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あいちトリエンナーレ2019で盛り上がる今、瀬戸市でローカルアートイベント「ART CHECK-IN」が同時期に開催!

美術業界だけでなくニュースでも話題沸騰中の国際芸術の祭典「あいちトリエンナーレ2019」。3年に1度、愛知県がアートで溢れるこの時期には、様々な美術展やアートイベントが愛知県内で豊富に開催されている。

中でも今最も注目したいアートイベントが、ものづくり「せともの」の町・愛知県瀬戸市で9月14日(土)~10月14日(月祝)に行われるアートイベント「ART CHECK-IN」だ。

愛知県・瀬戸市とは?

名古屋の慌ただしさを抜け出した先、愛知県の北東に位置する愛知県・瀬戸市。

一世代前は「瀬戸朝香の瀬戸」、最近は「藤井聡太七段の瀬戸」とも言われ、たまに「瀬戸内海の瀬戸?」と勘違いをされることもある町…しかし実のところ、愛知県・瀬戸市は1300年の歴史と伝統が未だ受け継がれる「せともの」で有名な街だ。

焼き物陶芸品の歴史が深い瀬戸市は、作家や芸術家への理解や馴染みがあり、ものづくりをする者達が根付きやすい特徴がある。

しかし、大昔から芸術家や絵付け師などの職人で溢れるとは言え、瀬戸のものづくり・芸術文化に「煌びやかな芸術世界」のようなものはない。そこは豊かな山々に囲まれ、街を優しく誘導するかのようにゆるやかに流れる川、そして一歩街に踏み入れればどこか懐かしい昔ながら小道が羅を描き、のどかでゆっくりとした時間が流れている。

つまり瀬戸には「気取らない等身大な空間」と「充実したクリエイティブ環境」が両立しており、その魅力を知った愛知県の芸術家達を筆頭に、昨今「製作拠点」としても再度注目を集め始めているのだ。

2017年、瀬戸に新たなアートコミュニティ「タネリスタジオ」が生まれる

瀬戸の商店街にひっそりと佇む「タネリスタジオ」。ここは2017年に画家の設楽 陸を中心に誕生したDIYアートコミュニティだ。

代表を務める画家の設楽氏は、元電気屋の廃ビルをセルフリノベーションし、そこをシェアスタジオスペースとして提供をしている。

3階建てのビルには名古屋造形大学・愛知県立芸術大学の卒業生を中心に約20名のアーティストたちが既に在籍し、製作だけでなく日々様々な会話から様々な「面白いこと」を作り出している。

タネリスタジオの想い

パリの伝説アーティストビル「スクワット59リボリ」からも影響を受けているタネリスタジオのコンセプト。

「スクワット59リボリ」は、1999年にクレディ・リヨネ銀行と国が放置した建物を、アーティストやホームレスがスクワット(不法占拠)したことから名付けられたパリで最も有名なアトリエの1つ。当時、彼らは自分たちで廃墟を改修して住み、制作活動に励んだ。さらには「退去命令判決」を受けたことで起きた反対デモを通して、アーティストが政治を動かすほどの影響を与えた場所だ。

タネリスタジオはもちろんスクワット(不法占拠)はしていないが、彼らの思想や活動にインスパイアを受けている。

つまりタネリスタジオには「クリエイターの主体性、自主性、地域性を軸にしたコミュニティの場をゼロから新しく創造し、瀬戸の町の新たな価値観が生まれる起点として発信して行こう」という想いがあるのだ。

画家、現代アーティスト、美術家、漫画家、映像作家、写真家など様々なジャンルで活躍する彼らの個々だけでなく、そんなコンセプトや想いが詰まった「タネリスタジオ」という新たなクリエイティブのカタチが今、愛知県で話題を集めている。

瀬戸のアートコミュニティ「タネリスタジオ」×瀬戸の集い場「ゲストハウスますきち」のコラボ企画「ART CHECK-IN」が開催決定!

アートやものづくりで今、若者やアーティストが集まりつつある愛知県瀬戸市。

その発端とも言える「タネリスタジオ」を中心としたアーティストと、瀬戸で新たなもう1つの起爆剤とも言える「ゲストハウスますきち」の仲間たちが今回、アートイベント「ART CHECK-IN」を開催する。

「あいちトリエンナーレ2019」の時期に合わせて9月14日(土)~10月14日(月祝)の期間中、瀬戸で生まれたリアルなアート・コミュニティ・ものづくり、そして新たなまちづくりの姿を魅せるのだ。

初日・翌日の9月14日(土)15日(日)には、瀬戸市一番のビッグイベント「せともの祭り」も開催中。1300年続く焼き物・ものづくりの祭典と、瀬戸で活動を始めたアーティスト達やこの町で生まれ育った若者達が魅せる世界を同時に体験できる機会は見逃せまい。

「ART CHECK-IN」のコンセプトは、日常に潜むアート。

期間中「タネリスタジオ」では、日々作品製作を続けるアーティスト達の作業場を解放。作品展示と共に彼らのリアルを共有できる独特な空間を体験してほしい。ある意味、トリエンナーレや美術館での美術展では感じられない「アートの姿」を五感で感じられるだろう。

一方、「タネリスタジオ」から徒歩約5分、商店街を抜けて小道を上ったところに存在する古民家「ゲストハウスますきち」では、タネリスタジオのアーティストが館内と個室部屋をコーディネートして宿泊者を出迎える。個室を丸ごとコーディネートした部屋や、ドミトリー部屋の宿泊も可能なため、夜通しでアートの世界を堪能できるという何とも新しいアート展の形だ。

「ゲストハウスますきち」に訪れる際は、オーナーの南 慎太郎氏との会話も楽しんでほしい。瀬戸生まれ・瀬戸育ちの若者だが、彼の考えていることは誰もが「頭を開いて見てみたい」と思うほど興味深い。「南くん、南くん」と老若男女問わず彼に会いに「ますきち」を訪れる…そんな彼の内なる魅力が今「瀬戸をさらに一歩、二歩と面白い方向へ導かせている」と言っても過言ではない。

参加アーティスト

今回は20名近在籍する「タネリスタジオ」のアーティストの中から3名を抜粋。

設楽 陸 (画家)

「タネリスタジオ」の代表を務める画家・設楽 陸 氏。彼の作品は、原色やCMYKを連想させるカラー配色で創り出す「設楽陸ワールド」。ただ単に自分の想像だけで構築されただけではない、奥行きすら感じられる物語性には、古今東西のハイアートからサブカルチャーまでの幅広く様々なヴィジュアルを掘り下げ、吸収し続ける情熱をも感じることができる。一目見ただけで忘れられない独特な世界観を感じてみては?

植松 ゆりか(現代美術家)

静岡県出身の現代美術家・植松 ゆりか氏。「タネリスタジオ」の副代表も務める。柔らかいカラータッチや、ぬいぐるみの毛皮を素材としながらも、彼女の感性が溢れる作品達はその新たな世界を楽しませ、驚かせる。ふわっとキュートな「側」とは裏腹に、どこかズキズキするような独特な感情。会ったこともないが「変な親近感」を奥の方で感じてしまう、不思議な感覚を持たせる。彼女の作品の魅力に一度引き込まれたら、きっと離れられなくなるだろう。

鈴木 優作(現代美術家・陶芸家)

決して触れて欲しくないような部分に作品が入り込んできて「ゾワっとする」魅力。その感覚とは裏腹にポップな表情を見せる姿に、もう目が離せなくなる。彼の作品は、笑顔でハードコアをかき鳴らしているような、たまらないマッチングをホイホイとしてのけるのだ。今回ART CHECK-INNで、鈴木氏の作品は宿泊室の天井に展示される。ちなみに彼は、手羽先の骨で作った服を纏い「手羽先原人」というパフォーマンスも時折しているらしい。手羽先の骨で作った服…これにもまた「ゾワっとする」が、やはり魅力的なのだ。

「ART CHECK-IN」詳細情報

オープンスタジオ@タネリスタジオ

会場:タネリスタジオ(愛知県瀬戸市末広町1-31-6)
時間:13:00~18:00(予定)
休館日:月~金曜(祝日の場合は会館)
URL : https://www.taneristudio.com/

日常に潜むアート展@ゲストハウスますきち

会場:ゲストハウスますきち(愛知県瀬戸市仲切町22)
時間:13:00~18:00(予定) 期間中の開催日は全日宿泊可能

休館日:火・水曜
参加作家:設楽 陸/植松ゆりか/栗原光/内藤雄太/佐野健児/鈴木優作/伊藤仁美/鈴木一太郎/岡本真由子/山下圭介
宿泊できる個室のスケジュール:
●9月13日(金)~9月16日(月)栗原光(画家)
●9月19日(木)~9月23日(月)内藤雄太(画家)・設楽陸 (画家)
●9月26日(木)~9月30日(月)佐野健児(画家)
●10月3日(木)~10月7日(月)鈴木優作(現代美術家・陶芸家)
●10月10日(木)~10月14日(月・祝)伊藤仁美(映像作家)+ 鈴木一太郎(現代美術家)
URL : https://seto-masukichi.com/
Facebookイベント:https://www.facebook.com/events/2297450357237775

くるみ

くるみ

グラフィック/ウェブデザイナー兼ライター。ニッチでコアな音楽ディストロレーベル ano records を主宰。スーツケース1つで突然移住してしまう癖がある。(アメリカ3ヶ月・オーストラリア1年・石垣島半年)

目指すは、海外ノマドワーカー。暮らしながら世界一周。いつもワクワクの向かう先へ!

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