NAKED代表・村松亮太郎から学ぶライフスタイルとワークスタイル
前編:NAKED代表・村松亮太郎から学ぶアイディアの源と多様な表現活動の共通点。
毎週月曜日に立山律子がお送りする福岡のラジオ放送CROSS FM「DAY+」。「#casa(ハッシュカーサ)」の枠に今回ゲストとしてお越し頂いたのは、俳優や映画監督などジャンルにとらわれずに幅広く活動されているクリエイターであり、株式会社NAKED(ネイキッド)の代表でもある村松亮太郎(むらまつりょうたろう)さんです。前編のこちらでは村松さんが考える生活の中で大切にしたいデザインや、心地の良い空間、これからの暮らしについて伺いました。
NAKED代表 村松亮太郎
10代の頃から映像の世界で活躍されてきた村松亮太郎さん。1997年にクリエイティヴ・カンパニー「NAKED Inc.」を設立以来、映画やテレビ・MV・広告・空間演出など、ジャンルを問わず様々なプロジェクトを率いています。東京駅での3Dプロジェクトマッピングをきっかけに、村松さんの名前を知った方も多いのではないでしょうか。
普段の生活で大切にしたいデザインとは
そんな村松さんにまず伺ったのは「日常生活の中で大切にしているデザイン」について。大きく2つあるといいます。
1つ目は自然と視界に入ってくるもの。オーディオが好きな村松さん。聴く機能を求めていてもそのかたちは毎日目に入るもの。また、打合せなどで移動の多い生活の中で車も日々目にするもの。そういった生活に欠かせない存在に対してデザインのこだわりが出るといいます。
2つ目は手に触れるもの。素材感に特徴があったり違和感が感じられるものではなく、ナチュラルなものに惹かれるのだとか。暮らしに欠かせないものこそ、無意識でもデザインが与える影響が大きいのかもしれませんね。
心が落ち着く、好きな空間とは
立場柄、打ち合わせや会場の下見など常に忙しく動き回ることが多い村松さん。だからこそ特定の場所よりも、ホテルや車など移動中のプライベート空間にこだわりがあるのだそう。「仕事も遊び」と笑いながら答える村松さんだからこそ、移動もストレスにならないのですね。
これからの暮らしはどう変わるか
村松さんが考える、これからの暮らしの未来とはどういったものでしょうか。
「もっと流動性が高まって、自分のようなスタンスの人が増えるのではないでしょうか。」もともと役者だった村松さんが、映画監督やプロジェクションマッピングと、活動の幅を広げるきっかけとなったのは、“職業をこだわってこなかった”からだといいます。「何になりたいとかなくて、その時何をやりたいか、をやってきたから今のスタイルになりました。」
そんな村松さん、映像も役者も、さらにはプロジェクションマッピングまで、実は誰かに習ったことがなく、我流で身につけたのだとか。コンピューターの普及が独学に適していたとおっしゃいますが、非凡な方であるのが伺えます。
より自由になる世の中で、日々の身近なものを大切にしたい
毎日忙しく活動されている村松さん。オンオフが無い日常だからこそ常に身の回りにあるものを大切にしたい。これから訪れるであろうより自由な世界に向けて、身近なもののデザインを見直してみると新たな発見があるかもしれませんね。
毎週様々なジャンルのスペシャリストが登場するラジオ版の「#casa(ハッシュカーサ)」。聴き逃した方はRadiotalkでもお楽しみ頂けます。