注文住宅のポイントとなる間取り、2階リビングのメリットと注意点とは!?

注文住宅として住まいを設計する際に肝となってくる家の「間取り」だが、容易に配置を考えいざ住み始めてから不便ばかり被るのは避けたいところである。家族設計然り、これから住む自分たちにとって最も住みやすい住宅を作るのはとても大切なことだ。間取りを選ぶに際して、リビングをどう配置するかも快適な暮らしを送るために重要な要素である。

快適なリビングルームの設計を考える

リビングルームは通常1階にあるという認識をされている方も多いだろう。しかし、都心などの狭小地や水害が多い地域など1階にリビングを置いた際に、生活がしづらくなる可能性も否めない。また、景観も大切にしたいと視野にいれているのであれば尚のこと1階のみで生活環境を作り上げられるとは言い難い。自身の生活環境に寄り添った注文住宅をオーダーするにあたり、その際に新しいデザイン方法として2階にリビングルームを設置する「2階リビング」がある。

2階にリビングを置くことのメリット・デメリットとは

2階リビングのメリットとしては、1階にリビングがある時と違い解放的で採光しやすい環境にある。風通しも良く外界もこちらからはよく見え逆に外からの視線は遮ることができるので、プライバシー管理もしやすくお子さんがいるファミリー世帯にも適しているだろう。1階を収納スペースとして活用できれば2階のリビングフロアでの生活環境を圧迫することもないし、LDKとして広く活用が出来る。耐震性も高くなり家事がワンフロアで完結するので、生活の質も上がるだろう。

ただ、2階にリビングルームを設置するとあって必ず2階にあがらなければならなくなる。買い物帰りで荷物が多い時や老後のことを考えると大きな難点のようにも感じてしまうが、1階リビングにし2階にベッドルームを置くと考えたときにそれもまた同じように2階に必ず上がらなければならなくなるし、例えば買い物で備蓄品を多く買ったときは1階に備蓄品を保存しておける場所を作るといい。2階リビングの難点が大きく捉えられがちだが、工夫することで活用しやすくなるだろう。

二階リビングを取り入れる際に知っておきたい設備とは

1階リビングとは違い、天井が高いことでの空気の滞留や、外からの客の対応の遅れの心配などが挙げられる。その際に必要になってくる設備として、門扉や玄関ドアの解錠を遠隔で行える機能やシーリングファンなどの室内の温度を一定に保つことが出来る空調設備などがある。2階にリビングを構えたい場合はこういった設備とともに、水周りの再工事やよく使用することになる階段の幅を広く設定しておくことなど、事前に考えるものが多くなってくる。そのため費用も少し嵩んでしまうが、快適な暮らしを得るためには必要経費であるとも言える。

自身の生活に寄り添った間取りを考える

リビングルームは家族が一緒に暮らす場所として一番長く滞在する場所になり得る。その設計一つで住みにくくもなってしまうので、片方の情報を知らないからよく知っている機能だけを取り入れるのではなく、両者のメリットとデメリットをしっかりと調べてから自分自身の生活タイプにあった注文をすることで失敗することなく理想のマイホームが手に入るだろう。注文住宅の利点を生かし納得のいくデザイン選びを心がけたい。