フィンランドにあるスモークサウナだけを集めた屋外博物館「Saunakylä(サウナキュラ)」
フィンランド中南部のパイヤンネ湖ほとりに位置するSaunakylä(サウナキュラ)は、フィンランドでも珍しいスモークサウナだけを集めた屋外博物館です。最も古いサウナは18世紀に建てられており、19世紀〜20世紀につくられたサウナを年代別に体験することができます。
施設名「Saunakylä」の「kylä(キュラ)」はフィンランド語で「村」と意味をし、直訳すると「サウナ村」。世界中のサウナ好きの人々が足を運んでいます。
スモークサウナを集めた屋外博物館「Saunakylä(サウナキュラ)」
フィンランドのタンペレとユヴァスキュラの間に位置する、屋外博物館「Saunakylä(サウナキュラ)」。
敷地内にはさまざまな形をしたログハウスが立ち並び、現在26棟のスモークサウナが展示されています。その中のいくつかのサウナには実際に入ることができ、サウナ体験をすることが可能です。
「スモークサウナ」は、煙突がなくフィンランドの伝統とも言えるサウナとして知られています。普通のサウナよりも湿度が高く柔らかな熱が特徴的で煙の匂いと蒸気を楽しみながら、神秘的な雰囲気に包まれます。
そんなスモークサウナを、この「Saunakylä(サウナキュラ)」では、自由に体験することができるのです。
施設内には、最古のものは18世紀に建造されたものがあります。昔は壁を建てるより掘った方が簡単だったため、写真のように地中サウナが多かったのだとか。
歴史を感じながら、サウナを楽しめるのもこの施設の魅力の1つと言えるでしょう。
そしてサウナ小屋にはそれぞれ年代別のプレートが記載されており、博物館らしさも感じることができます。
サウナストーンが大量に積まれているスモークサウナ室
こちらが実際のサウナ室です。室内には燻された香りが漂い、ベンチに腰をかけると、燻された木の壁がじんわりと体の芯まで温めてくれます。
スモークサウナは数時間、薪を燃やし続け石造のストーブと小屋全体を熱々にするため、時間と手間がかかるサウナです。このSaunakylä(サウナキュラ)は、火入れから修繕までボランティアで運営されているそうです。
こちらは、スモークサウナの特徴である、石積みのストーブ。積まれているサウナストーンも大量で、もちろんロウリュもできるため、温度や湿度の調整ができます。
水風呂は目の前の湖にダイブ
そして、フィンランドでは水風呂の代わりに湖に飛び込む伝統文化があります。このSaunakylä(サウナキュラ)も、隣接した湖に思いのままダイブすることが可能です。
身体を冷やしたら、近くのベンチに座りながら外気浴へ。自然に囲まれる中で、思い思いに過ごす“ととのい”時間は、まさに至福の時となることでしょう。
そしてこのSaunakylä(サウナキュラ)は、今後空き地にもスモークサウナが移築される予定だそうで、今後の行方が楽しみです。
スモークサウナだけを集めたフィンランド・屋外博物館「Saunakylä(サウナキュラ)」
フィンランドの各地から集められた、数々のスモークサウナを体験できる「Saunakylä(サウナキュラ)」。訪れた方からは「何分でも入れちゃいそうな、そんなサウナ」「いろんなサウナがあって、どれも個性や良さがあって、素晴らしかった」との声が寄せられています。敷地内には焚き火スペースもあり、フィンランドのサ飯も楽しむことができるこの施設。フィンランドの伝統であるスモークサウナを通じて、フィンランド人の文化と心に寄り添ったSaunakylä(サウナキュラ)は、訪れる人々を究極の“ととのい”に導くことでしょう。
Saunakylä(サウナキュラ)
住所: Pataniemi 420, 42100 Jämsä, フィンランド
電話番号:+358 40 5507097
Instagram:https://www.instagram.com/saunakyla/