Artglorieux GALLERY OF TOKYOで「ゲニウスロキ 国立競技場」平野淳子展が開催。

GINZA SIX5階にあるアートギャラリー、Artglorieux GALLERY OF TOKYO (アールグロリュー ギャラリーオブトーキョー)にて、2021年7月15日(木)から7月21日(水)まで、 「ゲニウスロキ 国立競技場」 平野淳子展が開催される。

平凡社より「ゲニウスロキ・記憶」を出版した作家、平野淳子

ゲニウスロキ   235 mm x 178mm  和紙、ミクストメディア

新国立競技場の建築の変遷を写真におさめ、デジタルと伝統的な日本画の技法を行き来して地霊が宿る 土地の記憶の表現を試みた作品集である。

ゲニウスロキ  235 mm x 178mm  和紙、ミクストメディア

今回の個展では、さらに、新作を発表される。

ゲニウスロキとは「土地の精霊」「地霊」と訳される、文化的・歴史的・社会的な土地の可能性を示す概念。

ゲニウスロキ  235 mm x 178mm  和紙、ミクストメディア

平野は、この概念を「時空を超えてその土地の記憶に思いを馳せる事」と捉え、 「土地の記憶というものは、消そうと思ってもどこかにその性質を残してしまう。後の人が変えようとしても、目に見えない何かが残って、湿気や風や匂いになって漂っているような気がする。」と語る。

ゲニウスロキ  235 mm x 178mm  和紙、ミクストメディア

青山練兵場、学徒動員壮行会、先のオリンピックなど数々の歴史を刻んできた土地に建ち上がった国立競技場は、47 都道府県全ての樹々が使われている。もともと明治神宮の杜は日本中から集められ た樹々によって創られた場所でもあり、これらの歴史を踏まえて建てられた競技場は、まさに、土地の記憶、ゲニウスロキを体現していると言える。

ゲニウスロキ  235 mm x 178mm   和紙、ミクストメディア

平野は、日本の樹や鳥を写真に収め、薄さや風合いの違う和紙を使って、裏打ちで日本画のように、また 写真のレイヤーのように重ねていく事でデジタルと古典的技法の融合を試みられている。

ゲニウスロキ (青山練兵場と 現在の樹) 235 mm x 178mm  和紙、ミクストメディア

そこには記憶の重なりとともに、古典的な技法から現在の技法までが折り込まれている。

国立競技場の樹々やこの地を飛び交う鳥達を通して透かし見える地霊を、重厚且つ研ぎ澄まされた技法で表現した作品の数々を堪能できる。

平野淳子

武蔵野美術大学日本画卒業
2014 上野の森美術館大賞展入選(2015・2 年連続)
2015 損保ジャパン美術賞 FACE2015 読売新聞社賞受賞
「ギャラリーへ行こう」数寄和ギャラリー(2016・2 年連続)
「FACE 展選抜作家小品展 2015」麗人社ギャラリー
2016 鈴木理作写真ワークショップ「撮ること⇄選ぶこと」展 IMA CONCEPT STORE
2017 「平野淳子展」個展 表参道ヒルズギャラリー412
「EINSTEIN STUDIO ARCHIVES」IMA CONCEPY STORE
2018 「版から 14 の表現」表参道画廊
「平野淳子展 ―記憶― 墨 和紙 絹 箔 版 そしてデジタルと・・・」
GINZA SIX アールグロリュー
2019 「平野淳子 ―武蔵野図―」表参道ヒルズギャラリー412