田園風景の中に浮かぶような本格サウナも楽しめる静岡・浜松の複合宿泊施設「白のMINKA」

男女ともに癒しの定番として普及した「サウナ」。数多くのサウナが全国に急増し、サウナを目的とする旅を楽しむ人も多くなりました。静岡県にある複合宿泊施設「白のMINKA」では、ホテルに併設された、田園風景の中にある、まるで空に浮かぶようなサウナが人気を集めています。可愛らしい外観とは打って変わって本格的なフィンランド式サウナが楽しめる空間は、多くのゲストを魅了しているようです。

和と北欧の文化が融合したホテル「白のMINKA」

「白のMINKA」は、2016年度グッドデザイン賞を受賞したホテルとカフェレストランから成る複合施設。

昔から日本人の生活の場だった「小さな民家」をコンセプトに、日本文化の深化と北欧デザインを融合させた空間です。

ホテル内には「シンプルな美とクリエイティブ」をテーマとした、10室のお部屋があります。

北欧の名作チェアや、地元の陶芸作家によるアートが散りばめられた、穏やかで居心地のよい空間です。

地域一帯でこれからのライフスタイルを提案する

建築が建つのは静岡県浜松市郊外の都田エリア。交差点を挟んだ2敷地内に計画されており、ライフスタイルを提案する空間であるとともに、地域発信・地域活性化に貢献することを意図した施設としてつくられました。白のMINKAの一帯は「ドロフィーズキャンパス」と呼ばれており、カフェやインテリアショップなどが点在しているため、ホテルを拠点に周囲の散策が楽しめます。

施設の名前の由来については、建築が建つ都田の地に伝わる、生活者の日常に「心の幸せをもたらす」という白ギツネの伝説。そして、自然と地域と共存しながら集落を形成し人々の暮らしの場として存在した日本の“民家”。これらから、心を満たす幸せへのライフスタイルを発見する場という意味を込めて「白のMINKA」と名づけられました。

環境に溶け込む集落のようなデザイン

デザイン面では、典型的な家型を採用したデザインとすることにより、主張し過ぎず、昔からそこにあったかのように感じる民家群そして集落とし、元の景色・風景・環境が主となるような計画としています。

建物間の「スキマ・ヨハク」が中心となるような施設配置計画とすることにより、旅先で体験する街並み・路地裏で、角を曲がる度に新たな風景を発見するような感覚に。何気ない環境を新鮮な目で感じ、新たな発見を得ることを意図されています。

建物間から垣間見える風景を眺め、新鮮な目で、そして新たな視点にて地域環境を再認識してもらうことが出来る。主要な空間としての宿泊エントランスホールもカフェレストランホールも共に、家型の建物のスキマ的位置に配置されています。

北欧家具に囲まれた居心地の良いカフェレストラン

ホテルに隣接するカフェレストラン「9センスダイニング」では、体に優しくて、素材本来の旨味を堪能できるランチをはじめ、ストウブ鍋をメインとしたコース料理も提供。

ウェグナーやコーアクリント、オーレヴァンシャー、ポールヘニングセンなどのデザイナーの家具をはじめ、イッタラ、マリメッコなどの雑貨でコーディネートされた北欧デザインを体感できる空間です。

田園風景の中に浮かんだような本格サウナ

白のMINKAに併設されたフィンランドサウナは、まるで空に浮いているかのようなサウナ小屋。都田の風景を見ながらサウナを楽しめます。高温低湿の日本のサウナとは異なり、低温高湿のフィンランドサウナ。低温のため長時間入ることができるうえ、湿度が高くたくさん汗をかけるので、よりリフレッシュすることができます。