アイディアがエコに繋がる!リサイクルも可能な「フランク・Oゲイリー」ダンボールの椅子“ウィグル・サイドチェアー”

エコを目的としたわけではないけれど…きっと100%リサイクルできそうなオシャレな家具がある。

巨匠「フランク・O・ゲイリー」が手がけた、軽量で安価のダンボールの素材を見事なインテリアとして仕上げた名作椅子“ウィグル・サイドチェアー”だ。

今回は、自然環境にも優しく、座る人も優しく包み込む“ウィグル・サイドチェアー”をご紹介。

圧倒的な存在感を放つ名建築家「フランク・O・ゲイリー」が手がけるインテリア。

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世界的に活躍する建築家フランク・O・ゲーリーはアメリカ・ロサンゼルスを拠点に活動する建築家。

長年のキャリアと共に、スペインのビルバオ・グッゲンハイム美術館をはじめ、フランス・パリのルイ・ヴィトン財団美術館など、斬新なアイディアと常識を超える作品を手がけ、現在もアメリカのみならず、ヨーロッパやアジア各地で建築を手がけている。

斬新な発想で、ゴミにとして捨てられてしまうダンボールを見事なインテリアに。

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そんな、彼の斬新な発想は建築だけにとどまらず、インテリアでもいかんなく発揮されている。その中の作品の一つにダンボール素材を用いた名椅子“ウィグル・サイドチェアー”がある。

彼はある日、事務所のダンボールの山をみつけ、あれこれといじりながらそれらを貼り合わせ、手ノコやポケットナイフで形をかたどりながら、ゴミとして捨てられてしまうダンボールを見事なインテリアに蘇らせたのだ。

“見た目”、“中身”に拘ったデザインポリシーが反映された椅子。

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そこで生まれた、“ウィグル・サイドチェアー”は見た目には斬新なデザインだが、単なるダンボールを重ねたわけではなく、椅子本体に300mmピッチで横棒(スチール棒)が組み込まれ、座った際に付加が加わった時生ずる、“ねじれ”を防ぎ強度を増している。

ダンボール素材であっても、インテリアとして長期の使用に共なう破損を事前に防ぎ、補強する為に、パッと目には見えない構造や、強度といった問題を解決し、余計なものは見せないディティールが彼のデザインポリシーを感じことができる。

ライフスタイルが多様化していく時代、アイディアがエコに繋がる。

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「ダンボールの椅子」と言葉だけ聞くとチープなイメージがあるが、軽量で安価で加工のしやすいダンボール素材を使い見事なデザインで作り上げられた椅子は、住空間にすっと馴染む。ゲーリーのアイディアと、実現までに不可欠なテクノロジー、建築家としての力強い信念が反映された作品となっている。

ライフスタイルが多様化していく現代社会のなかで、ゲーリーのような日常で生まれる一つのアイディアがエコにも繋がる。固定概念に捕らわれないライフスタイルが自然環境にも、人にも優しい生活環境を生み出すのではないだろうか。