デザイナー・西脇佑の思考を具現化した自身のクリエイティブスタジオ「LINEs AND ANGLEs」

  • 今回紹介するのは、碑文谷の閑静な住宅街にひっそりと佇むクリエイティブスタジオ「LINEs AND ANGLEs」です。平日は、デザイナー・西脇佑氏が主宰するクリエイティブスタジオとして、土日・祝日になると時折、カフェ&バーやギャラリーとして、多くの人々に活用されています。
  • デザインに対する貪欲さが生み出すアーティスティックな空間

西脇佑氏はデザイナーとして常に好奇心旺盛で、新たなデザインのインスピレーションを得るため、様々な分野の情報を日々吸収し続けています。事務所はそんな彼の思考を具現化したアーティスティックな空間となっています。

空間で一際異彩を放つのがこの壁面です。この壁面はデザイナー自らが塗装したそうです。塗料には銅が含まれており、塗装後に酸化剤を垂らして銅の無機的な表情を出すことで、インダストリアルな空間との調和を試みています。自ら塗装し、壁面の表情を試行錯誤する彼の行動にはデザインに対する貪欲さがみてとれます。事務所内では日々実験的なデザインに対する様々なアプローチが行われており、まるでデザインの実験室のような空間となっています。

アートとインテリアの融合で空間に豊かさを

カウンターの目の前の壁面には、JUN INOUE氏のアートが施されています。パリコレでのMIHARAYASUHIROとのコラボレーション、NIKE本社の壁画製作など、世界的なフィールドで活躍する彼の作品は、空間に豊かさを与えてくれます。「アートとインテリアの融合」は西脇佑氏が力を入れる1つの課題であり、いかにしてインテリアとアートの調和を促し、互いに空間を引き立て合うかを日々模索しています。

フルーツから発想を得たプロダクト「DRUPE」

このかわいらしいチェアは西脇佑氏のデザインした「DRUPE」です。フルーツパーラーからの依頼を受けて作成したこのチェアは、コロッとした果物をイメージしてデザインしたそうです。張地をポップなカラーにすると可愛らしく丸っこいチェアになりますが、レザーにすると可愛らしくもどこかシックな雰囲気を漂わせます。

クリエイティブの集い場「LINEs AND ANGLEs」

休日や祝日になると時折、ポップアップが開催されカフェやバーとして、時には展示会場として使用されています。事務所を多様なイベントや人に活用してもらうことで空間が常に更新され続け、人との交流を生み出してくれます。自ら外に出て知識を吸収することに加え、外から内に様々な要素を引き込むことで、西脇佑氏のデザインは更新され続けています。

クリエイティブな空間の利用、製作はこのスタジオで

「クリエイティブな空間を利用したい」「クリエイティブな空間を製作したい」と感じたらLINEs AND ANGLEsを訪ねてみてはいかがでしょうか。ポップアップをしている時期に尋ねると、そこには西脇佑氏以外にもクリエイティブな人材が集まっているはずです。クリエイティブなモノ、ヒトが集まる空間で過ごせば何か回答が見つかるかもしれません。

  • デザイナー・西脇佑(Nishiwaki Tasuku)

  • 九州大学芸術工学府を修了後、設計事務所を経て2012年に個人での活動をスタート。 翌年、ユニットとして「LINEs AND ANGLEs」を結成し、インテリア空間、ファッション雑貨、デザインプロダクトの設計、及びディレクションを行う。 2014年に個人のプロジェクトチームとして事務所を開設。翌年、「LINEs AND ANGLEs inc.」として法人化し、現在の東京都目黒区にスタジオを構える。 主に、商業空間の設計・設計監理を行う側、オフィスや住環境のデザイン、プロダクト開発のディレクションやリノベーション会社の商品開発のアドバイザーなどを行う中で、幅広い分野との接点を持ちながらプロジェクトを進めている。
LINEs AND ANGLEs

住所:〒152-0003 東京都目黒区碑文谷6-1-8

電話番号:Tel/03-6303-3766 Fax/03-6303-3777

事務所HP:https://linesandangles.jp/