には遮熱シートが入っている。その外側には通気層が設けられているため、太陽熱も遮熱してくれるのだ。

空気を逃す窓

断熱性において鍵となるのは、壁だけではない。実は窓からも空気が漏れやすく、せっかく壁で断熱性を高めても窓から漏れてしまっては意味がなくなってしまう。

ドイツでは2008年より「エネルギーパス制度」が施行され、すべての新築住宅に年間のエネルギー消費量、CO2の排出量の表示が義務付けられた。すべての住宅がランク付けされるようになり、グレードの高い投球を得るためにトリプルガラスを採用することがスタンダードになっている。

日本ではまだまだ普及していないトリプルガラスだが、casa soleは日本で初めてトリプルガラスを採用。サッシ部分には樹脂を使用した。一般的なアルミサッシでは熱伝導率が高く、サッシ部分での熱交換が行われてしまうため、樹脂を選択したのだ。

外付けでより効果的に

オプションでは、外付けブラインドを用意。これにより外部からの日射エネルギーを約80%カットすることが可能。日本には古くからすだれやよしずが親しまれているが、これに似た存在と言えるだろう。

住宅に求められる変化

気候は年々変化しており、それに合わせて住宅も変わっていかなければならない。住む人を守るはずである住宅だが、近年では悲しい事故も多発している。

時代や環境の変化に合わせ、住宅も見直すべきタイミングに来ているのではないか。環境先進国の家づくりにならい、日本の気候に合った住宅が必要とされているのだ。まずは「casa sole」を見て、従来の家との違いを実感してみてほしい。

あべまなみ

あべまなみ

新潟県出身、横浜在住のフリーライター。中学時代にサックスを始め、自身もジャズを演奏することから、20歳のアメリカ留学時に単身でメンフィスとニューオーリンズへ。初めての一人旅で自分の可能性や新しい発見に出会える楽しさに気づき、その後「旅」にハマる。

2017年12月現在、渡航国は24カ国。好きなものはお酒といちご。

casa sole

エネルギーを極力使わず、エネルギーを生み出し

永く暮らせるための今、もっともECOな家。