「安藤忠雄展-挑戦-」9月27日より国立新美術館で開催!
国立新美術館開館10周年を記念して、稀代の建築家・安藤忠雄の展覧会「安藤忠雄展-挑戦-」が今秋9月27日より開催される。
元プロボクサーで、世界を放浪し独学で建築を学び、数々の有名な建築作品を世に送り出し、プリツカー賞など世界中の名だたる賞を受賞する建築家になった安藤忠雄。その類稀なる感性と行動力はいかにして育まれたのか。また彼の設計活動はどのような日々なのか。過去最大級となる今回の展覧会で彼の日常に迫る。
安藤忠雄:1941年大阪生まれ。独学で建築を学び、1969年安藤忠雄建築研究所設立。代表作に「光の教会」「ピューリッツァー美術館」「地中美術館」など。1979年「住吉の長屋」で日本建築学会賞、1993年日本芸術院賞、1995年プリツカー賞、2003年文化功労者、2005年国際建築家連合(UIA) ゴールドメダル、2010年ジョン・F・ケネディーセンター芸術金賞、後藤新平賞、文化勲章、2013年フランス芸術文化勲章(コマンドゥール)、2015年イタリア共和国功労勲章グランデ・ウフィチャ―レ章、2016年イサム・ノグチ賞など受賞多数。1991年ニューヨーク近代美術館、1993年パリのポンピドー・センターにて個展開催。イェール、コロンビア、ハーバード大学の客員教授歴任。1997年から東京大学教授、現在、名誉教授。
原寸大の「光の教会」を展示!
今回の展覧会の最大の目玉となるのが、屋外展示場に展示される安藤忠雄の代表作である「光の教会」の原寸大のインスタレーション。光の教会は、安藤忠雄建築の代名詞でもある打放しコンクリートで作られ、礼拝堂の祭壇の背面前面に十字架状のスリット窓が設けられ、抽象化された美しい十字架を描く建築である。
実際のスケールで作られた光の教会のインスタレーションは、光や風といった自然の息吹が映し出される教会建築を体験させてくれるだろう。
「直島×安藤忠雄」の歴史を空間インスタレーションで表現!
自然の中に対比的に幾何学を挿入し調和された美しさを実現してきた安藤忠雄。その顕著な例が、直島 ベネッセハウスや地中美術館など豊かな自然が残る直島を舞台にした一連のプロジェクトだろう。
この30年余りに及ぶ「直島プロジェクト」を空間インスタレーションとして表現。周辺環境と一体化して、その場所の個性を際立たせるような安藤忠雄建築の歴史を紹介する。
住宅作品など設計資料や未発表の作品などを一挙公開!
初期の代表作「住吉の長屋」を始め、住宅作品の中で打放しコンクリートや幾何学、環境との調和といった安藤忠雄建築のアイデンティティは確立されていった。安藤忠雄の設計手法の原点となる住宅作品など、設計資料や未発表の作品などを一挙に公開。
「安藤忠雄展-挑戦-」は、住宅から大型建築、都市的なスケールまで様々な観点から安藤忠雄の建築を理解する良い展覧会だ。関連イベントとして、21_21 DESIGN SIGHTで開かれる展覧会や実際に安藤忠雄の話を聞くことができる講演会なども開かれる。
会期は2017年9月27日(水)から12月18日(月)まで。
国立新美術館開館10周年 安藤忠雄展-挑戦-
会期:2017年9月27日(水)〜12月18日(月)
休館日:火曜日
開館時間:10:00~18:00(金曜日・土曜日〜20:00)
※9月30日(土)、10月1日(日)は22:00まで
※入場は閉館の30分前まで
入場料:一般¥1,500
会場:国立新美術館 企画展示室1E + 野外展示場
東京都港区六本木7丁目22−2
主催:国立新美術館、TBS、朝日新聞社
共催:安藤忠雄建築展実行委員会
後援:一般社団法人 東京建築士会、TBSラジオ