![](https://hash-casa.com/wp-content/uploads/2018/10/02_klein_a4_image_by_matthew_carbone_original-c661f1459bf3eb14.jpeg)
ヒュッゲなタイニーハウスが新風を巻き起こす?ニューヨークのとんがりキャビンに注目
![](https://images.cdn.baunetz.de/img/2/3/0/1/4/9/5/13_klein_a4_image_by_matthew_carbone_original-c12a0b4379666c63.jpeg)
日本でも最近、ライフスタイル系のメディアで取り上げられている「ヒュッゲ」。デンマーク語で「居心地のよい時間や空間」という意味ですね。ヒュッゲをテーマに有名建築家が、北欧スタイルでタイニーハウスをデザインする。そんなワクワクするプロジェクトが、アップステート・ニューヨークでスタートしています。今後タイニーハウスのデザインに新風を巻き起こすかもしれません。
![](https://images.cdn.baunetz.de/img/2/3/0/1/4/9/5/02_klein_a4_image_by_matthew_carbone_original-c661f1459bf3eb14.jpeg)
ニューヨーク州ハドソンバレーの森に設置された、鋭角的なルーフラインを持つ小さな黒いキャビン。デンマーク気鋭の建築家、ビャルケ・インゲルス (Bjarke Ingels) が、同じデンマークの友人のインテリアデザイナー、ソレン・ローズ(Søren Rose)が主宰するプレファブ・タイニーハウスのスタートアップ Kleinのために建築したもの。
都会からカントリーサイドへ逃れたいという願いを共有する20年来の友人である2人が、アップステート・ニューヨークのキャッツキル山地に一緒にロードトリップした時に、このタイニーハウスのアイデアが浮かびました。デンマーク人ならではのテーマは、ヒュッゲなハイデザインのタイニーハウス。
![](https://images.cdn.baunetz.de/img/2/3/0/1/4/9/5/01_klein_a4_image_by_matthew_carbone_original-1284821d01b34c0e.jpeg)
「A45」と名付けられた小さなキャビンのプロトタイプは、コペンハーゲンに本社を持ち、ニューヨーク、中国にオフィスを展開する国際的な建築事務所 BIG(ビャルケ・インゲルス・グループ)にとって最小の建築物であり、Kleinが展開予定の著名な建築家によるタイニーハウス・シリーズの最初のモデルです。
A45の特徴的な形は、クラシックなAフレームの家を45度回転させることで、傾斜した屋根と斜めの壁が雨のスムーズな流出とシンプルな建設を可能にします。四角形のベースとツイストしたルーフラインを採用し、タイニーハウスに4メートルの高さを持たせて、17平方メートルの床面積に驚きの余裕をつくり出しています。
![](https://images.cdn.baunetz.de/img/2/3/0/1/4/9/5/04_klein_a4_image_by_matthew_carbone_original-8c0d302d53f11313.jpeg)
![](https://images.cdn.baunetz.de/img/2/3/0/1/4/9/5/05_KLEIN_A4_Image_by_Matthew_Carbone_original-dec57fb6ac9ec62c.jpeg)
Aフレームをアップデートしたクリスタルシェイプの鋭角的な外観は、見る角度によってその印象が変わります。ある角度からはキューブのように見え、別な角度からは尖塔のように見える不思議さ。
![](https://images.cdn.baunetz.de/img/2/3/0/1/4/9/5/14_klein_a4_image_by_matthew_carbone_original-c6207fca80b79ae3.jpeg)
![](https://images.cdn.baunetz.de/img/2/3/0/1/4/9/5/15_klein_a4_image_by_matthew_carbone_original-d27e7c052d4f8364.jpeg)
A45はマットブラックに塗られたパイン材の三角形の壁を組み合わせて構成され、エントランスの広い全面ガラス張りの窓が、アウトドアの自然と光を室内にたっぷりと引き込みます。木材フレーム、壁モジュール、サブフロア、床から天井に伸びる三角形の窓に至るまで、すべての素材がリサイクル可能。エネルギーは完全にソーラーパネルでまかなえるオフグリッド仕様で、オフグリッド設備は背面に隠されています。
![](https://images.cdn.baunetz.de/img/2/3/0/1/4/9/5/06_KLEIN_A4_Image_by_Matthew_Carbone_original-c6dfc751e0fd6d96.jpeg)
タイニーハウスの内部は、薄い色のベイマツでフローリングされ、パイン材のエクステリアはそのままインテリアに露出して、防音効果の高い天然の断熱材であるコルクで裏打ちされています。どこでもコルクボードに自由に釘やピン留めできるのがいいですね。
![](https://images.cdn.baunetz.de/img/2/3/0/1/4/9/5/09_KLEIN_A4_Image_by_Matthew_Carbone_original-3e5b495541c5259f.jpeg)
部屋の中には小さなキッチン、薪ストーブ、リビング・ダイニングエリア、バスルーム、ロフトスペースがあり、ハンドクラフト北欧家具などが含まれています。
インテリアには、ハイセンスなデンマークブランドのプロダクトを贅沢に導入。コーナーにはモルソー (Morsøe) の薪ストーブ、クベンハウン・ムーブルスニケリ (Københavns Møbelsnedkeri) の明るい木製キャビネットを備えた簡易キッチン、カール・ハンセン&サン (Carl Hansen & Son) のカスタム家具、クヴァドラ (Kvadrat) のファブリックを使用したソレン・ローズ・スタジオ (Søren Rose Studio) 設計によるベッドなどが装備されています。
![](https://images.cdn.baunetz.de/img/2/3/0/1/4/9/5/07_KLEIN_A4_Image_by_Matthew_Carbone_original-08259e3115b2f035.jpeg)
杉材で覆われたバスルームには、VOLAの蛇口とハンドルが付いています。
![](https://images.cdn.baunetz.de/img/2/3/0/1/4/9/5/08_KLEIN_A4_Image_by_Matthew_Carbone_original-32a518736538fdd4.jpeg)
A45のキャビンは、フラットパックで配送されて現場で組み立てられるモジュール構造で、所有者が重機を必要とせずに、別荘やセカンドハウス用のタイニーハウスとして簡単に建てられる設計となっています。
![](https://images.cdn.baunetz.de/img/2/3/0/1/4/9/5/12_KLEIN_A4_Image_by_Matthew_Carbone_original-c2780634fec518d9.jpeg)
コペンハーゲンとニューヨークにオフィスを構えるKleinは、世界をリードする建築家によって設計された様々なデザインのタイニーハウスのコンセプトを立ち上げるつもりです。4〜6ヵ月以内に世界のどこにでもカスタマイズ可能なキャビンデザインを提供できるようにする計画とのこと。「ヒュッゲ」の快適性とデザインを最優先とした北欧スタイルのタイニーハウスに、早く日本でも出会えることを願います。
Via:
big.dk
baunetz.de
liveklein.com
architecturaldigest.com
dezeen.com