
暮らしに寄り添う機能美と、非日常の癒しが共存する建築家が手がけたサウナ付きの平屋
前編:暮らしと癒しを両立する建築家が手がけたサウナ付きの平屋の住まい
プライベート空間から水回り、サウナスペースまで、家全体に一貫した美意識と機能性が息づく「サウナ付きの平屋」。光や風の通り道が丁寧に設計され、動線にも配慮された間取りは、日々の暮らしをストレスフリーに導きます。
家族構成や成長に対応する個室のレイアウト
まずプライベートエリアには、主寝室と2つの子ども部屋を配置。
それぞれの個室には、無駄を削ぎ落としつつも快適な暮らしを実現する工夫が詰まっています。子ども部屋には、造作のデスクと可動棚を備え付け。
限られた空間の中でも機能的に過ごせるよう設計されており、成長に合わせて使い方を変えられる柔軟性も魅力です。
隣接するもう一室も同様の仕様となっており、兄弟姉妹でも対等に使える間取りが意識されています。
ファミリークローゼットで衣類収納を集約
主寝室は、明るく落ち着いた雰囲気。大きな窓から自然光が差し込み、一日の始まりと終わりを気持ちよく迎えることができます。
さらに特徴なのが、家族全員の衣類を一か所にまとめて収納できるファミリークローゼット。
ハンガーパイプを一段・二段と使い分けることで、収納量を最大限に確保。個々のクローゼットスペースを省略できる分、居室をより広く使うことができます。
キッチン裏にまとめた水回りで家事動線を最適化
水回りはキッチン裏手にまとめて配置され、家事動線の効率化をサポート。
洗面所には長めのカウンターとデスクが連続して設けられ、朝の準備やスキンケアなど、生活の小さな動作にもゆとりを感じさせます。
浴室は白を基調とした清潔感のあるデザインで、空間の明るさと衛生感を際立たせています。
廊下を活用した家事スペースと屋外デッキ
さらに廊下には、キッチンと同様の収納兼カウンターを設置。洗濯後の物干しや衣類収納がスムーズにできるよう、ハンガーパイプも備え付けられており、機能的な家事導線が確立されています。
廊下の先にある小さなデッキスペースでは、洗濯物を干すのはもちろん、外気浴や読書、ティータイムなど、暮らしにささやかな贅沢を添える使い方も可能です。
自宅で“ととのう”本格サウナのある暮らし
そしてこの家の最大の特徴ともいえるのが、サウナスペースです。木の香りが広がる室内には、間接照明がやさしく灯り、ベンチに腰かけた瞬間から心身がほぐれていくような設計に。自宅にいながら、まるで静かな森の中に佇むような安らぎを感じられます。
暮らしと癒しを融合させた建築家住宅の魅力
建築家の高い設計力と美意識が細部にまで感じられる「サウナ付きの平屋」。家事効率を高める動線、水回りの工夫など、実用性に優れた設計が随所に施されています。さらに、本格的なサウナと外気浴スペースが、日常の中に非日常の癒しをもたらし、暮らしをより豊かにしています。