大隅半島の日常を身近に感じられる、多様な交流を生み出す空間「ユクサおおすみ海の学校」

個人邸リノベーションや、団地・木造賃貸アパート再生、まちづくりリノベーションなど幅広い視点で豊かな暮らしづくりを提案するリノベーション業界のパイオニア「ブルースタジオ」。彼らが企画から運営までを手掛ける「ユクサおおすみ海の学校」は、周辺地域の過疎化により廃校となった鹿児島県旧鹿屋市立菅原小学校を、リノベーションの手法で宿泊施設、食堂、地域産品ショップ等の機能を併せ持つ観光交流拠点に整備することを目的とした事業です。

子どもも大人も自然に学ぶ場

Via : https://www.bluestudio.jp/

「ユクサおおすみ海の学校」は、大隅半島の魅力を伝える観光拠点や豊富なスポーツ施設、農水産資源を活用した合宿所であると同時に、地域生活者の日常に関わる役割も担っています。

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また、敷地内では宿泊も可能。そして、カヤックやSUP、高隈登山、サイクリング、磯遊び、船釣りと、海と山のアクティビティを提供しています。

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施設のコンセプトは小学校だったという歴史を活かした「大隅半島の人と自然が先生」という設定で、子どもたちも、子どもだった大人たちも、体験を通して共に楽しみながら学ぶ場を目指しています。

教室や理科室など既存の間取りを生かした内部空間

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広大な敷地内には個室やドミトリータイプの客室、団体でも利用できる大部屋などの宿泊部屋があり、教室を転用した宿泊大部屋では1部屋に最大18名が宿泊できます。

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また、理科室前にウッドデッキを備え、改修した食堂では大隅半島の新鮮な食材を用いた料理を頂くことができます。

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そのほか、校庭でのキャンプや、体育館でのワークショップやグループイベントなど、さまざまなアクテビティを楽しむ事ができます。

内外にオープンにされた大隅半島の日常風景

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また「ユクサおおすみ海の学校」では、現在、地域の町内会と「菅原地域づくり協議会」をつくり、「学び」を軸とした持続可能な地域づくりに一緒に取り組んでいます。軽トラまたは移動販売車限定の朝市「軽トラ市場」などを継続可能な運営とし、これら地域住民にとっての「日常」を身近に感じられることも来訪者にとっての魅力に繋がっています。

「竣工」を完成ではなく”始まり”として捉える

学校だったこその空間と多様性を最大限活かし、子どもに限らず大人まで自由自在に楽しめる“隙間と楽しさ”をデザインすることで、多種多様な使われ方と多世代多国籍の交流を生み出している「ユクサおおすみ海の学校」。竣工がゴールではなく、地域や関係者の力や思いと共に日々創り上げられていく空間です。