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サステナブルなライフスタイルのために。夫婦がセルフビルドしたタイニーハウス
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ミネソタ州の夫婦は、サステナブルな暮らしを実現するために、タイニーハウスをセルフビルドしました。2人は建築にあたり、4年以上にわたって計画を立て労力を費やしました。ライフスタイルを少しずつ変えていくことが、やがて大きな意味を持つようになるとのことです。
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元建築設計技師のソフィア・ユングバウアーは、プロの建築家である夫のヘンリーとともに、ミネソタ州ダルースにタイニーハウスを建てました。「私たちがタイニーハウスを建てた一番の理由は、エネルギー消費を抑え、消費主義を抑制し、自分たちの価値観に合った生活をすることで、よりサステナブルな暮らしをするためです」とソフィアは語ります。
ユングバウアー夫妻は、着工する前から約3年をかけて、自分たちのライフスタイルに合った30平方メートルのタイニーハウスを計画・設計しました。たとえば、大きなパントリーと豊富なカウンタースペースがあれば、大量の食品を保管したり、新鮮な食事を準備したりして、無駄を省くことができます。また、Craigslistで購入した窓、省エネ家電、節水器具、LED照明、コンポストトイレなども取り入れました。
タイニーハウスのエクステリアは、プレハブ製の15cmの淡いブルーグレーのスチールでラップサイディングされています。「この素材は、ミネソタの冬の間、塗装やシーリングの心配をせずに済むので理想的です。また、夏の太陽熱の上昇を最小限に抑え、メンテナンスが簡単で、リサイクル可能な点も気に入っています」とソフィア。
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「私は大学で『消費とその結果』という人類学のコースを受講し、いかに消費がアメリカ文化に根付いているかということに気づかされました」とソフィアは言います。彼女は4年生のとき、「アメリカンドリーム再考—持続可能な解決策としてのダウンサイジング(Rethinking the American Dream-Downsizing as a Sustainable Solution)」というタイトルの論文を書き、タイニーハウスムーブメントについて考察しました。その論文に触発されたソフィアとヘンリーは、自分たちの家を「RAD(アメリカンドリーム再考)タイニーホーム」と名付けています。
約16カ月かかった建設期間中、夫妻はフルタイムの仕事をし、ソフィアはさらに2つのアルバイトを掛け持ちすることで、材料費をローンで支払うことを回避しました。建設現場は、夫妻が住む場所から1時間近く離れた場所にあり、土曜日にも働いていたため、日曜日だけが作業のできる日でした。「最後のほうは、ヘンリーは夕方に一人で作業し、金曜から日曜にかけては一緒に働き、できる限りの労力を費やしました」とソフィアは話す。夫妻は2019年8月に、RADタイニーホームに引っ越しました。
タイニーホームのインテリアでは、リビングのシップラップ壁や、現地で製材された天井のバーチ材の羽目板が、温もりと質感を感じさせます。床材は、ディスカウントストアで見つけた、手入れが簡単で防水性の高いビニールフローリングを選びました。「それは好都合なことに、私たちの犬のコーラの毛の色と調和するダークブラウンの木目調です」とソフィアは言う。
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オープンプランのリビングエリアは、夫婦がラブラドール・レトリバーとシベリアン・ハスキーのミックスである愛犬コーラとくつろぐ場所になっています。大きな円形の窓は個性を加え、自然光で家をあふれさせるのに役立ちます。
ユングバウアー夫妻は、できる限りあらゆる場所に収納を取り入れました。コート、靴、帽子、手袋、スウェットシャツ、セーターなどは、階段の下にあるキャビネットと引き出しのシステムに収納されています。「一番下の段は、階段から引き出せるようになっていて、十分な収納スペースがあります。ロフトのフロアの根太の間には、上からアクセスできる収納があり、シーズンオフのギア、予備のリネン、ゲーム、アメニティの在庫などをすべて保管しています」
リビングルームのソファのベースには、深い収納引き出しが組み込まれています。
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リビングエリアには、大きな木製ドレッサーの収納があります。
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オープンプランの共用スペースの上にある2つのスリーピングロフトには、クイーンサイズのマットレスが置かれていますが、メインロフトにはキングサイズのマットレスがあります。主寝室のロフトに取り付けられた木製の棚には、植えられたハーブと選りすぐりの本が置かれています。
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「冷蔵庫の側面にはマグネット付きスパイスジャーを、オーブンの背面には包丁用のマグネットストリップを設置して、スペースを節約しています」とソフィア。「私たちは、引っ越す前に持ち物を見直し、役に立っていないものは新しい所有者を探しました」
キッチンの明るいブルーの特注キャビネットの上には、無害コーティングのメープルカウンターが設置され、夫婦が一緒に新鮮な食事を準備するための十分なスペースを提供します。
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できるだけゴミを出さないように、乾物はまとめ買いし、メイソンジャーでパントリーを整理整頓しています。
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キッチンのシップラップ壁には、ナイフなどの小さな調理器具を収納するマグネットストライプが取り付けられており、スペースを節約できます。
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この小さな家は、ミニスプリットシステムによって冷暖房が保たれています。「ハイパーヒーターなので、とても効率的で、非常に低い気温でもうまく機能します」とソフィア。「補助的な熱源として、小さな薪ストーブがあり、暖かさを保つのに役立っています」
2台の熱回収換気ユニットが連携して新鮮な空気を取り込み、室内の空気の質を改善します。リビングエリアの天井ファンとたくさんの窓が空気を循環させ、夏の間は涼しい温度を維持する横風を作り出します。
納屋風の引き戸を開けると、バスルームにアクセスできます。夫妻はバスルームに、コンポストトイレとシンクとシャワー用の節水器具を設置しました。バスルームの間柱の空洞には、埋め込み式の薬棚もあります。
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ユングバウアー夫妻は、自分たちのタイニーハウスを建てることで、サステナブルなライフスタイルを実現することができたのです。「過剰消費は、環境破壊や大量廃棄の大きな原因です。自分たちの価値観を反映し、信念に沿った生活を送ることができれば、この問題に立ち向かうことができると感じています」とソフィアは言います。昨年の夏の1カ月の終わりに、夫婦の電気代はわずか9ドル(約1,000円)でした。
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「私たちはゴミを減らすライフスタイルを実践している、と言うようにしています。廃棄物ゼロのライフスタイルを実践しようとすると、かえって失敗しかねないと考えているからです」とソフィアは言います。
「ライフスタイルを少しずつ変えていくことが、時間の経過とともに大きな意味を持つのです。ゆっくりと、自分や家族にとって意味のある変化を取り入れていくことが大切です」と彼女は付け加えました。「消費者として、私たちはどこにお金を使うかを決める大きな力を持っているのです」