メゾン・マルジェラが初の住宅プロジェクト「メゾン・マルジェラ・レジデンス」を発表!
ファッション界の異端児メゾン・マルジェラが、ブランド初の住宅プロジェクト「メゾン・マルジェラ・レジデンス」を発表しました。「白」と「解体主義」というブランドのDNAが息づく空間は、私たちの住まいとライフスタイルにどのような革新をもたらすのでしょうか。
初の住宅プロジェクト「メゾン・マルジェラ・レジデンス」始動

ファッションの既成概念を覆し続けてきたメゾン・マルジェラ(Maison Margiela)が、その独自のフィロソフィーを不動産と建築の領域へと拡張します。ブランド初となる住宅プロジェクト「メゾン・マルジェラ・レジデンス」は、単なるラグジュアリーな住居の提供に留まりません。

服作りにおいて彼らが追求してきた「デコンストラクション(脱構築主義)」、すなわち構造を露呈させ、再構築することで新たな価値を見出す手法が、今度は私たちが日々を過ごす「居住空間」に適用されます。このプロジェクトは、ブランドのクリエイティブな視点が建築という永続的な媒体と融合することで、現代のライフスタイルに「空間の再定義」を迫る、極めて野心的な試みとして世界中から注目を集めています。
メゾン・マルジェラ – Maison Margiela
メゾン・マルジェラは1988年にベルギー出身のデザイナー、マルタン・マルジェラによってパリで設立されたファッションブランド。2025年1月、グレン・マーティンスがクリエイティブ・ディレクターに就任。
オートクチュールからウィメンズ・メンズのプレタポルテ、シューズ、バッグ、スモールレザーグッズ、アクセサリー、フレグランスまで、オーセンティシティー(信頼性)、アノニミティー(匿名性)、リコンセプション(再構想)を通して独自のクリエイティビティを発信しています。
「白」と「デコンストラクション」が織りなすインテリア

メゾン・マルジェラ・レジデンスのインテリアにおいて、中心的な役割を果たすのはブランドの象徴である「白(ブラン)」です。しかし、そこにあるのは単一の白ではなく、異なる素材の質感が重なり合うことで生まれる、奥行きのある白の世界です。剥き出しのコンクリートや加工を施した木材、そしてマルジェラが得意とするトロンプ・ルイユ(だまし絵)の手法を用いた壁面など、デザインの至る所に「未完成の美」が散りばめられています。通常は隠されるべき配管や構造の一部をあえて美的に露出させるデコンストラクションの精神は、住空間に工業的なエッジと洗練されたエレガンスを同時にもたらします。一歩足を踏み入れれば、そこがブランドのアーカイブピースを纏うのと同じように、静寂でありながら強いステートメントを持つ空間であることが理解できるでしょう。
マルジェラならではの手法「デコルティケ(Décortiqué)」

メゾン マルジェラが誇る素材や技術への知的な遊び心は、ブランド初となるレジデンスプロジェクトにも色濃く反映されています。空間の核となるのは、クラシックなオブジェを想起させるトラバーチンを用いた家具や、メゾン独自の手法「デコルティケ(Décortiqué)」の採用です。この技法を建築・インテリアに転用することで、住空間の本質を美的に剥き出しにしています。

さらに、光学的なホワイトの凹凸部分に樹脂を流し込んだ精緻なディテールなど、随所にメゾンの探求心が光ります。提供されるアメニティもまたブランド哲学を体現する重要な要素です。それは居住者に対し、過剰な装飾ではなく、優雅さと控えめさ、そして身体に馴染む直感的な快適さを提供します。マルジェラの美学に基づき設計されたこの環境は、単なる住居の枠を超え、住まう人の感性と共鳴しながら、日常を静謐なアートへと昇華させる比類なき居住空間となるでしょう。
アートへと昇華させる特別な住空間「メゾン・マルジェラ・レジデンス」
「メゾン・マルジェラ・レジデンス」は、服を纏うように空間を纏うという、全く新しいデザイン体験を提示しています。ブランドが誇る未完成の美学が、あなたの日常をアートへと昇華させる特別な住空間となるでしょう。
URL:https://www.maisonmargiela.com/ja-jp/Maison_Margiela_Residences.html