“毎日の暮らしを少し楽しくする”「acutti」主宰・圷みほさんの日常のこだわり

“毎日の暮らしを少し楽しくする”というコンセプトで「acutti」を運営している圷みほさん。

フルリノベーションした自宅で暮らし、 2019年に書籍「かごと木箱と古道具と。」を出版している圷さんに、好きなデザインやお店のこと、ご自宅のことについてお話を伺った。

暮らしの中で大切にしているデザイン

暮らしの中で大切にしているデザインは、「余白」

「毎日の暮らしやインテリアでも、好きなもので埋め尽くすことも好きだけど、必ずどこかで余白を残すようにしています。どこか空っぽにする場所や空間があると、そこからまた自分自身も無になり、新しいアイディアや何かが生まれると思っているんです。」

と話し、余白があるデザインが好きな圷さん。

好きな場所・空間は自宅

そんな圷さんの好きな場所や空間は、築40年の集合住宅の一室をフルリノベーションをしたご自宅。

ダイニングに繋がるスペースが、真っ白な空間となっているので、そこは“余白”として何も置いていないそうで、コンクリートの壁だが白い壁にしたりと、たくさんのこだわりが詰まっている。

オンラインショップ「acutti」のこだわり

ジャンルを問わず、それでいて統一感のあるものを揃えているように感じるオンラインショップ「acutti」

「acutti」の商品は、圷さん自身が実際に使って本当に良いと思えるものを紹介しているそうで、「商品数は少ないが、自分が本当に紹介したいものだけをセレクトしています。」と話し、「毎日何気なく使うものも、自分がいいなと思うものやお気に入りのものを使うことにより考え方や感じ方が変わってくると思うんです。」と「acutti」のこだわりを教えてくれた。

また、「acutti」という名前は、圷さん自身の苗字を由来としているそうで、旦那さんの昔のあだ名からとっており、愛着のあるショップ名であるようだ。

そして、「ものを使う人と作る人をぐるぐると繋ぐ場所として、もっと広めていきたい。」と今後の目標についても語った。

参考:「-acutti-毎日の暮らしを少し楽しくする ‘衣・食・住’ を集めた小さなお店

作家との出会い

そんな「acutti」は、日本各地の作家の商品が多く並んでいる。

「陶器市だったり、クラフトフェアで、作家さんたちと出会います。もともと自分が好きだったので、お店を始める前からよく通っており、そこから交流ができ、繋がるようになったんです。」と作家との出会いについて話した。

最近では、「こういうものがあったらいいな」を直接相談し、実際に形にしてもらい、販売していることも増えてきているそうだ。

外見からは想像もできない、中身はメンズのようにどんどん行動する圷さん。

最近注目しているものは「フラワースチーム」


そんな圷さんが、現在注目しているものは「フラワースチーム」。

月に一度やっているというフラワースチームは、ハーブをお湯で沸かしそのスチームで、マントをかぶり1時間じっくり汗をかいて座るというサウナのようなものだそう。

「季節によってハーブが変わるので季節感も感じられ、すごくいい香りの中で1時間リフレッシュするんです。」と日々の暮らしで取り入れていることについて教えてくれた。

築40年の集合住宅の一室をリノベーションした住まい


築40年の集合住宅の一室をフルリノベーションした圷さんのご自宅。

「“家族みんなが心地よい空間”をコンセプトとし、元々古い住宅で部屋が仕切られて細々した雰囲気だったので、壊せる壁を全部壊し、大きな空間にし、伸び伸び過ごせるようにしました。小上がりを作り、少し寝転がれる場所を作ったり…。」と部屋作りのこだわりを教えてくれた。

また「古いからこその良さがある。生かせるものを生かしたい考えなんです。」と古い住宅を選び、リノベーションを選択した理由についても話した。

北欧の暮らしをテーマに暮らし方や住まいについてのトークイベント

先日、阪神梅田店本店で、北欧の暮らしをテーマに暮らし方や住まいについてのトークイベントを行った圷さん。

「北欧の暮らしはのんびりしたイメージがあり、昔から暮らし方が素敵だなと思っていた。まだ行ったことはないが、いつか行ってみたいです。」と語った。

雑誌「リンネル」の西山編集長とのトークイベントは、家づくりや今後のことを考える良いきっかけとなったそうで、西山さんとはイベント終了後も、家や住まいの話が止まらなかったと、笑いながら教えてくれた。

「Life is “えん”」

インタビューの最後、「Life is ◯◯」に入る言葉を尋ねてみた。

「Life is “えん”。ご縁の縁でもあるし、丸い円でもある。」「全てが繋がっていると思っています。人のご縁や色々な経験の積み重ねで、毎日の暮らしができているなと思っています。」と話し、優しく温かみのあるインタビューを終えた。