
アロマテラピーを暮らしに取り入れる|アロマの活用法
自分の好きな香りを嗅ぐと、心が落ち着き、リラックスした気持ちになった経験はありませんか?お茶やコーヒー、海の香り、花や植物の自然な香りなど。アロマテラピーとは「アロマ(芳香)」と「テラピー(療法)」を組み合わせた言葉で、植物の香りによって心と体の不調を整える自然療法です。リラクゼーションや睡眠の質向上、ストレス軽減、集中力アップなど、香りの力は私たちの生活にさまざまな良い影響を与えてくれます。
アロマテラピーを暮らしに取り入れる
今回は、初心者でもすぐ作れる人気のアロマクラフトを紹介します。材料も手軽に揃えられ、香りに癒やされながら、虫除け・ダニ対策・リラックス空間づくりなど実用性も高いのが魅力です。
1. 【虫除けスプレー】肌にも使える天然アロマの香り
使用用途:肌や服にスプレー
材料(50ml分)
無水エタノール:10ml
精製水:40ml
精油(計10滴):シトロネラ4滴、レモングラス3滴、ペパーミント2滴、ラベンダー1滴
作り方:エタノールに精油を加えて混ぜ、水を加えて再度よく混ぜ、スプレーボトルに詰める
※アロマースプレーに関しては作り方はすべて同じ。
肌に直接つける場合はパッチテスト必須。乳幼児やペットがいる場合は使用を控えるか事前確認を。
2. 【ダニよけスプレー】布団・ソファに使える天然アロマ
使用用途:寝具・カーテン・ソファなどの布製品に
材料(50ml分)
無水エタノール:10ml
精製水:40ml
精油(計10滴):ティートゥリー5滴、ラベンダー3滴、レモングラス2滴
3. 【リラックススプレー】寝る前や仕事中に空間を整える
使用用途:寝室、枕、部屋の空間にスプレー
材料(50ml分)
無水エタノール:10ml
精製水:40ml
精油(計10滴):ラベンダー5滴、オレンジスイート3滴、フランキンセンス2滴
4. 【アロマヘアオイル】乾燥・ダメージ毛先におすすめ
使用用途:ドライヤー前や毛先の集中ケアに
材料(約10ml)
ホホバオイルまたはアルガンオイル:10ml
精油:ローズオットーまたはローズアブソリュート 1滴(+お好みでゼラニウム1滴)
ローズ精油は非常に高価なので、1滴でも十分です。香りが強すぎる場合はゼラニウムやラベンダーで調整を。作る量はご自身で調整して1か月で使い切れる程度に。
5. 【アロマバスソルト】入浴時間を癒しのひとときに
リラックス効果を期待できるブレンドです。フランキンセンスは深いリラックス感を与えてくれ、ラベンダーは自律神経を整え安眠にも良いとされています。スイートオレンジは甘い香りで気持ちを明るくしてくれます。
使用用途:お風呂に1回分として使用
材料
天然塩(エプソムソルトまたは岩塩):大さじ2(約30g)
精油:フランキンセンス2滴
ラベンダー2滴
スイートオレンジ1滴
植物油(キャリアオイル) : ホホバオイル小さじ1
作り方:キャリアオイルに精油をたらしよく混ぜ、天然塩とよく混ぜる
精油は天然塩(あるいはエプソムソルト)にしっかり混ぜて使用してください。
精油は濃度が高いためキャリアオイルで希釈すると肌への刺激を軽減します。また、皮膚を乾燥から守ってくれるためしっとりとした肌に。精油は水に溶けないためキャリアオイルと混ぜることで浴槽内で拡散しやすくなります。
精油と天然塩が馴染むように作ってから6時間から12時間置いた方が香りが均一になります。
キャリアオイルを加えたバスソルトは1~2週間以内に使いましょう。塩と精油だけの場合は1ヵ月ほど持ちます。
アロマテラピーを安全に楽しむためのポイント
保存期間の目安:
水が含まれるもの → 1~2週間以内
植物油をベースにしたもの → 約1か月以内
注意が必要な方:
妊婦、高齢者、乳幼児、アレルギー体質の方、ペットと暮らす方
→ 使用前に医師・専門家に相談を。
使用精油は100%天然のものを選びましょう。
無水エタノール・精製水は薬局で購入可能。
スプレーボトルは遮光タイプが理想です。
作成日と精油の種類をラベルに記載すると安心
どれも少ない材料で簡単にできるとはいえ、ちょっと面倒だなという方は、オイルをティッシュやハンカチに垂らし、寝るときに横に置いたり、仕事の時にデスクの上に置いたりして楽しむこともできます。また市販のディフューザーを使って香りを楽しむのも簡単な方法です。アロマテラピーを自分のライフスタイルに取り入れてより健康でリラックスできる時間を作ってみてはいかがでしょうか。