casa cubeには窓がない!意外と気づかない「窓のない家」のメリットとは?

「窓がない(少ない)」のが特徴のcasa cube。

窓がないことのデメリット、メリットあると思うが、従来は住宅にとって大きな魅力と思われていた「窓」を棄て、

なぜ「窓のない家」を選択したのか、その理由を聞いてみた。

 

窓がなければ、プライバシーが保ちやすい

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まだ記憶に新しい熊本県での大地震。その前の東日本大震災のときも、避難所生活が長くなってくると、必ず出てくるのがプライバシーが保てないことによるストレスの増加だ。

普段はそれほど気にしていない人でも、避難所のように常に他人の目にさらされている状態になるとかなりのストレスを抱えるようになる。

大きな窓は一見、開放感があるように思えるが、いざ住んでみると、「外から見えるのではないか」というストレス、不安と背中合わせになりがちだ。

その点では、大きな窓のない家には、プライバシーの面でも防犯を考えても安心感がある。

 

大きな窓から射し込む陽射しは暖かいが、窓から暖気を逃すことにも

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冬でも、大きな窓からさんさんと太陽の光が射し込んでいる部屋は、いかにも暖かそうに見える。実際、昼間はかなり暖かく「小春日和」そのもののぬくもりもある。

が、これが夕方以降、日が落ちてしまってからはどうだろう。昼間は暖かさを運んできてくれた大きな窓から、暖気を逃してしまうことにもなる。外の冷たい空気も伝わってくる。

窓が大きいと、どうしても室内の熱効率は悪くなってしまい、冬の寒さは厳しいものになることは避けられないのだ。

 

窓のない家なら、構造の強度もアップ!

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さらに、見逃せないのは、大きな窓を取り付けると、家の構造自体が弱くなってしまうということだ。壁の面積が狭くなる分、太い柱や間仕切り壁などで強度を補充する必要があり、それはコストアップにつながってしまうのだ。

窓がなければ、その分、壁面が広くなり、構造の強度も増す。さらに、その広い壁は住む人が自由に演出できるという自由も与えてくれる。

 

こうして考えると、「窓がない(少ない)」ということにも、かなりメリットが感じられる。

もちろん、窓がないから部屋の中が暗い、では話にならないが、casa cubeでは彩光のための天窓を備えている。この天窓から、太陽光はまさに降り注ぐように取り込める。壁面の窓では見えにくい星空、月なども天窓からはよく見える。部屋の中に寝転んで夜空を見上げる、という楽しみも天窓にはついてくる。

また、窓の少なさで心配される空気の入れ替えも、セントラル換気システムを装備しているので問題ない。それだけでなく、casa cubeで採用しているスリット窓は、わずか10.08cm幅だが、この窓を開け放せば気持ちよく風が通り抜けるように考えられているのだ。

 

今までは考えたこともなかったもしれないが、

「窓のない家」ならではのメリット、ちょっと惹かれるものがある。

とくに、家がひしめきあう都心部などの住宅地では、考えてみる価値がおおいにありそうだ。