家を建てる時に必ず必要なもの、それはお金です!知っておきたい家づくりの費用の話。

日本人にとって人生で一番大きな買い物と言えば、マイホームですよね?夢のマイホームだから、色々と想像が膨らんで簡単に妥協はしたくないと思うのは当然で、やりたいことやイメージが膨らんでいくのが普通です。

だけれども、多くの人にとって人生をその後の人生を大きく左右する買い物だから不安にもなります。その割には、人生に何度も経験することでもないので知らないことばかり。

今回は知っておきたい家づくりの費用のことを簡単に解説します。

土地と土地に関する諸費用

via : Wikipedia

親や先祖から受け継いだり、投資のために取得しておいた土地だったりと優位な条件がなければ当然、土地を買う代金がかかります。そして、土地を買うにも土地の価格の3%と6万円の仲介手数料がかかってきます。(6万円の根拠は割愛しますが)

こうして手に入れた土地でも、ガスや給排水などのインフラの整備に加えて、高低差があって造成が必要であったり、敷地調査や地盤調査の費用と予想外にお金が必要になります。さらに調査によって地盤改良が必要であれば、数十万円のコストがかかります。

もちろん既存の古い建物が残っていれば、規模にもよりますが数百万単位でかかってきます。

家本体の工事費

言わずもがな、家本体の工事費というものがかかります。更地の土地に基礎を打って構造を立てて、外装・内装工事を施してと、お施主さんが住むことができる状態まで作る費用のことですね。

一般に本体価格と言っても工務店や施工会社によってその見積もりの表記も異なります。照明器具や空調機器を含めて本体価格とする業者もあれば、それらを含めず別途用意する必要がある場合もあります。

設計料

一般的な工務店であれば、見積書や工事契約書の中に2~5%前後の設計料が含まれています。

デザインや使い勝手を重視し、設計事務所に設計を依頼する場合は、総工費の10%~20%程度の設計料がかかります。これは設計と、その設計通りに工事が行われているかをコントロールする設計監理のコストが含まれるのが一般的です。

地方などで設計料が3%などとなっている場合は、おおよそ設計のみを請け負い、監理は工務店に委ねている場合が多いと思われます。また、大手住宅メーカーなどで設計料を無料などとしている場合は、おおよそ本体工事費用の中に利益が乗っていることがほどんどです。

塵も積もればバカにならない諸費用

土地代や本体工事費、設計料の他にバカにならないのが諸費用です。

確認申請や中間・完了検査の手数料や税金に保険料など本体工事に付随してくるものだけでなく、登記のための費用や住宅ローンの保証料や手数料もかかります。

全体の金額に比べたら小さいですが、塵も積もれば山となり予算を圧迫します。

附帯工事費

厳密には敷地調査や地盤調査、造成の費用も含みますが、本体価格や土地代に含まれない外構や庭、養生など工事する必要が出てきます。いわゆる附帯工事費というものです。

外構や庭、養生は工事にを行うので住宅ローンで賄うこともできますが、家具や電化製品、カーテンは工務店や設計事務所から提案があっても現金で支払う必要があります。

その他雑費

現在住んでいる住まいから新築の住まいへの引っ越し費用、建て替えの場合は仮住まいの費用が必要です。これらは工期が長い程コストがかさむため、設計段階できっちり仕様を固めたり、信頼できる工務店を見つけて、スケジュールを意識することが重要です。

また、地鎮祭や上棟式などをとり行う場合はそれら式祭典費用が必要ですし、新居に住み始めたら近隣の方への挨拶の手土産などもかかります。

建てて終わりじゃないメンテナンス費用

家を建てたら数年毎にメンテナンスが必要になります。外壁に安っぽいものを使っていると汚れも目立ちますし、内装も壁紙など定期的に変える必要が出てきます。これら維持管理に必要なお金は民間金融機関のリフォームのためのローンが適用できることもあります。

そう言ったときに最初に仕様に妥協をしなければ良かったと後悔しないように、設計事務所や工務店と密に打ち合わせます。ランニングコストもある程度考慮して、どの程度の仕様が好ましいのか確認する必要があります。

長い間住み続ける大切なマイホームですから、建てて終わりではないことを認識しましょう。

 

家を建てようと思うと家の本体価格や土地ばかりに目が行きやすいですが、諸費用やメンテナンスなどのランニングコストも含めて総額を把握しましょう。

色々と夢のないような話をしてきましたが、どこにどのくらいお金がかかるのかといったイメージを持っておくことが大切なのです。そのイメージを持っておくことで、無理のない資金計画を立てて足りないと思ったときにも対策を立て易くなります。また、予算の範囲内でクオリティの高い家づくりができたり、自分がこだわりたいところにお金をかけたりと予算配分も考えれるようになります。