家族の成長に合わせて変化する家。「casa nord(カーサ・ノルド)」の可変性と間取りの可能性

「casa nord(カーサ・ノルド)」は、寒冷地仕様の高い基本性能に加え、家族構成の変化に合わせて間取りを自由に変更できる「可変性」を魅力としています。特に2階の間取りは、構造上の中心となる柱を除けば、自由に部屋を区切ったり広げたりすることが可能です。子どもの誕生、成長、独立、そして夫婦二人のセカンドライフといった、家族の成長やライフスタイルの変化に合わせて、住まいも柔軟に対応できる「casa nord」は、長期にわたって快適な暮らしを支えます。

変化に対応!「casa nord」が実現する、間取りの自由な可変性

casa nord 内観

住まいは、建てた時が完成ではありません。家族の成長やライフステージの変化と共に、必要な部屋の数や大きさ、使い方は変わっていくものです。「casa nord」の設計思想は、まさにこの「家族の成長を見据えた設計」を核としています。この家が持つ可変性の秘密は、高い耐久性を保ちながらも、間仕切りの変更を容易にする独自の構造にあります。通常の住宅では、壁が構造体の一部を担っているため、間取り変更が大規模な工事になりがちですが、「casa nord」は、間仕切り壁が構造とは独立しているため、耐久性を損なうことなく、比較的簡単にリフォームが可能です。

casa nord 内観

特に2階の設計においては、中心にあるメインの柱にさえ触れなければ、部屋の配置や大きさの変更が容易になるという大きなメリットがあります。これは、大がかりな家の耐久性に関わる工事を必要とせず、まるで家具を入れ替えるような感覚で、ライフステージに合わせたリフォームを可能にします。例えば、幼い子どもたちが遊べる大きなプレイルームとして使っていた空間を、将来的に壁を設けて二つの個室に分けたり、子どもが独立した後には、夫婦の寝室と広い趣味の部屋として一体化させたりするなど、自由自在に空間をカスタマイズできます。このように、将来の変更を前提とした設計は、住まいにかかるコストと手間を大幅に削減し、長く快適に住み続けるための鍵となります。

casa nord 内観

この柔軟な設計は、住まいに対する「愛着」と「安心感」を育みます。家族の歴史と共に家も成長していく感覚は、住む人にとって特別なものです。設計段階で将来の可変性を考慮に入れているため、急なライフスタイルの変化や、家族構成の変化にも慌てることなく対応できます。これは、住まいを資産として長期的に捉える上で非常に重要な要素であり、建築家・五十嵐淳が寒冷地での経験から培った、「機能」だけでなく「生活」の質を高めるための重要な設計思想なのです。

空間をカスタマイズ!「casa nord」の2階間取りが生み出す無限の可能性

casa nord 内観

「casa nord」の2階間取りが持つフレキシブルな特性は、住む人の想像力を刺激し、無限の空間利用を可能にします。初期段階では、広々としたワンルームとして設計し、子どもたちが小さいうちは家族全員で使う大きな空間として利用することができます。成長に合わせて、簡単に間仕切りを追加し、個々のプライバシーを尊重した子ども部屋を確保。さらに、子どもが巣立った後には、間仕切りを取り払い、広々とした夫婦の寝室や、読書、音楽、創作活動を楽しむための趣味のスペースとして再構成することも可能です。

casa nord 内観

家族構成の変化に合わせた具体的な間取りの実現例として、まず挙げられるのが、二部屋を連結した「可変型子ども部屋」です。幼少期は一つの大きな部屋で兄弟姉妹が共に過ごし、思春期を迎えるタイミングで簡易的な壁を設けて二つの個室に分けることができます。これにより、家族のつながりを保ちながらも、個人の成長に必要なプライバシーを確保するという、「個」と「公」の絶妙なバランスを実現します。また、間取りの変更が容易であるため、テレワークの普及に伴うホームオフィスへの転換や、高齢の親との同居を見据えたバリアフリー対応の部屋への変更など、多様なニーズに応えることができます。

casa. nord(カーサ・ノルド)

このフレキシブルな空間設計は、家族のつながりを保ちながら、個人の多様性も尊重するという現代のライフスタイルに深く合致しています。1階の開放的なワンルームが「公」の空間として家族のコミュニケーションの中心となる一方で、2階の可変的な間取りは、それぞれの「個」の時間を大切にするための空間を提供します。「casa nord」は、単なる箱型の住宅ではなく、住む家族のあり方そのものに合わせて呼吸し、成長し続ける、生きているかのような住まいなのです。これにより、住む人は常に最適な環境で生活することができ、住まいへの愛着も深まります。

長く住み継ぐためのデザイン。「casa nord」が提案する持続可能な住まいのカタチ

casa nord 外観

変化に対応できる柔軟な家は、住まいへの愛着を深め、結果として長く住み継がれることにつながります。これは、環境負荷の低減という現代社会の大きなテーマにも通じる、「持続可能な住まいのカタチ」そのものです。「casa nord」が持つ可変性は、家族がその家に住み続ける動機となり、結果的にスクラップ&ビルドを繰り返す従来の住宅のあり方へのアンチテーゼとなっています。間取り変更の容易さは、修繕やリフォームのコストを抑えるだけでなく、家自体を長寿命化させる上で不可欠な要素なのです。

casa nord 内観

建築家・五十嵐淳は、断熱性や気密性といった「ハード面の性能」に加え、人の暮らしを豊かにできる「生活の性能」を重視しました。この「生活の性能」に不可欠な要素こそが「柔軟性」です。家族のライフスタイルが変化しても、それを受け止め、最適な空間を提供できる柔軟性こそが、真の意味で長く快適に暮らせる住まいの条件だと五十嵐は考えました。「casa nord」は、この柔軟性を構造とデザインの両面から追求した、まさに「生活の性能」の結晶と言えます。シンプルな箱形の外観デザインは、流行に左右されにくく、年月を経ても古びない普遍的な美しさを持ち、これもまた長く住み継ぐための重要な要素となっています。

持続可能で、心豊かな暮らしを実現する「casa nord(カーサ・ノルド)」

「casa nord(カーサ・ノルド)」が示すのは、未来の家族のあり方を支える住まいの可能性です。家族の人数や構成、そして働き方や趣味といったライフスタイルは、今後も多様化していくでしょう。その変化を恐れることなく、むしろ受け入れ、進化していくことができる家こそが、これからの時代に求められる住まいです。「casa nord」は、寒冷地での厳しい自然環境を克服するための高性能と、家族のあり方に寄り添う柔軟な間取りを融合させることで、持続可能で、心豊かな暮らしを実現する新たな選択肢を私たちに提案しています。