納得のいくデザインで建築するために注文住宅の外観を検討する上で必要なこととは!?

家を最初に印象付けるのは外観である。外観の印象から、内装や住んでいる人を想像できする。しかし、家を建てる際に、後回しになってしまうのも、外観ではないだろうか。内装にはあれこれと細部まで拘りを持っていても、外観にはそこまでの拘りが無く、住んで後悔することもあるかもしれない。家は一生に一度の大きな買い物なので、できるだけ後悔のないようにしたいものである。

家を印象付けるデザイン

まずは、外観を印象付けるデザインについて考えたい。注文住宅では、施主の希望に応じて、様々なスタイルで建築が可能である。外観のデザインは、和風、和モダン、洋風、洋モダン、シンプル、アメリカンや北欧風などに分けられる。

日本の伝統的な家を好むのであれば、和風である。引き戸の玄関や、見た目に木を使用していると分かる外装が多い。そこに、現代風のアレンジを加えたものが、和モダンである。壁をタイルやレンガ貼りにすると、洋風になる。スウェーデンなどを思い起こさせる北欧風や山小屋のようなウッドハウスは、施主の個性を大きく反映させる個性的なザインである。

形、色、素材も重要な要素

見た目を印象付ける要素として、形、色、素材も重要な要素である。

形は建物全体や窓、玄関などをどのようにするかということである。真四角で凹凸の無い建物であればシンプルモダンな印象があり、複雑な形は高級感を増す。色については、黒系統であれば、高級感がある。白系統の壁は明る印象を持つ。赤や青などの原色を選択すると奇抜な印象を与える。さらに、窓や玄関の形と色の関係も考慮する必要がある。白い壁に茶色い淵の大きな窓で印象深さを出すこともできる。また、壁の色は、一色ではなく二色使用することで、色のコントラストが際立つ。外装の素材はサイディング、ガルバリウム、モルタル、タイルなどがあり、使い方により高級感を醸し出すことができる。

細かいところまで拘っていくと、非常に奥が深いのである。

家は長く住むものメンテナンスを考慮すること

忘れてはならないのが、メンテナンスについてである。家は、何十年と住むものであるので、経年劣化により、メンテナンスが必要になる。

例えば、外観のデザイン性を優先し過ぎ、安価な素材を使用したり屋根の形状を軽視することで、風雨にさらされ続けた際に、雨漏りのリスクが高まる。また、白い壁は明るい印象を与えるが、汚れが目立ってしまい、大掛かりな清掃が必要になることもある。

建築費用は抑えたいものであるし、見た目も重視したいものであるが、耐久性が低く後のメンテナンスに費用がかかってしまうという状況は避けたい。ランニングコストも考えた外観を検討することも大切である。

見た目はもちろん、将来のことを考えた外観を

見た目は重要である。家を設計する際には、内装と同時に外観についても情報を集め、納得のいくデザインを選びたいものである。その際には、その後に必要となるメンテナンスの内容や費用も考慮するようにしたい。場合によっては維持に時間とお金が必要である。自分の生活様式と将来の資金計画に合わせ、外観の設計を楽しめるとよいだろう。