アルヴァロ・シザによる美しい建築「ボア・ノヴァ・レストラン」で絶品ガストロノミーに舌鼓!
アルヴァロ・シザが初期に手掛けた「ボア・ノヴァ・レストラン」。ポルトガルの第二の都市・ポルトの海岸線に位置する、美しい建築のレストランだ。1063年に完成したこちらは、建築だけでなく振舞われている料理も絶品。素晴らしい空間の中で、極上の時間を過ごすことができる。
ミシュラン星を獲得した「Casa de Chá da Boa Nova」
現在の「Casa de Chá」というレストランになる前は、もともと「Tea House」という名前だった。しかし老朽化が進み、ちゃんと使われていなかったという。現在はリノベーションされ、ポルトガルでも著名なシェフ、ルイ・パウラが率いるレストラン「Casa de Chá da Boa Nova」に。このレストランは2016年と2019年にミシュラン二つ星を獲得している。
美しい建築とガストロノミーを堪能
どの席からも地平線まで見渡せる大西洋の絶景を望むことができる。
ランチのコースを頼むと、ポルトガルではポピュラーな3種類のパンが出てくる。ほんのりワサビっぽい味のするバターとオリーブオイルで食べるのだが、これが美味しい。
提供されるのは、スペインのバスクやバルセロナから世界に広がった、ガストロノミー料理。
木箱に入った料理など、見せ方が素晴らしい!コース全体がプレゼンテーションになっているような、わくわくさせられる内容だ。
味だけでなく、その見た目も色彩も造形もデザインされている。スタッフさんもみんなにこやかで居心地がいい。
鮮やかな色彩で一見すると何の料理かわからないものもあるが、口に入れてみると食材の繊細な味が舌に伝わる。
ウニのムースは、棘を意識したような器でサーブされる。口の中に入れると、ウニの風味がふわっと広がって美味しい。
近海で獲れたイカやエビ、シラスにグリーンソースを加えた魚介料理。プリプリとした身に、ほのかな野菜の味が混ざっている。
メインディッシュの一つであるタラは、この宝石箱のような箱に入って登場。
4種類のソースとともに、お皿に盛り付けされる。それぞれの繊細な味のソースと共に食べると、深みがある味になり、4つ異なる味を楽しめた。
もう1つのメインディッシュは、子羊のお肉に子羊のソース、季節の野菜。
食後に飲まれることが多い甘いポートワインは赤い色味が一般的だが、こちらでは白のポートワインも提供しているという。
デザートはアイスとチョコレート。カートの引き出しの中にチョコレートが入っているだなんて、その演出に驚かされる。
居心地のいい空間、スタッフの嬉しいサービスまで
食事の途中で厨房をのぞかせてもらうと、結構広い。大勢の人が働いていて、賑やかな雰囲気だ。
さらに、厨房の中にあった樽からポートワインをついでくれるという親切っぷり。
ポルトやポルトガルで伝統的なアズレージョを器にして、お菓子を盛り付け、ポートワインと一緒にどうぞ、と嬉しいサービスまで。
「ボア・ノヴァ・レストラン」はアルヴァロ・シザの建築を楽しめるのはもちろん、美味しいガストロノミー料理と最高のホスピタリティを体験することができるレストランだった。ポルトガルに足を運ぶ際は、ポルトで極上の時間を過ごしてみては。
Casa de Chá da Boa Nova – Chef Rui Paula – ボア・ノヴァ・レストラン
営業時間:12:30~15:00/19:30~23:00
定休日:日・月曜日
電話:+351 22 994 0066
URL : http://www.casadechaboanova.pt
住所:Avenida da Liberdade nº 1681, 4450-718 Leça da Palmeira, Porto, Portugal