島暮らしを選んだ私がリアルに魅力を感じた「mobile casa(モバイル・カーサ)」の3つのポイント

人生の中で、住みたい場所が変わったり、住むべき場所は変わるものだなと感じた体験はありませんか?40年近い人生の中で10回以上転居したことがある私が、今住んでいるのは、山口県の瀬戸内海に浮かぶ島です。この島に根を下ろすつもりでいても、人生は何が起こるか分からないから、住まいはこだわりたくても、こだわることは躊躇われました。そんな時に、こんな移動の多い私でもお気に入りの住まいを諦めない選択肢がみつかりました。それが、「mobile casa(モバイル・カーサ)」という移動できる家です。これから、この家の3つの魅力をご紹介します。

ポイント1・定住しないという新しい価値観

年単位で住まいを変えることはもちろんのこと、たとえば、夏は北海道、冬は九州へ、季節に合わせて住まいの場所を変えることも「mobile casa(モバイル・カーサ)」ならば可能です。あるいは、利便性のいい場所にすでにマイホームを建てていて、ウィークエンドは自然豊かな場所で過ごしたいと思えば、好きな郊外の土地を見つけて、この移動する家を置いてみることもありですよね!「家は固定していなくてはいけない」という概念は、時代とともにナチュラルに刷新されていくべきなのかもしれません。

私の場合も含め、地方移住をするとき、IターンUターンに関わらず、住まい選びはとても大変です。土地勘がなければなおのこと、快適で安心できる住まいをもとめるのは難しいと言えるのが現状です。でも家が移動できるとしたら、もっとラフに地方移住する人が増えるかもしれません。賃貸で家を借りながら、空いている土地にmobile casaを置いて、周辺の環境に慣れてきたら定住できる場所に移動するなんてこともできそうです。

ポイント2・足すことより引くことで得られる充足感

本当に必要なものだけに囲まれる充足感を想像したことがありますか?見ているだけでうっとりするようなファーニチャーや、お気に入りの観葉植物、質感のいい空間など、そんな住まいの中では、思考もシンプルに整うだけでなく、視覚的にも喜ぶことができると、暮らしの充足感がグンとアップすると言われています。

さらに、家の中がシンプルだと空間にゆとりが生まれます。ものを置いた場所がわかりやすくなることで、「あれはどこにあったっけ」と探し回る時間も減り、その分時間と心に余裕が持てるようになるはずです。大切なものを失くす、置き場所を忘れるなどのストレスも軽減されるほか、視覚情報を最低限にすることができるため、気持ちを落ち着かせる効果も期待できるとされています。

ポイント3・現実的なメリット

mobile casaは不動産ではなく車両扱いになるため、固定資産税がかかりません。代わりに重量税はかかりますが、固定資産税よりも断然に自由度が高いと言えるでしょう。それは、もし仮に手放すことになった時も、売却もしやすく、構造がシンプルなため解体も容易なためです。土地に付随した家は、固定資産税が気になって手放すことを考えた時、なかなかスムーズに運ぶことが難しいのです。

また、一軒家を建てるコストの半分以下でこの移動できる家mobile casaは手に入ります。室内を自らDIYするのも可能な広さなので、手の届きやすい価格で自分の城が築けるのもメリットのひとつではないでしょうか。

そして最後は、その他の使い方としても可能性がたくさんあるというメリットがあります。憧れのおうちカフェ、自宅を改装する方法もありますが、空いている敷地にこんな箱があれば、話題性も抜群!目をひくことでしょう。

他にも、副業としてゲストハウスとして活用したり、防音設備を施して音楽の趣味の部屋として使ったり、タイニーハウスだからこそ、アイディアが実現しやすいこともメリットと言えます。

「mobile casa(モバイル・カーサ)」遊牧民のような移動する暮らし

島国の日本として、遊牧民のような移動する暮らしはイメージがつきにくいかもしれません。しかし、同時にこれまで起こってきた地震や災害時のことを考慮すると、移動できることは最大の魅力にうつります。「mobile casa(モバイル・カーサ)」は、日本にもっと広まるべき住まいなのかもしれません。