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フランク・ロイド・ライト建築「サークルギャラリー」がブティックとなってオープン。

サンフランシスコのダウンタウン、ユニオンスクエアやアップルストアのすぐ近くにフランク・ロイド・ライトがデザインした「サークルギャラリー」という美術館があった。あったというのは既に閉館してしまいしばらくの間内部を観ることはできなかったのだが、アイザイア(ISAIA)というイタリア・ナポリ発祥のファッションブランドのブティックとなってオープンした。

シンプルなファサードと丸いエントランス

重厚なファサードに円形のエントランスだけがあるシンプルなファサード。ブティックとして使っているファッションブランド・アイザイアもシンプルな看板とフラッグ、ベスパ(イタリアのバイク)だけを配置して、ライトの建築をリスペクトした上でブランドカラーのレッドをアクセントに加えている。

アーチ状のエントランスはユニークなアプローチ。少しセットバックさせることで内部空間への期待を膨らませてくれる。

螺旋状につながる空間

このサークルギャラリーの特徴は、ニューヨークのソロモン・グッゲンハイム美術館の原型にもなったと言われる内部のスロープ。中央の吹き抜けを取り囲むようにぐるっと一周している。

ソロモン・グッゲンハイム美術館同様にスロープを歩きながら、中央の空間に視線が向くようになっていておもしろい空間体験になっている。もとは美術館だが、ブティックになった今も歩きながら様々なアイテムに出会うことができる良質な建築であるし、恐らくはブティックの方もこのライトの建築の特性を活かして什器やディスプレイをレイアウトしているのだろう。

「サークル」がデザインモチーフ

「サークルギャラリー」というだけあって、サークル(円)がデザインモチーフになっている。サークル状の動線になるスロープだけでなく、天井の照明やところどころに開けられた孔、天井から吊るされた展示台など色々なものがサークル状になっている。

作り込まれたインテリア

フランク・ロイド・ライトは、ミース・ファン・デル・ローエやル・コルビュジエよりもインテリアまで作り込まれた空間が特徴的。「サークルギャラリー」でも家具までデザインされた場所があり、建築からインテリアまで統合されたデザインを観ることができるはずだ。

ファッションブランド・アイザイアのブランドカラーのレッドとフランク・ロイド・ライトが好んで使ったタリアセン・レッドがマッチして双方のイメージを保って存在していた。

 

ナポリ発祥のファッションブランド・アイザイアのブティックとなった「サークルギャラリー」だが、その建築的価値は活きたまま使われていた。スロープを中心とした空間構成はもちろんデザインモチーフのサークルや家具、カラーリングまで当時のままを感じられるのではないだろうか。

CIRCLE GALLERY (ISAIA) – サークルギャラリー(アイザイア)

140 Maiden Ln, San Francisco, CA 94108, USA

#casa 編集部

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