イヴ・サンローランが愛したモロッコ・マケラシュにある美しい庭園「マジョレル庭園」
モロッコ・マラケシュにある美しい植物公園「マジョレル庭園」をご存じだろうか。街の北東部に位置するこの1万㎡の庭園には、400種を超える草木や花が植えられています。そして世界的に有名なフランス人デザイナー、イヴ・サンローランにとって特別な場所でした。
フランス人アーティスト、ジャック・マジョレルによって設計、造園された「マジョレル庭園」
マジョレル庭園は、1920年代にフランス人アーティスト、ジャック・マジョレルによって設計、造園されました。1961年に亡くなるまでジャック・マジョレルが所有していた私有地でした。
その後、フランスのクチュリエ、イヴ・サンローランとその生涯のパートナーであるピエール・ベルジェが取得しました。
その後、フランスのクチュリエ、イヴ・サンローランとその生涯のパートナー、ピエール・ベルジェの手に渡り、庭園はアールデコ調に修復され、初めて一般公開されます。この過程で、彼らは庭園を破壊から救い、後に「マジョレル庭園を救う」と称されることになりました。
彼は旅先でモロッコの美しさを目の当たりにし、マラケシュの都市の真ん中に植物のオアシスを作ろうと思い立ちました。彼は、伝統的な模様と青と緑を基調としたアールデコ調の庭園を造りました。
庭園には、荘厳なウィンターガーデンや、色とりどりの鯉や睡蓮が泳ぐプールもあります。
イヴ・サンローランとマジョレル庭園
イヴ・サンローランとピエール・ベルジェは、マジョレル庭園に惚れ込み、庭園を元の輝きに戻すことを決意しました。庭園内には、71歳で亡くなったイヴ・サンローランを偲ぶモニュメントもあります。
庭園を一新し、初めて一般公開する一方で、この空間が持つ本来の芸術的・文化的遺産を保存することに成功しました。
マジョレルブルーと緑に包まれた建築
マジョレル庭園の奥には、イヴ・サンローランが別荘として住んでいたマジョレルブルーが印象的な建築が佇んでいる。アール・デコを基調とした建築は、庭園の中で絵画のように印象的に写ります。
フォトジェニックな場所が数多くあり、イブ・サンローランの後期の世界観がそのまま実現されているようです。
雑多なマラケシュに現れる緑豊かなオアシス
マジョレル庭園は、400種以上の草木や花が植えられた緑豊かなオアシスです。庭園は、ウィンターガーデン、ウォーターガーデン、シェードガーデンの3つのエリアに分かれています。
ウィンター・ガーデンは庭園の中央に位置し、ヤシ、アガベ、サボテンが植えられています。ウォーター・ガーデンは、色とりどりの鯉やスイレンを配した小さな池があり、ヤシやキョウチクトウに囲まれています。シェードガーデンはパーゴラの下にあり、花や木、観賞用の草や低木が植えられた緑のサンクチュアリになっています。
イヴ・サンローランのインスピレーションに触れるマジョレル庭園
旧市街・メディナの喧騒から逃れ、「マジョレル庭園」を訪れると少しの涼しさとオアシスのような楽園的芸術を目の当たりにします。イヴ・サンローランの色彩のインスピレーションに触れる「イヴ・サンローラン美術館」と一緒に訪れてみては!?
Jardin Majorelle – マジョレル庭園
開館時間:10:00~18:00
URL : http://www.jardinmajorelle.com/introduction-a-la-culture-berbere/
住所:Marrakech 40000 Morocco