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スノーピーク副社長・山井梨沙が語る、暮らしを豊かにするデザインとは!?

毎週月曜日に立山律子がお送りする福岡のラジオ放送CROSS FM「DAY+」。「#casa(ハッシュカーサ)」の枠に今回ゲストとしてお越しいただいたのは、スノーピーク副社長の山井梨沙さんです。

 

スノーピークとは!?

スノーピークは登山やキャンプ製品を販売するアウトドアブランドです。創業者の山井幸雄氏が、遭難者も多く世界で最も危険な山とされる谷川岳に魅了され、幾度となく挑戦した経験を活かしてオリジナルの登山用品を生み出したことが始まりとされています。

1980年代にキャンプ事業をスタートさせ、機能的で美しく、頑丈なキャンプ道具を世に送り出し、以降日本のキャンプブームを牽引しています。そんなスノーピークの副社長に就任したのが、山井さんです。

スノーピーク 代表取締役 副社長 CDO「山井梨沙」

創立者の祖父・幸雄、現代表取締役の 父・太から代々続く「スノーピーク」の 3 世代目。幼いころからキャンプや釣り などのアウトドアに触れて育つ。 2014 年の秋冬にアパレル事業を立ち上げ、 スノーピークが培ってきた ないものはつくる DNA“ を受け継いだものづくりを次世代のフ ィルターを通し発信。現在は 副社長を務めながら、 プロダクト全般の統括のほか、「 LOCAL WEAR 」プロジェクトなど、新たな試みも率先して牽引している。

 

普段の生活で大切にされているデザインは?

元々副社長になる前はスノーピークのアパレル部門のデザイナーとして働いていたという山井さん。スノーピークの仕事を通して地方に訪れる機会も多くなり、自然に触れたり、自身がデザインするアパレルの素材にも自然素材が使われていることを意識してから、「人と自然」というテーマが大切にしているデザインだと言います。

 

好きな空間は、アイスランド

仕事柄よく自然の中にいるという山井さんですが、3年前に行ったアイスランドがとくに印象的で、「地球に生きている」という実感を強く感じたそう。首都レイキャビクから車で6時間かけて北極に近い最北端まで行った時、そこにあったのは人の手が加わっていない生まれたままの自然だったそうです。

現代は文明社会が進んで逆に自然が遠ざかっていますが、アイスランドは人間と生物と自然が同じ立ち位置で生活できているところだなとすごく感銘を受け、一番印象深い空間になったと言います。

 

今後の暮らしはどのように変わっていく?

ITや文明社会が進んでいる現代ですが、元々人間は自然の一部だと思うと想いを馳せる山井さん。そのため、元あった自然に近い暮らしに戻っていくのではないかとのこと。とくに3.11のあとは人工的に作られたものに疑問を感じることも多く、早々に行動している人は、ベーシックな暮らしでも豊かに生きていけるような取り組みを展開しているそうです。

 

スノーピークでの山井さんの役割とは

今年から副社長に就任した山井さん。デザイナー出身ですが、今ではデザイン全般の統括や新規事業の企てを担当しているそう。スノーピークがデザインや事業を提供する本質とは何かということを考えながら、デザイナーや開発の担当者と0から1を生み出すことが山井さんの役割だそうです。

 

暮らしやキャンプにおいて大切にしていること

自身の寝床を作り、料理をするなど、自然の中で生活の営みをするキャンプにおいて、日常生活と違うのは火をおこして皆で囲みながらコミュニケーションをとることだと言う山井さん。もはや焚き火をするためにキャンプをするという感覚に近いのではないかというほど。

新潟生まれ新潟育ちの山井さんは、近々拠点を東京から新潟に戻すそうです。というのも、東京の発達した文明が自身が送りたい理想のライフスタイルと離れており、自然が近くにあってご近所さんと助け合う当たり前のようで現代では当たり前ではなくなりつつある生活を、大切にしたいと言います。

 

キャンプと人間関係は似ている

また、キャンプは人間関係と似ていると言います。キャンプ場では昔のご近所付き合いのようなものが起こっていて、隣でキャンプしている人に余った料理をおすそ分けしたり、お醤油を借りにいったり、都心ではなかなかできないようなハートフルな出来事が、キャンプ場では当たり前に行われているのだとか。人と人との繋がりが増えるごとにキャンプ仲間も増えて、新しい出会いと繋がりが持てるのも自然が成せる力だと思うと語る山井さん。

とくに焚き火の火は一瞬たりとも同じ姿をしておらず、ずっと見ていられるほど魅力的なのだそう。火を囲むと穏やかな気持ちになり、会話が弾むのもキャンプの醍醐味だと言います。そんな火の魅力も含めてキャンプの楽しさを演出しているのがスノーピークです。

 

目指すは、アウトドアを日常に取り入れるファッション展開

スノーピークではアパレル部門に力を入れ、メインの戦場として日々奮闘されている山井さん。彼女の目指す「アウトドアを日常に取り入れるファッション展開」についてお話を伺いました。

山井さんは元々キャンプとは程遠いファッションの世界にどっぷり浸かっていた時期があったそうで、気分転換もかねて小さい頃に楽しんだキャンプを友人としようと思った時に「何をしたらいいか全然わからない」という気持ちになったそう。

機能面はさることながら、アウトドアをするためだけに洋服を新調するのもバカバカしく思えてしまい、当時キャンプはアウトドア派の人しか楽しめていないものでしたが、普段使いもできてそのままキャンプに行けるようなアパレルがあれば、洋服好きな人もキャンプに興味を持ってくれるのではと考えたのがきっかけだったと言います。

そういったアパレル部門に力を入れることで、自身も普段着でそのままキャンプに行けるようになり、ライフスタイルが豊かになるのではと思ったそうです。

 

山井さんにとって人生とは

都心ではなかなか味わうことのできない自然の中での心地いい空間や、キャンプの楽しさを演出するスノーピーク。そこで働き、とくにアウトドア×アパレルに力を入れてきた山井さんにとって、「ライフイズ◯◯」の空欄にはどんな言葉が入るのでしょうか。

「ライフイズプリミティブ」と答えてくださった山井さん。原始的という意味のある「プリミティブ」を選んだ理由は、社会には性別や人種などのさまざまな贔屓的な境界線がありますが、原始的な人間としての大切なことや自然と人間の本質的な繋がりだったり、社会的・運命的に当たり前なことを取っ払って生きることが山井さんの人生のモットーだと語ってくださいました。

毎週様々なジャンルのスペシャリストが登場するラジオ版の「#casa(ハッシュカーサ)」。聴き逃した方はRadiotalk でもお楽しみ頂けます。

【9/30】山井梨沙さん(スノーピーク副社長)前編

【10/7】山井梨沙さん(スノーピーク副社長)後編

キタトモミ

キタトモミ

東京都出身、大自然に憧れるギャップ系女子。

「1度きりの人生、世界を見てから死にたい!」という想いから20歳で初めての海外旅行へ。

見たことないもの、食べたことないもの、未知なるものを自分の体で確かめることにワクワクします。

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建売でも注文住宅でもないもうひとつの可能性 casa シリーズ。

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