【住まいづくりのヒント】リビングに明るさと開放感を与えるポイント

料理のしやすい機能的なキッチンや部屋をすっきりと保てる大きな収納など、理想の住まいにおける重要ポイントは人それぞれ。とはいえ、家族団欒のときを楽しむマイホームで、多くの時間を過ごすのが“リビング”ではないでしょうか。映画やテレビを観て楽しんだり、食後のティータイムでリラックスしたりと、暮らしに彩りを添える空間だからこそ、居心地の良さにはこだわりたいですよね。今回は、リビングに開放感を与えるポイントをご紹介します。

天井高にこだわる

一般的な住宅で設定される2,400~2,500mmの天井は、50mmの違いで開放感を感じたり、圧迫感を感じるようになります。天井高を上げることで、家全体の通気性や日光の取り込み具合も改善されることが多く、特にリビングやダイニングなどの長時間過ごす空間においては、居住性の向上が期待できます。吹き抜けを導入すれば家全体に大きな開放感をもたらし、視覚的にも広々とした空間を作り出すこともできるのです。

吹き抜けで開放感をプラス


リビングダイニングに吹き抜けを設けることで通風と明るさ、開放感をもたらすことができます。

また、高い位置に窓を配置できるので周囲の目を気にすることなく一日中光の差し込む空間となり、朝から晩まで心地よく過ごせる憩いの場になります。
参考:吹き抜けからの光が広がる、小さくても明るく心地の良い住まい「交点」 – #casa

天高でメリハリをつける

天井高を部分的に高く、あるいは低くすることで、開放感と籠もり感のバランスのとれた室内空間を創出できます。

高い天井は開放感を演出する一方で、空間の落ち着きがなくなる恐れがあり、低い天井は落ち着く一方、使い方によっては圧迫感を感じることも。
ソファに座る場所では天井を高く、床に座る場所では天井を低く、と使い分けることで豊かな空間になります。
参考:「地球に負荷をかけずに、快適な空間を目指す」眺望を望む家にみる、自然にも家族にも優しいこれからの住まいづくり – #casa

天井に木材を張る

素材にも注目して、天井の一部に木材を貼ることで深呼吸をしたくなるような落ち着いた雰囲気を演出することができます。

天然素材を一部に用いることで高級感が得られるとともに、自然由来ならではの香りや風合いが得られます。
参考:室内からも雄大なロケーションを感じられる平屋の住まい「窓辺を楽しむ家」 – #casa

窓や視線の抜けをつくる

家族が集うスペースだからこそ、その広さにはこだわりたいですよね。限られた空間であっても、工夫次第で体感の広さは拡張できるもの。賢い空間デザインで、家族がのびのびと過ごせるリビングが作り出せます。

スケルトン階段で視線を遮らない

スケルトン階段とは、踏み板とそれを支えるささら桁のみでつくられた階段のこと。

光を通し明るく開放的な空間を実現できることに加え、風を遮らないので空気の循環を邪魔しません。デザイン性が高くインテリアのアクセントになるため、リビングをスタイリッシュに演出できます。
参考:余白のスペースが生み出す家族のコミュニケーションも楽しめる欲張りな住まい「生活を魅せる家」 – #casa

リビングテラス・バルコニーでリビングを拡張

リビングテラス・リビングバルコニーとは、リビングの延長線上にあるテラスやバルコニーのこと。内と外の境界線を曖昧にし、室内に開放感をもたらしてくれる特別なスペースです。

「家にいながら外を感じられる」ということで、リノベーションでもリビングテラスを設ける方が増えています。開口を通してリビングとつながったテラスは、開け放つことでリビングと一体化しとても広々とした空間に。屋内と屋外を自由に行き来出来てその日の気分や天気によって居場所を選ぶことが出来るのも魅力のひとつです。
参考:異形地によるユニークな構成が生み出す心地の良いLDKが魅力の住まい「憩いの家」 – #casa

家族が集う場だからこそ、開放感を大切に。

家族全員が一緒に過ごす時間が長いリビング。だからこそ、窮屈さを感じさせない広々としたリビングが理想ですよね。同じ面積でも工夫次第で体感の広さは変わるもの。開放感のあるリビングづくりに、ぜひ参考にしてみてください。