柑橘の爽やかさとコクのある辛味が海老出汁に広がるタイのスープ料理「トムヤムクン」
蒸し暑い日本の夏。この季節になると食べたくなるのが、さっぱりとしたタイ料理です。「トムヤムクン」は世界三大スープともされているほど有名なタイのスープ料理。さっぱりとした酸味の中に感じるマイルドな辛味が、この時期にぴったりな風味の一皿です。今回はそんなトムヤムクンのお手軽レシピをご紹介します。
トムヤムクンとは
タイ語で「トム」は煮る、「ヤム」は混ぜる、「クン」はエビという意味があるトムヤムクン。海老の旨味が凝縮したスープに、ライムやタマリンドなどによる酸味と唐辛子による辛味が効いたトムヤムクンは、タイでもポピュラーなスープです。酸っぱ辛い旨味が一度食べるとクセになる美味しさです。
分量(2人分)
えび(有頭) :6尾
水 :400cc
しょうが :1かけ
しめじ :1/2パック
赤玉ねぎ(小) :1個(大1/2個)
ミニトマト :8個
牛乳 :100cc
唐辛子 :1本
パクチー :適量
【A】調味料
砂糖 :小さじ1
鶏ガラスープの素:小さじ1
レモン汁 :大さじ1
ナンプラー :大さじ2
チリインオイル :大さじ1
<作り方>
1.食材を切る
赤玉ねぎは0.5mm幅の薄切りにする。しめじは石づきを切り落とし、食べやすい大きさにほぐす。生姜は皮をむき、3mm幅に切る。
パクチーは根と葉に分けて、葉は食べやすい大きさに切り、根は包丁の腹で軽く潰す。
2.海老の処理をする
海老は頭を折ってから尾を残して殻をむき、背ワタを取る。殻は捨てずに取っておく。
3.海老の殻を乾煎りする
鍋に海老の殻を入れて、油をひかずにそのまま中火にかけ、乾煎りする。
4.具材を煮込む
2の鍋に香りが立ってきたら水を加える。沸騰したら弱火にし、パクチーの根、生姜を加え、海老の殻を取り除く。海老の頭、しめじ、赤玉ねぎを加えて中火で煮る。
海老、牛乳、唐辛子、【A】調味料を加えよく混ぜ、弱めの中火で煮る。海老の身、ミニトマトを加えてさっと煮る。
5.盛り付ける
器に盛り、お好みでパクチーの葉をのせる。
ポイント
●牛乳を入れたら沸騰しないよう弱めの中火を守る
●海老の頭を入れたらトングで潰すようにして出汁を抽出する
●海老の身が固くなりすぎないよう、さっと火を通す程度に温める
トムヤムクンには、エビに加え、鶏肉や豚肉を加えて旨味をアップするのも◎。香りや風味付けには、レモングラスやこぶみかんの葉、セロリなどもよく合います。お好きなアレンジで楽しんでみてください。
ベースは簡単。アレンジ次第で本格派にも!
トムヤムクンペーストを使わなくても、簡単に作れるトムヤムクン。レモングラスやコブミカンの葉など、生ハーブを加えて本格派にチャレンジするのも◎。フォーや春雨、お米などを入れてボリュームを出すのもおすすめです。前菜から〆にも、気軽にタイの味わいを楽しめる一品です。