太陽光発電パネルを設置したい人は区市町村の補助金を利用してお得に手に入れよう!
太陽光発電の話になると、必ず出てくるのが「補助金」という言葉。
「補助金も出るので思っているより安くできますよ」と勧めてくる業者も多いが、
実際のところ、補助金はどのくらい出るの? ほんとにお得なの?
要注意! 補助金は、いつでも出るわけではない!
「補助金」と一言で言われるが、じつはこれ「国」「都道府県」「市区町村」の3つに分かれていることを知っておきたい。ありがたいことに、条件を満たせばこれは重複してもらうことができる。最大3か所から補助金が出る、ならこれはかなりお得と言えそうだ。
しかし、気をつけたいのは、これらの補助金には総額や期間に上限が設けられていることが多く、「すでに終わりました」という場合は、出ないのだ。現に、2016年6月現在、調べてみると、現在は「国」からの補助金はなくなっている。年度が変わればまた適用されるかもしれないが、時期をうまく選ばないと補助金なし、ということになってしまう。
自治体によってかなり違う補助金の額
さらに気をつけたいのは、この補助金の額、全国一律というわけではないのだ。かなり手厚いところもあれば、まったくないところもある。
家の新築を機会に太陽光発電をと検討している人なら、もしも建設する土地をまだ選ぶ余地があるようなら、前もって補助金制度を調べてみることをお勧めしたい。
たとえば、東京都の場合。
●新宿区(3kwの太陽光発電システム)
・国からの補助・・・0円/都からの補助・・60.000円/新宿区からの補助・・・300.000円
●杉並区(3kwの太陽光発電システム)
・国からの補助・・・0円/都からの補助・・60.000円/杉並区からの補助・・・120.000円
●江東区(3kwの太陽光発電システム)
・国からの補助・・・0円/都からの補助・・60.000円/江東区からの補助・・・150.000円
●八王子市(3kwの太陽光発電システム)
・国からの補助・・・0円/都からの補助・・60.000円/八王子市からの補助・・・60.000円
同じ東京でもかなり差があるので、要注意だ。また、個人住宅に限る、集合住宅に限るなどという制限がある場合もあるので、そこにも注意したい。
得かどうかは、太陽光発電だけでなくトータルで考える
さらに東京以外に目を向けてみると、
●札幌市(3kwの太陽光発電システム)
・国からの補助・・・0円/北海道からの補助・・0円/札幌市からの補助・・・135.000円
●名古屋市(3kwの太陽光発電システム)
・国からの補助・・・0円/愛知県からの補助・・39.600円(目安)/名古屋市からの補助・・・87.500円
●長野市(3kwの太陽光発電システム)
・国からの補助・・・0円/長野県からの補助・・0円/長野市からの補助・・・70.000円
こちらもかなり差がある。しかし、これはあくまでも「太陽光発電システム」を設置する場合に適用される補助金だ。それ以外にも、東京都の場合だと、「太陽熱利用システム」「高性能建材」などにも補助金は適用されるので、どのくらい得になるかは、トータルで考えたほうがよさそうだ。
エネルギー問題は、日本全体いや、地球全体の差し迫った問題なので、今後もなんらかの形で補助金は出続けるだろう。少しでもお得に賢く太陽光発電を導入するには、視野を広くしての情報収集も怠らないようにしたいものだ。