趣味が充実!焼き物をつくっても、眺めても、満足の家「casa amare」。
三×八間(五・四六×14.56m)は、平均的な間取りと、
趣味や仕事の部屋など家族の個性やライフスタイルに合せ、
スペースを設けることもできる人気の間取りだ。
そんな三×八間の空間を使って、自宅で趣味の陶芸が楽しめるよう、
ユニークな改築をした、Sさんにお話を伺ってみた。
ーどんなきっかけで陶芸を始められたのですか?
妻に付き合って始めた陶芸で、最初は冷やかし程度だったんですよ。
退職したばかりの頃で、ちょうど暇を持て余してましてた頃ですね。
ー奥様のために趣味のスペースを設けられたんですね。
いいえ。私が、妻が呆れるほど夢中になりまして…(笑)
我が家には茶室があるのですが、そのハマり具合は、自分の焼き物が茶室に浸透するくらい。
妻はそれほどお茶をやる人ではなおので「お好きにどうぞ」という妻の申し出もあり、
茶室を焼き物の展示スペースにしました。
ーギャラリーのようですね。
はい、人から見れば単なる焼き物の収納場所にしか見えないかもしれませんが、
一応は「ギャラリー」という心づもりでいます。
ー具体的に間取りをどのように変えられたのですか?
庭の鑑賞用のスペースとしていた土間のテーブルと椅子を撤去し、ろくろを設置するスペースに変更。
さすがの妻もこの時は唖然としていました。しかし、土間は最高のスペースで、墨流しも、絵付けもここで行います。
ー絵付けや、墨流しした作品はどちら置かれるのですか?
玄関脇のガーデニング道具の収納スペースです。
器を乾燥させる場所と化し、簡易の電気窯もここに設置しました。
ー本格的なプロの職人さんの家のようですね。
ありがとうございます。
窯場・ろくろ・展示スペースと、陶芸にかかわる空間が、流れるようにコンパクトにまとめました。
もしかしたら、自分の作品を眺めるよりも、この空間を眺めている方が好きかもしれませんね。
ー墨流しの前は萩焼に熱心だったとか?
はい。こちらは作るよりも集める方にはまっていました。
萩焼には「萩の七化け」という言葉があるんですが、
意味は、使い込むほどに味が出てきて、その姿が微妙に変化していくという意味です。
築30年を超えた「casa amare」のこの家は、その「七化け」の片鱗が見え始めたような気がします。
ありがとうございました。
そこに暮らす人が年を重ねるごとに、趣味や嗜好が変化が変化するように、
それに合わせ変幻自在に対応できるのも、「casa amare」のまた一つの魅力かもしれない。