【DESIGNART2017】ルイ・ヴィトン表参道で吉岡徳仁の「ブラッサム・スツール」など最新作を展示。

ルイ・ヴィトンは、「旅するヴィトン」展などの展覧会からも良くわかるように、2012年から「旅」にまつわる「オブジェ・ノマド」というインテリアコレクションを発表して来た。今回のDESIGNART(デザイナート) 2017では、ルイ・ヴィトン表参道でその最新作を含む13の作品を観ることができる。

吉岡徳仁の「ブラッサム・スツール」

今回展示されているものの中でも最も注目度が高いと言っても良いのが、1階の中央部、エントランスを入ってすぐの場所に展示されている吉岡徳仁の「ブラッサム・スツール」だ。ルイ・ヴィトンの象徴であるモノグラムの花びらがモチーフになっている「ブラッサム・スツール」は、下部から緩やかな曲線を描きながら花が咲いたような脚と座面が有機的に交差し繋がったデザインが美しい。長い歴史の中で培って来た職人技を持つルイ・ヴィトンの特徴を表すべく、木やレザー、メタルを使い4枚の花びらを構造と座面に用いている。

ミラノサローネで発表された最新作を展示

4階に昇ると今年春のミラノデザインウィーク(ミラノサローネ)で発表された最新作が展示されている。パトリシア・ウルキオラの「パラヴェール・チェア」やカンパーナ兄弟の「コクーン」、マルセル・ワンダース「ダイヤモンド・モジュール」など合計13の上質でユニークな作品を観ることができる。

アトリエ・オイからは手漕ぎボートからインスパイアされた天吊型のソファ「スウィング・ボート」やレザーを纏いながらも機能的なスツール「タブレット」と2作品。ロー・エッジズからは楽器のようでもあり、花のようでもある「コンサーティーナチェア」と「コンサーティーナテーブル」が出展されている。

アトリエ・オイの「タブレット」

アトリエ・オイの「タブレット」は折りたたみもでき、収納されるその姿も品がある。

パトリシア・ウルキオラの「パラヴァー・チェア」

木製のフレームにレザーシートをネット状に張り巡らせたパトリシア・ウルキオラの「パラヴァー・チェア」。高級リゾートに合う雰囲気。

 

どれもルイ・ヴィトンらしく、上質でラグジュアリーな雰囲気を纏いながらも機能的で使いやすいアイテムになっている。まさにデザインとアートが一体となったような「DESIGNART(デザイナート)」に相応わしい作品の数々だった。これらの一部は日本でも受注や販売を行っているので、実際に購入して自分の家にコレクションすることができる。