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黒川紀章デザインの長崎県佐世保市にある壮大な眺望が満喫できる温泉施設「山暖簾」

黒川紀章といえばおなじみの新国立美術館のデザインで有名な建築家。国内外で活躍する彼が手がけた温泉施設「山暖簾」をご存知でしょうか。公共施設として作られたこちらでは、彼のこだわりが詰まった空間の中で天然温泉が520円で楽しめちゃうんです。建築好きにも、そうでない人も楽しめるこちらの施設を紹介します。

雄大な自然と共存する黒川紀章のデザイン

彼が「周辺環境との調和」をテーマに手がけた宿泊施設がこちらの山暖簾。「天空の宿」と銘打つだけに、建物は標高320メートルの中腹に位置し、街中の喧騒から離れ落ち着いた雰囲気。宿泊はもちろん、温泉だけの利用も可能です。県立自然公園に指定されている周辺環境に見事に溶け込むような緩やかな曲線を持った大きな屋根が特徴的なファサード。ここ、佐世保市世知原町は、長崎県県北、北松浦半島地域に属し、東は伊万里焼きで有名な佐賀県伊万里市、北は松浦市に隣接し、多くの面積が海に面している長崎にあって数少ない「海のない町」です。

県北地域最高峰の国見山(標高777m)を源とする県下最長流(全長約13km)の佐々川源流域にあたり、建物は佐々川の渓谷沿いに位置しているため、雄大な山々と正対しており、展望テラスはもちろんのこと、露天風呂、大浴場、客室からも壮大な眺望が満喫できる設計になっています。新緑、紅葉はもちろん、一年中雄大な自然を楽しむことができます。山や棚田などの緑豊かな自然の風景を楽しみながら、夕暮れや星空など、移りゆく空の表情に心癒されるひとときは長崎県の中でも街中から離れたこのエリアならでは。

お茶で盛んな世知原

こちらの山暖簾がある山麓一帯は県立自然公園に指定されており、バードウォッチングや昆虫採取には最適な場所です。また深い霧と澄んだ空気、清らかな国見の水で育まれた世知原茶は、生産量こそ少ないものの全国的にも珍しい玉緑茶で、旨味と渋味のバランスのとれた美味しいお茶であり、品評会でも常に上位に入賞しています。道沿いにはお茶の町ならではのモニュメントも。

内装はコンクリートと暖かみのある木材が調和し、モダンで男らしい力強さを感じる反面、居心地の良い空間に。随所に黒川紀章独自のデザインが施されており、芸術性の高い建物となっています。

気軽に立ち寄れる天然温泉

宿内の「天然温泉くにみの湯」は日帰り利用も可能。ナトリウム炭酸水素塩泉で、疲労回復・健康増進に効果があり、お肌になじみ芯から温まる美肌の湯と言われています。岩風呂と檜風呂があり、男女が日替わりで入れ替わっているため、宿泊者はどちらの湯も楽しむことができます。

九州に行った際は、少し足を伸ばして訪れる価値ありのスポットです!

天空の宿 山暖簾

営業時間/10:30~21:30(最終受付21:00)
利用料金/大人520円、4歳~小学生310円、貸切風呂60分2160円(入浴料別途・当日来場時受付)       URL/http://www.yamanoren.co.jp/                                    所在地/長崎県佐世保市世知原町上野原316

千華

広告代理店営業から転身した新人インテリアデザイナー。横浜出身渋谷区在住のミレニアル世代の一人っ子。母方は佐渡島の系譜。趣味は料理とはしご酒。

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