秋田県にある日本を代表する有名建築家の作品10選!安藤忠雄による秋田県立美術館や伊東豊雄の大館樹海ドームまで!
東北地方の北西部に位置し、全国でも第6位の広さの面積を持つ秋田県。自然が豊富で美しい雄大な山々や、田園風景など、四季折々の景観が楽しむことができます。
そんな秋田県には、安藤忠雄が手掛けた秋田県立美術館や、仙田満の国際教養大学・中嶋記念図書館など、有名建築家が手がけた美しい建築作品がたくさん。今回は、秋田県にある有名建築家の作品を10カ所ご紹介します。
1.日本を代表する建築家・安藤忠雄による「秋田県立美術館」
秋田県立美術館は、秋田市の中心街にある千秋公園を望める立地を生かし「ここにしかない美術館」をコンセプトにした建築物です。日本を代表する建築家:安藤忠雄によって手掛けられ、旧秋田県立美術館の特徴である三角屋根と、三角形のモチーフが引き継がれています。
館内は、解放感があり三角形の天井やまるで宙に浮いているかのような螺旋階段が特徴的です。そして2階のミュージアムラウンジ空間からは、水庭越しに旧美術館が望める空間構成となっており、秋田県民の地域への気持ちに寄り添った大変美しい美術館として親しまれています。
参考:日本を代表する建築家・安藤忠雄による三角形の幾何学がモチーフの建築「秋田県立美術館」
秋田県立美術館
住所:〒010-0001 秋田県秋田市中通1丁目4−2
電話番号:0188538686
HP:http://www.akita-museum-of-art.jp/
2.仙田満による日本一美しい図書館「国際教養大学・中嶋記念図書館」
建築家・仙田満によって手掛けられた、秋田市にある「国際教養大学・中嶋記念図書館」。日本一美しい図書館としても称されており、秋田杉をふんだんに使用した美しいデザインは、数多くの建築賞を受賞しています。
館内は、秋田の伝統技術を生かした傘型屋根が特徴的で、「本のコロセウム」をテーマとした半円のデザインとの組み合わせは、人々に落ち着きと安らぎを与えています。
さらに、館内で使用されている椅子は、学習用やソファ型など、用途別に複数のタイプが備え付けられてるだけでなく、自分の背丈に合わせて疲れにくい椅子や好みの高さの椅子を選ぶことができるのも魅力です。
国際教養大学・中嶋記念図書館
住所:〒010-1211 秋田県秋田市雄和椿川奥椿岱193−2
電話番号:0188865907
HP:http://web.aiu.ac.jp/library/outline/
3.グリットのタイルが特徴的!谷口吉生が手掛けた「秋田市立中央図書館明徳館」
旧秋田県立美術館など複数の施設がある千秋公園内に建つ、「秋田市立中央図書館明徳館」。資生堂アートハウスや、東京都葛西臨海水族園などを手がける、建築家・谷口吉生によって手掛けられました。
直線的な形状で白いタイル張りが特徴的な外観は、シンプルですっきりとした印象を与えており、谷口吉生らしさを存分に感じられる建築物です。
館内もグリットのタイルや窓が美しく、1階中心部にはギャラリーとなっている十字型の吹き抜け空間があり、大人開架や学習室などの用途を分割する用途を担っています。
秋田市立中央図書館明徳館
住所:〒010-0875 秋田県秋田市千秋明徳町4−4
電話番号:0188329220
HP:https://www.city.akita.lg.jp/kurashi/shakai-shogai/1008469/1008846/index.html
4.伊東豊雄による卵形の「大館樹海ドーム」
秋田県大館市に所在する「大館樹海ドーム」は、卵を半分に割ったような外観が特徴の野球やサッカー、様々な用途で使用されるドーム型球場です。建築家の伊東豊雄によって手掛けられ1、997年に建設されました。
そんな「大館樹海ドーム」は国内最大級の木造ドームであり、屋根架構には樹齢60年以上、直径20cm以上の秋田杉を約2万5000本が使用。ドーム屋根と地上の間はポリカーボネート張りとなっており、ドームに続く「親水公園」や林を散歩しがてら、中の様子を伺うことができ、地元に溶け込みながら愛されています。
大館樹海ドーム
住所:〒017-0031 秋田県大館市上代野稲荷台1−1
電話番号:0186452500
HP:http://www.jukaidome.com/
5.1998年にグッドデザイン賞を受賞した坂茂による「JR田沢湖駅舎」
1997年に秋田新幹線開業に合わせて建てられた「JR田沢湖駅舎」は、環境との調和や持続可能性を重視したデザインが特徴的な建築家の坂茂が設計しました。
JR田沢湖駅舎
住所:〒014-1201 秋田県仙北市田沢湖生保内男坂
6.コンクリートのボリュームが印象的な新居千秋が手掛けた「由利本荘市文化交流館 カダーレ」
秋田県由利本荘市にある「由利本荘市文化交流館 カダーレ」は、図書館や市民活動室、ギャラリー、スタジオなどから構成されている文化複合施設です。2011年に開館し、横浜赤レンガ倉庫や水戸市立西部図書館などを手掛けた建築家の新居千秋によって設計されました。
外観は、不規則で有機的な重々しいコンクリートのボリュームが印象的で、異空間のような雰囲気です。さらに内部も多面的な形状をしており、これらは「3DCAD」を用いられ前例のない建築空間が創出されています。
由利本荘市文化交流館 カダーレ
住所:〒015-0076 秋田県由利本荘市東町15
電話番号:0184222500
HP:http://kadare.net/wp
7.渡辺豊和による立体トラス構造の「秋田市立体育館」
秋田県秋田市にある「秋田立体育館」は、『縄文首都のオリンピア』というコンセプトのもと建築された立体トラス構造の体育館です。
ポストモダニズムを象徴する作品を数多く手掛けた建築家の渡辺豊和によって設計され、非常に独特な雰囲気を放っています。建物は直線的なデザインがほとんどなく、メインアリーナの天井はトラスを使用した鉄骨造で、大スパンが採用されており、斬新なイメージを与える建築物です。
秋田立体育館
住所:〒010-0974 秋田県秋田市八橋運動公園1−12
電話番号:0188623782
HP:https://www.akisouko.com/ken_tai/
8.円錐形が印象的な黒川紀章らしい「白瀬南極探検隊記念館」
秋田県にかほ市にある「白瀬南極探検隊記念館」は、日本人で初めて南極探検に挑んだ、陸軍中尉白瀬矗(しらせ のぶ)の業績を記録した館で、1990年に開館されました。
国立新美術館や豊田スタジアムを手掛けた黒川紀章によって設計され、円錐形の建物、それを取り囲むようにリング状の建物から成っており独特な雰囲気を持つ外観です。この円錐型はオーロラドームになっており、オーロラの実写映像、アニメーション上映などが上映されています。円錐形を取り入れることが多い、黒川紀章らしい建築物と言えるでしょう。
白瀬南極探検隊記念館
住所:〒018-0302 秋田県にかほ市黒川岩潟15−3
電話番号:0184383765
HP:https://shirase-kinenkan.jp/
9.秋田杉をふんだんに使用した、佐藤総合計画による「あきた芸術劇場ミルハス」
2023年にグッドデザイン賞を受賞し、秋田市の中心部・千秋公園跡地に佇む「あきた芸術劇場ミルハス」。大小2つのホールとそれを囲むロビーとラウンジを設けて、市民の活動を生起することを狙いとし、日本の大手組織設計事務所・佐藤総合計画が設計を担当しました。
正面が緩やかにカーブしたガラス張りの外観が印象的で、ホール外壁などには秋田杉の木目を付けたコンクリートも使用されています。さらにホールの天井には、組子で仕切られた白い設備が「浮雲」のように浮かんでいることや、内壁に秋田杉の木レンガが敷き詰められていることも特徴の1つです。
あきた芸術劇場ミルハス
住所:〒010-0875 秋田県秋田市千秋明徳町2−52
電話番号:0188385822
HP:https://akiat.jp/
10.周辺の自然環境との調和が優先された安井武雄による「秋田県立博物館」
緑豊かな秋田県立小泉潟公園内にある「秋田県立博物館」は、モダニズム建築を数多く手がけた建築家・安井武雄によって手掛けられました。
周囲の自然環境との調和が優先された秋田県立博物館は、赤レンガの外壁が落ち着いた雰囲気を放っており、空間に温かみをプラスしています。さらに前面には単層の展示棟、後方には高層の収蔵庫棟を配置して、高低差を生かしながら景観に配慮した博物館です。
秋田県立博物館
住所:〒010-0124 秋田県秋田市金足鳰崎後山52
電話番号:0188734121
HP:https://www.akihaku.jp/
秋田県にある日本を代表する有名建築家の作品10選!
秋田県には、日本を代表する建築家の安藤忠雄や黒川紀章など、有名建築家が設計した作品が数多く存在しています。建築家の特徴や個性、自然環境との調和などの工夫が見られ、建築巡りを楽しむのにもおすすめなエリアです。