「無意識の中から得られる感覚を大切に」福岡の住宅会社REGALO代表の深堀剛秀さん
福岡県で注文住宅の設計・施工を手がける住宅会社「REGALO株式会社」代表、深堀剛秀さん。
今回は、そんな深堀さんにREGALO株式会社のこと、理想の住宅を手に入れるポイントなど様々な角度からお話を伺いました。
暮らしの中で大切にしているデザイン
はじめに、深堀さんが暮らしの中で大切にしているデザインについて伺いました。
「暮らしの中で見て分かる意識的なデザインというよりかは、日常の中でふとした瞬間、無意識の中から得られる感覚や空間、そのようなデザインを大事にしています。意図的に作り出せるものではないのですが、例えば、ちょっとコーヒーを飲んでいる時に、窓の外に見える景色だとか、そういった空間ができるといいなと思っています。」
好きな場所・空間
続いて、お好きな場所や空間は、どういったものでしょうか?
「学生時代に設計の勉強をしているときに、ヨーロッパの建物をいろいろ見学に行きました。その時に、スペイン、バルセロナ郊外のモンセラット修道院というところがあって、そこは、自然光がステンドグラスを通して、薄暗かったり、明るかったり、光と影に自分が包まれるような空間だったんです。その建物に入って、言葉にできないぐらいの初めての感覚で、本当に涙が出そうになりました。それぐらい印象に残っている建物なので、いつも質問をされたら、絶対この教会を答えています。」
REGALOの家づくりの体制
深堀さんが代表を務めているREGALO株式会社は、どのような体制で家づくりを行なっているのですか?
「家づくりは建築家さんに入ってもらって、間取りやデザインだったりをしてもらっています。そこに弊社スタッフのアドバイザーが入って、お金の問題、住宅ローン、デザインのことも含めてフォローしながら、家づくりをしています。1つのチームになってお客様の家を作っていくというイメージです。」
REGALOのこだわり
REGALOの家づくりの特徴やこだわりについて教えてください。
「しっかりとした住宅性能、断熱、耐震性を担保するなど、ハード面を意識した家づくりを行なっています。」
「また、デザインという部分においては、お客様の“暮らし”をヒアリングしていきます。今すぐしたい生活もそうだけど、10年後だったり、20年後の暮らしといったソフト面にどうアプローチしていくか、そのようなところに力を入れています。」
お客様の要望を形にすること
REGALOの建築例を見てみると、住んでいる人のライフスタイルが垣間見えるようなデザイン性の高い住宅が多く、ぱっと見、直線的でモダンな家すごくたくさん並んでいます。どのようなお客様が多いのでしょうか?
「趣味やライフスタイルにこだわったお客様も多いんですけど、家を作ることによって得られるだろう、理想の暮らしだったりライフスタイルを漠然だけど持っている、モヤモヤっとした状態の方が多いかもしれませんね。」
それらをどのように形にしているのでしょうか?
「奥底の要望をヒヤリングしていくことで、自分たちがしたいことが見えてくると思っています。なので、結構時間をかけて、ヒヤリングをしています。」
理想の家を実現させるポイント
人生で1番の高い買い物とも言えるマイホームの購入ですが、理想の家を実現させるポイントはありますでしょうか?
「どのような暮らしがしたいだとか、自分たちの生活のリズム、思いや考えがご夫婦でまとまっていなかったり、家族でバラバラだったりするので、とりあえず、それらをぶつけていただくことだと思います。」
また、自分たちの考えがよりよく伝わるためのアドバイスとして、
「箇条書きでも結構です。とりあえず、『こうしたい』『こういう生活をしたい』『今こういう生活をしています』など、そういったことを1つずつ書き出してもらうことがですね。あとは今は、SNSなどの写真を見せてもらうケースも多いです。」と教えてくれました。
最近の家づくりの傾向について
最近の家づくりの傾向やトレンドは何かありますか?
「みんなで集まるところに、という考えが結構ありますね。例えば、昔は子ども部屋といったら、『6畳必要だ』とか、『8畳はないと…』っていう傾向があったんですけど、畳数に囚われないで、暮らしから入っていくと意外と小さくていいよねっとなっていきます。その代わりに、リビングにお子さんが勉強するためのスペースや、家族で何かをするためのスペースっていうものをプラスアルファで作っていく、というのが最近の傾向にありますね。」
マイホーム購入のための見学会・相談会を開催
REGALOではマイホーム購入を検討する方に向けて、相談会や見学会を開催されています。それぞれどのような内容でしょうか?
「実際に弊社で建てさせていただいたお客様のお家を見ていただきます。展示場などは意外と大きすぎたりするので、極力身の丈にあった家を見ていただくようにしています。また弊社は、分譲地も扱っているので、実際に建つような家をモデルハウスとして利用しています。『このような暮らしはどうですか?』など、コンセプトを持たせたモデルハウスとなっているので、そこも見学いただけるようになっています。」
見学会の際には、どのようなポイントを押さえれば良いのか教えてください。
「まず、自分たちが生活していく上で、ここが良い悪い、好き嫌いというのをはっきり考えながら見ていくと自分たちの家づくりでが明確になっていきます。そういうところを気にかけながら見てくれると参考になると思います。」
相談会ではどんな相談が多いのか伺うと、
「1番多いのは、『何からしていいのか分からない』ですね。また、お金面の相談も多く、『最近建てたお友達がこのぐらいの予算で建てたから〜』など、予算が結構漠然としている方も多いです。」
タイミングを見据えた上の家づくり
いろんな部材が高騰していると思いますが、建築の業界はどうでしょうか?
「建築に関しては昨年から大木が高騰しているので、それに合わせて他の部材も上がっているところです。結構高額にはなっていますね。」
「今後も値上がりはしていくと思うのですが、家づくりは一概に早ければいいというものではないと思います。自分たちの人生設計において“タイミング”というものがあると思うので、そこを見据えた上で建てられるのがいいんじゃないかと思います。」
Life is unconscious.
インタビューの最後、深堀さんに「Life is ◯◯」空欄に当てはまる言葉を尋ねると、「Life is unconscious(無意識)」と答え、
「小さな幸せを感じることって、結構無意識で感じられることだと思うんです。普段の暮らしの中で無意識に感じられるちょっとしたこと、そういった空間を家づくりでできたらいいなという思いで、Life is unconsciousにさせていただきました。」と話し、インタビューを終えました。
無意識の中から得られる感覚から心地よさを感じられることは、簡単なことではありません。ただ、「なんか幸せだな」と感じられる空間だったり、物に囲まれて過ごすことで、日々の幸福度が少しずつ上がるのかもしれません。
今後も、深堀さん、REGALO株式会社が手がける家づくりは、たくさんの家族を無意識に幸せにしてくれることでしょう。