コンパクトながら無駄のない間取りで独立した暮らしを支える2階プラン「家族の集まる家」

前編:程よい距離感とスムーズな生活動線でお互いの暮らしがより豊かに。2階建の二世帯住宅「家族の集まる家」

助け合いながらも独立した暮らしが楽しめる「二世帯住宅」。同じ土地で住まうと言っても、家族によって同居パターンはさまざま。一緒に暮らす家族構成に合わせたプランを検討することが大切です。「家族の集まる家」は、閑静な住宅街に建てられた、お互いの距離感を保ちつつ、それぞれが使いやすい家事動線が魅力の二世帯住宅。親世帯が住まう1階の上に設けられた子世帯が住まう2階部分は、コンパクトながら広々と感じられる間取りと家事効率を考慮した工夫が日々の暮らしを支えます。

2世帯の暮らしをフロアで分ける

2階へは1階の玄関横の階段からアクセス。

階段下は収納スペースとすることで余すことなく空間を有効活用しています。

入口からすぐ階段を経て2階へと繋げることで、2世帯の生活ゾーンが区切りやすくなるのも2階建の二世帯住宅のメリットです。

コンパクトながら広々と感じられる1LDK

空間はコンパクトなキッチンを持つLDKとファミリークローゼット、主寝室から成ります。

キッチンはフローリングに合わせてウォルナット調のデザインにまとめることでワンフロアの中でも目立つことなく空間に溶け込みます。親世帯と食事を共にする機会が多い場合には、このように一方のキッチンを最小限にまとめることで空間を無駄なく使用できるのはもちろん、料理の買い出しから準備や片付けといった家事も折半できるので、お互いの家事負担が軽くなるのも魅力です。

視線の広がりを設けてより開放的に

リビングは一面に配された高窓から光が差し込み、一日中明るく爽やかな雰囲気に。

約14帖ほどのスペースながらも、ファミリークローゼットとの間に扉を設けず開口とすることで空間に広がりが生まれ、主寝室の引き戸も開けることでより広々とした印象に感じられます。

主寝室は7帖ほどのシンプルなスペースに。北側からの光が柔らかく広がる居心地の良い空間です。

家事効率をアップするハンガーパイプ付きファミリークローゼット

隣するファミリークローゼットは棚は最小限に、ハンガーパイプに吊るすスタイルに。洗濯が済んだ衣類を畳まずにハンガーのまま収納できるうえ、シワにもなりにくいので家事効率のアップにも◎。フロアの北西側の角にはトイレが配置され、入浴・洗濯以外は2階で全て完結できるような構成となっています。

無駄のない間取りと家事効率を上げる工夫でコンパクトながらも住み良い空間に

1階水回りは共用しつつ、それ以外の暮らしは2階で独立する形で構成された「家族の集まる家」の2階プラン。二世帯・多世帯住宅を考えている方にはもちろん、戸建て住宅や集合住宅を考えている方にもヒントとなる、プライベートを尊重したつくりとそれぞれの住まいやすさが魅力の空間です。