奥渋の”ユニークさのあるベーシック”を掲げるSTILL BY HANDのコンセプトショップ「style department」

11月7日に奥渋谷(オクシブ)にオープンしたコンセプトショップ「style department(スタイルデパートメント)」。STILL BY HAND(スティルバイハンド))や Kontor(コントール) 、TRANQUIL(トランクイル)といったブランドを展開している。このコンセプトショップでは、洋服の他、アクセサリーやフレグランスなどを取り扱っている。

ブランドのコンセプトが落とし込まれた空間

style department が展開するSTILL BY HAND、Kontorのコンセプトは「ユニークさにある、ベーシック。」と「日本的な間・彫刻的なデザイン」である。インテリアデザイナー・西脇佑が手がけたstyle departmentは、まさこの言葉を体現したデザインとなっている。

人気のインテリアスタイリスト・窪川勝哉がアドバイザーとして加わり、什器や家具もより洗練されたものが選ばれている。

そんなstyle department のインテリアだが、空間で注目すべき点は主に3つ。連続水平窓、照明、階段だ。

オクシブの街や人とつながるファサード

変化するスライド窓が備えられた入り口の隣には、ブルーで塗装された連続水平窓がある。店の外観は非常にベーシックであるが、建物の入り口をあえてメインゲートにせず、連続水平窓を常時解放しておくことで、大きな入り口が店舗の前に出現する。道路と店内の境界を曖昧にすることができ、お客さんが入りやすくなる工夫が施してある。

一見どこにでもある店舗の外観が、一つの工夫でユニークなものへ変化している。STILL BY HANDの掲げるコンセプトをファサードでも表現しているように思える。

間を生み出しブランドコンセプトを感じさせる照明

照明はスポットライトのみではなく、梁とダクトレールに直行した方向に照明をいれている。天井のスケルトンは彫刻的な要素を感じさせ、梁に直行する照明は間を生み出している。Kontorのコンセプトが天井のデザインとして反映されている。

物を買うだけでなく、コミュニケーションや体験を与える空間

この建物の一階は半地下になっており、道路から約90cmほど下がった場所に店舗の床が位置している。この高低差を利用し、高さ約45cmの階段を設け、その間に高さ約20cmの段差を設けている。そうすることで、階段として利用できる一方、段差に腰をかけて休憩する場所としても利用できる。

このような場を設けると、店舗にアットホームな雰囲気が生まれ「物を買う」ための店舗ではなく、「コミュニケーションを楽しみ、物を買う」ための店舗として、来るお客さんに、普段の買い物より楽しい気持ちで買い物をしてもらうことができる。

アパレルだけじゃない、style departmentの魅力

店頭には洋服やカバンだけではなく、生活雑貨やオリジナルのフレグランスなどが販売されている。ハイセンスな洋服や生活雑貨以外にも、今後は家具なども取り扱う予定でいる。店長さんは生粋の映画好きで、稀に店内で映画を上映していることもある。奥渋谷に行った際は、クールかつアットホームな雰囲気を漂わせるこのお店で、お気に入りの洋服や雑貨を見つけてみてほしい。

style department(スタイルデパートメント)

営業時間:12:00-21:00(月曜ー土曜) 12:00-22:00(日曜)
住所:東京都渋谷区神山町7-12 グランデュオ神山町102