アンティークと北欧のセンスが溶け合う「casa liniere(カーサ・リンネル)」
キッチンの背面中央に鎮座するアンティークの時計。その周りには、奥さまがこよなく愛する器たちが飾られています。Iさんの住まいの「casa liniere」は、美しいアンティーク雑貨の数々が北欧テイストと溶け合い、洗練と落ち着きを醸し出す独特な雰囲気を纏っています。
casa liniereのシンプルな外観のデザイン
はじめに「casa liniere」を気に入ったのは、奥さまだったとか。
「もともと漆喰の家に興味があり、casaの家が気になっていました。casa liniereを見たとき最初に目を引かれたのが、シンプルな漆喰壁に丸窓がポンとついている外観のデザイン。個性的でありながら、これなら周囲の雰囲気を壊さないのではと思いました」
Iさんの住まいが立地している中山道は、老舗酒造や旅館が軒を連ね、風情溢れる街並みで知られています。その中に建っていても違和感のない家をとイメージしたとき、「casa liniere」は最適な選択肢でした。
アウトドアが趣味の夫婦に最適な土間空間
ご夫婦と愛犬のくつろぎの時間です。
奥さまは、「ぜひcasa liniereを新居に」とご主人を口説くことになるのだが、そのときに奥さまが注目したのが、土間の大きなシューズクローゼットでした。
実は、Iさんご夫妻は、マウンテンバイクやキャンプ、山登りなどアウトドアが趣味。
「アウトドアグッズは大きくて、周囲が汚れてしまうのが収納の悩みでした。でも、この大きな土間収納なら、自分たちの趣味の道具を全部、容易にしまえるだろうと夫にプレゼンしたんです」
家の中でも外でもない「中間領域」である土間ならば、外の汚れを家の中に持ち込むこともないし、道具が雨風に晒されることもない。実際、やはり土間収納は大活躍で、しまう場所に迷いがちなマウンテンバイクの収納にいたっては、まるでおしゃれなディスプレイのようです。
まるでディスプレイされているかのような玄関土間の自転車置き場。
美しいアンティークの品々が並ぶインテリア
階段下は愛犬の部屋になっています。
Iさんの住まいのリビングには薪ストーブが設置されています。
「casa linirereの標準モデルには入っていないのですが、この辺りは冬がとても寒くて、まわりのお宅もみんな薪ストーブを入れてます。でも、casa liniereの白い漆喰壁を煤で汚したくなくて、薪ストーブを入れるのを一瞬は躊躇しました」
と奥さま。施工してくれた工務店と話し合いを重ねて出した答えが、薪ストーブの周囲にキッチンと同じ素材のタイルを使うことでした。
「これなら、壁の汚れを防いでくれるし、LDKの統一感も出るなと。我ながら、いいアイデアを思いつきました(笑)」
奥さまのその素晴らしい発想力が実を結び、リビングの一画でグレーのタイルに囲まれて立つ薪ストーブは、しっかりインテリアのワンポイントになっていました。
ていねいな暮らしを感じる空間
寝室は薪ストーブの煙突のおかげで、とてもあたたかい。
2階のフリースペースを自転車の収納場所として活用されています。
Iさんの「casa liniere」は、ていねいな暮らしを愛する心が、そこかしこから伝わってくる家でした。