高島屋で開催される「北欧のテキスタイルと暮らし展」でミッドセンチュリー期の名作を体験!
北欧の寒い冬を彩り、人々の心に豊かさを届けてきたテキスタイル。その歴史と魅力を紐解く展覧会「北欧のテキスタイルと暮らし展 ― Beauty for All ―」が、2026年3月より日本橋高島屋と大阪高島屋で開催されます。
マリメッコをはじめとするミッドセンチュリー期の名作から、19世紀の手工芸、現代のアート作品まで、スウェーデンとフィンランドから届いた約90点の貴重なテキスタイルが集結します。
「美しさをすべての人に」— 北欧の幸福を支える哲学

本展のサブタイトルにもなっている「Beauty for All(美しさをすべての人に)」は、スウェーデンの思想家エレン・ケイが19世紀末に提唱した言葉です。

「美しいと感じるものと暮らすことが幸せをもたらす」という彼女の考え方は、北欧のデザインや教育、そして人々の生き方に大きな影響を与えました。
展覧会の見どころ

1. 家族を想う手仕事から、モダンデザインの黄金時代へ

会場では、名もなき農家の女性たちが家族のために織った19世紀の手工芸から展示が始まります。 第3章の「デザインの黄金時代」では、20世紀半ばのモダニズムが織物技術を芸術へと昇華させた様子を紹介。

名門「MMF工房」のラグや、スクリーン捺染技術の発展によって生まれた自由で大胆なプリントテキスタイルが並びます。
2. ミッドセンチュリー期の名作と出会う

北欧デザイン好きにはたまらない、黄金期のテキスタイルが勢揃いします。

マリメッコ(フィンランド): マイヤ・イソラによる伝説的な「ウニッコ(Unikko)」や「タンゴ(Tango)」のヴィンテージプリント。

NK百貨店(スウェーデン): ヴィオラ・グロステンら著名デザイナーによる洗練されたデザイン。

スティグ・リンドベリやヨセフ・フランクなど、時代を彩った巨匠たちの作品も一堂に会します。
3. 現代へと紡がれる「アートとしてのテキスタイル」

実用から解き放たれ、個人のメッセージを表現するメディアとなった現代のタペストリーや、未来へ手仕事を繋ぐ若手工房「スーパー7」の活動も紹介。

北欧のテキスタイル文化が今なお進化し続けていることを実感できる構成です。
北欧から「美しいものと暮らすこと」を学ぶ
「美しいものと暮らすこと」が、なぜ私たちの心を豊かにするのか。 厳しい自然の中で育まれた北欧のテキスタイルたちは、その答えを優しく教えてくれるはずです。ミッドセンチュリー期の名作が放つ圧倒的なエネルギーと、温もりのある手仕事をぜひ会場で体験してみてください。
東京会場
東京:日本橋高島屋S.C. 本館8階ホール
会期: 2026年3月4日(水)~3月16日(月)
入場時間: 午前10時30分~午後7時(午後7時30分閉場) ※最終日は午後6時閉場
大阪会場
会場:大阪高島屋 7階グランドホール
会期: 2026年3月25日(水)~4月13日(月)
入場時間: 午前10時~午後6時30分(午後7時閉場) ※最終日は午後5時閉場
入場料(税込)
一般:1,200円(前売1,000円)
大学・高校生:1,000円(前売800円)
中学生以下:無料
監修:川上玲子(北欧建築・デザイン協会 前会長)
展覧会特設サイト:https://www.takashimaya.co.jp/store/special/hokuou_textiles_exhibition/